先週の
毎日王冠と同じ東京芝1800mで行われる
府中牝馬S。東京芝1800mは、1-2コーナーの間にあるポケット地点からスタートして、緩やかにカーブしながら向正面に合流していくコース。東京芝1600m同様に前半から坂を下って行きます。
原則として、下り坂スタートのコースでは逃げ馬が加速がつくのでハイペースになりやすいのですが、このコースはスタートしてすぐ(2F目)に緩やかにカーブを曲がるため、かなりの確率で序盤スローペースが発生するのがポイント。コース形態上、
シルポートのような玉砕逃げ馬が、よっぽど前半から気合いをつけて行かない限りは、まず、ペースが上がりません。
しかし、ただのスローペースで終わらせないのが、
天皇賞(秋)の前哨戦である
毎日王冠であり、
エリザベス女王杯の前哨戦である
府中牝馬S。逃げ馬が4コーナー手前から再加速することが多いので、ラスト3F目に10秒台後半から11秒前半のレース最速ラップが刻まれることがほとんど。弱い馬は4コーナーのペースアップで脱落するために、一見、単調な前残りレースのように見えて、意外と実力どおりに決まっています。
ただし、今回の一戦においては、昨年のこのレースの勝ち馬で、秋の
エリザベス女王杯を制した
クイーンズリングや今春
ヴィクトリアマイルの勝ち馬
アドマイヤリードを始めとする実績馬が、近走、前走で勢いを欠いており、全幅の信頼が置けないのも確か。
また、前走で
ドバイターフを制した
ヴィブロスはもちろん間違いなく強いのですが、その後
サンクルー大賞を制した仏国トップクラスの
ザラックや昨年の英国マイルトップクラスの
リブチェスターなどを撃破した内容は、さすがに強過ぎました…。とはいえ
アウォーディーや
ゴールドドリームの二の舞を演じる可能性が高いと見ていますが、それでも勝ってしまうようならば、モンスターでしょう。
よって、◎には、昨年5月に復帰してから目下8連対中の
ワンブレスアウェイを推します。この馬は3走前の準オープン・
初音Sでは2着に凡退したものの、勝った馬はその後の
福島牝馬Sの2着馬
フロンテアクイーン。また、休養明けの前走・
阿武隈Sでもトップハンデ55.5kg(牡馬ならば57.5kg)を背負って勝利と、近走の勢いがあります。前記したように、実績馬が近走、前走不振のここは馬券圏内突入のチャンスでしょう。
○▲は、今年の
ヴィクトリアマイルの上位2頭、
クイーンズリングと
アドマイヤリード。ただし、今年の
ヴィクトリアマイルは凡戦で、決着指数は昨年の
府中牝馬Sと同等のもの。さらに近走、前走で勢いを欠いていることを考えると過大評価は禁物ですが、立て直されたことで変われる場合もあるので、上位評価としました。
【お知らせ】
10月29日にて『No.1予想』での予想公開を終了させていただきます。
『ウマい馬券』では以後も予想を公開して参ります。