【強い
皐月賞馬】
皐月賞馬
アルアインの速力と粘りを、秋に再考。本年のダービーは、近年でも珍しいスロー。
アルアイン一頭だけではなく、有力どころも他に数頭、緩ペースに翻弄された。しかし
皐月賞は1分57秒8のタイレコード。1000m通過が59秒0、終い4F・11秒9-11秒4-11秒4-11秒7というタフな流れを、二枚腰をつかって粘り込んでいる。10秒台の究極のラップはたぶんかけないだろうが、11秒台前半の連続ラップなら、
皐月賞が示す通り、楽に4Fはいけるパワーの持ち主。外回りの中山2200mは
皐月賞以上に適性があるように思う。ダービーのパドックでも、やっぱいい馬だなと思ったが、調教の脚力は一段アップ、身体の造りも精度を増している。
もし負けるとすれば、切れ味勝負の瞬発力型、
ミッキースワローに逆転の目あり。
京都新聞杯は遠征競馬に加え、難しい出入りをして5着。
いわき特別も超スローに泣き3着に敗れたが、平坦とはいえ福島で33秒台を二回マーク。
セントライト記念だけではなく、中山2200-2500mのスぺシャリストとして、将来大成があるかもしれない。
ギア操作と加速に若干落差のある
サトノクロニクルも、蓋を開ければ当該コースがピッタリだったりする。
プラチナヴォイスはリフレッシュ完了。力の先行――仕掛けて行っても距離はもつし、そのほうが内にモタれたりしても連対率は高くなる。
クリンチャーは、あの激流の
皐月賞を4角先頭で4着に粘り込み。
サーレンブラントは、3着に敗れはしたが、
信濃川特別を1分57秒4で走破できた。