◎
クリンチャーは「
ディープスカイ×
ブライアンズタイム」という組み合わせ。
父ディープスカイは
日本ダービー(G1)と
NHKマイルC(G1)を勝った名馬だが、産駒はパワー型で速い脚がないため、ほとんどがダート向きで芝実績に乏しい。ただ、時計のかかる馬場は決め手不足を補うことができるので得意としており、芝の代表産駒
スピリッツミノルは重馬場で2戦2勝と好成績を挙げている。本馬は重馬場の新馬戦で12着と敗れているが、このときは初めてのレースで馬が目覚めておらず、馬場の巧拙よりも後方からのレースとなって終始外を回らされたことが響いた。
母の
父ブライアンズタイムはパワータイプで、
クリンチャー自身の力強く掻き込む走法からも、水分を含んだ馬場が苦手とは考えづらい。昨年の当レースの1、2着馬がいずれも母の
父ブライアンズタイムだったように血統的なレース適性は高く、4馬身差で圧勝した同距離の
すみれS(OP)の内容からも距離ベスト。
皐月賞(G1)4着時の走破タイムが1分58秒1で、
すみれSは良馬場だったように、仮に馬場が乾いてきても対応可能。
皐月賞馬を倒す可能性も十分考えられる。