地方で行われるダ1400mの
グレードレースは、黒船賞、かきつばた記念、さきたま杯、サマーチャンピオン、オーバルスプリント、兵庫ジュニアグランプリ、兵庫GTと数があります。しかし、中央で行われるダ1400mの
グレードレースは、根岸SとこのプロキオンSのみ。しかも、短距離戦は、12月に中山ダ1200mで行われるカペラSと合わせても、計3レースしかありません。よって、このレースは必然的に好メンバーが集います。
また、芝スタートで最初の3コーナーまでの距離が長いコースらしく、ペースが上がりやすいのがポイント。昨年のように逃げ、先行馬揃いだと、前半3F33秒台から34秒前半台になり、後半完全な減速戦になることもあります。今年も、外から
ナンチンノン、
レヴァンテライオン、そして「前につけたい」とコメントしている
ウォータールルド。内から抵抗して行く
ベストマッチョ、
アキトクレッセント、芝スタートだとそこまでテンが速くありませんが、包まれるのを嫌って出して行く可能性が高い
トウケイタイガー。
チャーリーブレイヴも、控えることを視野に入れつつ、あわよくば先行策を狙っていることでしょう。
ここまで逃げ、先行馬が揃うと、前半3F33秒台に突入するかはともかく、34秒台前半までペースが上がる可能性が高いでしょう。それくらいのペースだと、当然、差し、追い込み馬が有利ですが、逃げ、先行馬でも強ければ残れます。また、展開上有利でも、根岸Sの勝ち馬
カフジテイクはドバイ帰りの休養明けの一戦、
キングズガードは休養明けの前走・天保山Sで展開に恵まれて2着と好走した後となると、ドボンする可能性も十分あり、積極的に狙いたくありません。
よって、◎には、外の馬に行かせることで、中団でレースを進めることになる可能性が高い
アキトクレッセントを推します。この馬はここへ来て地力をつけて、前走の欅S・2着。前走は根岸S・3着、フェブラリーS・4着の追い込み馬
エイシンバッケンに差されはしたものの、レースが超ハイペースになったことを考えれば、先行して0.3秒差は負けて強しの好内容。今回はさらに相手が強化されますが、今の勢いを考えれば通用して不思議ないでしょう。
○は、昨年のこのレースで、先行して4着の
ブライトライン。最近は、テンの速力不足で、序盤で置かれるようなレースをしていますが、今回ではそれが好転する可能性が高いでしょう。前走の
アハルテケSでは内でがっつり詰まって能力を出し切れていないので、今回での上積みも期待できます。
▲は、今年の根岸Sの勝ち馬
カフジテイク。この馬は本質的にダ1400mでは距離が短いのですが、根岸Sのときのように展開に恵まれればチャンスがあるでしょう。芝スタートだと昨年のプロキオンSのときのようにがっつり置かれて、あまりに後方からの位置になり過ぎる不安はありますが、昨秋から地力が強化されているのも確か。軽視禁物です。