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イスラボニータは「
フジキセキ×
コジーン」という組み合わせ。母方にミスタープロ
スペクターを持つ――という
フジキセキ産駒のオーソドックスな成功パターンが施されている。12年にこのレースを制した
サダムパテックも同パターンの
フジキセキ産駒だった。本馬は
クラフティプロ
スペクターを通じてミスタープロ
スペクターを入れているが、
フジキセキと
クラフティプロ
スペクターは相性抜群で、デビューを果たした全10頭中5頭が3勝以上を挙げ、本馬のほかに
ニューベリー(
京都金杯-2着、
関屋記念-3着)、
ケアレスウィスパー(関東オークス-2着)が重賞クラスに出世した。
特筆すべきは京都芝コースにおける強さ。連対率はじつに46.7%に達する。さらに、母の
父コジーンは平坦コースに強いので、その相乗効果で直線平坦の京都芝1600mでは無類の強さを発揮している。おそらくこの馬のベストコースだろう。当レースは昨年がアタマ差2着、一昨年は出遅れながら3着と、勝てないまでもあと一歩のところまで来ている。
今年の春、同コースで行われた
マイラーズC(G2)では
エアスピネルより1kg重い斤量を背負って快勝した。3回走って一度も馬券圏内を外していない。前走、休み明けの
富士S(G3)は、得意とはいえない不良馬場ながら、これまた斤量が1kg軽い
エアスピネルを相手に2着。地力の高さをアピールした。叩き2戦目で定量戦の今回、乾いた馬場なら勝ち負けに持ち込めるだろう。