まさかここでも超スロー、というのは考えにくいが、マルターズアポジーが逃げ切りを図る上でのラップは1000mで58秒を切るかどうかというあたり。逆に言えば、他に絡んで行く馬がいない限り、前が総崩れになるようなハイペースにはならないだろう。

　ならば狙いは好位組だろうが、富士S勝ちのエアスピネルは、どうしても鞍上のスイッチが気になるし、右回りでは左回りほど弾けないのも確かだ。評価はあえて▲にとどめておいた。

　◎はイスラボニータ。前走のエアとの差は、道悪適性と斤量、そして春以来の久々だった分であり、力は互角かそれ以上と見ていい。6歳馬の成績はデータ的には一息だが、ダイワメジャーやダノンシャークのように、前年に好走してなおかつ力の衰えのない6歳馬は、好走率も高いのだ。

　相手本線には、良馬場への回復を前提としてサトノアラジンを指名する。予想以上にペースが上がれば安田記念の再現もあるだろう。以下は、レッドファルクス、クルーガー、サングレーザー、ペルシアンナイトまで押さえる。