【姿勢は依然攻め】
ナックビーナスが着実に地力を強化している。オープン特別勝ちは合計4つ。芝6F重賞でも掲示板を堅実に確保してきたが、本年春はGIIIの
オーシャンS2着を果たし、GI・
高松宮記念に
アタック。10番人気という
ノーマークの気楽さもあり、無欲の先行策も功を奏したとはいえ、ゴール寸前まで激しく首位争い。55キロを背負い、あわやの3着に踏ん張った。
直前は軽めにとどめたが、前走後の調教の姿勢と過程は依然として攻め、気を抜く癖を抑え込めば首位有望。
対抗は
ワンスインナムーンのスピード。
スプリンターズS・1分7秒7の3着は、何よりの自信となり記録的根拠にもなりうる。海外遠征明けの
京都牝馬Sは5着に終わったが、函館に向け早々にリフレッシュ。競馬場入りは一週前だったが抜群の仕上げを披露している。
ダイアナヘイローも、
高松宮記念は462キロに馬体が細化。持ち味のスピードを活かし切れなかったが、立て直しをはかり動きは俊敏。コースこそ異なるものの、夏の平坦ローカルは、昨年も大暴れした得意な舞台だ。
成績にムラはあるが、
キングハートは昨年の函館SSを1分7秒2で2着に急追。
高松宮記念を制した経験を持つ
セイウンコウセイの実績も軽視禁物。まだ本来の動きにもうひとつだが、
ジューヌエコールは当該コースのレコードホルダーだ。