【見せるエンカ】重量は54キロ、福島コースにかわっても、
カワキタエンカの速力に衰えなし。スンナリ先手を取った時の二枚腰の使い方は格別、その能力の表れの一端が、3歳秋の
ローズSだったか。1000m通過・58秒6-マイル通過・1分33秒5という厳しい流れの平均ペースを自らが構築し、1分45秒7という好タイムで2着に踏ん張っていた。
続く
秋華賞は5着に敗れ、
洛陽Sは休み明け・マイルという条件が重なり10着に沈んだが、
中山牝馬Sはすばやく先手。1000m通過・1分1秒3のスローに落とし、まんまと上り勝負に持ち込んだ。展開に恵まれたことも確かだが、ラスト2F・11秒5-11秒9という好ラップをマーク。
福島牝馬Sは年によってはHぺースの激流に出会うこともあるが、急坂の中山1800mより平坦に近い福島1800mのほうが、基本的には負担は楽だ。
トーセンビクトリーは昨年の
中山牝馬S優勝馬。56キロを背負った本年は、湿った馬場に加速力を削がれ、伸び一息の4着に終わったものの、54キロ・良馬場・平坦かわりなら前進があって当然。
展開に左右されるが、
レイホーロマンスは、
愛知杯2着、
中山牝馬Sは3着、ともに最速の上りでゴール前急追。
決め手比べの底力勝負になれば、GI・
ヴィクトリアマイル2着の
デンコウアンジュが連れるように外から猛追。
馬群の中から
ゲッカコウが顔をのぞかせ、現地競馬なら
ワンブレスアウェイもレースっぷり一変。