【砂の
デュランダル】
ウェスタールンドのオニ脚が炸裂。ダート転向は、ついこの前、夏の6月。1年5か月の長期休養を余儀なくされたこともあり、脚元のやさしいダートから再出発したが、函館1700mの津軽特別を3角マクりで圧倒。小倉の薩摩特別は良馬場・1分43秒6という好タイムで後続を0秒4差の差し切り勝ちを演じた。
シリウスSはGIII、芝では経験があるとはいえ2000mに距離延長。スタートでダッシュがつかず、直線入り口まではほぼ最後方。1000m通過・1分0秒4という差し有利の流れが味方したとはいえ、12秒2-11秒9-12秒1(3Fは36秒5)というレースラップに対し、自身のソレは35秒1。桁違いの伸び脚で
オメガパフューム(次走JBCクラシック2着)に、クビ差に肉薄。
東京マイルは初体験になるが、破格の数値を並べた末脚を思えば、直線だけで間に合う勘定。坂路調教タイムも自己新記録に近く、状態はさらに上向いている。例えていえば、その豪脚は
デュランダル――6歳秋、ダート界の超新星へと輝こうとしている。
昨年の
武蔵野S優勝馬
インカンテーションが当面の敵。脚元の不安におびえた時期もあったが、本年はGI・
フェブラリーSがあわやの0秒1差。かしわ記念3着、
プロキオンS2着と、体調と照らし合わせ高いレベルの競馬を維持できている。
サンライズノヴァは、
アハルテケSを1分35秒3・上り35秒6で直一気。続くグリーンチャンネルCも、出遅れを逆手に取り、ギリギリまで追い出しを待ち、末脚を一層研磨。
ワンステップアップに成功した。
惑星は
クルーガー。芝も走るが身体は硬め、なるほどダート戦績は【1-1-0-0】。脚元に負担の大きい芝だと本気で追えないケースも出てくるが、ハロンラップ1秒が違うダートなら、レース風景も違ってくるか。
グリーンチャンネルC2着馬
ナムラミラクルは、1F延長はOK、鞍上にルメールを配してきた。
ユラノトも東京7Fを1分23秒9、函館のオープン・
マリーンSを1分43秒8で連勝。ダートではまだ底を見せていない、砂競馬では若い部類に入る4歳馬だ。