【また一頭名乗りをあげる】明け4歳
グローリーヴェイズが飛躍。二走前の
佐渡特別は、開催は異なるがGIIIの
新潟記念より0秒9も速い、1分56秒6とい破格の記録で快勝をはたした。
その記録の精度の高さを、次走の
菊花賞5着で証明。大外18番枠を引きペースはスロー、常に外々を回されるロスがありながら、直線は後に
有馬記念を制した
ブラストワンピースのさらに外から、33秒9という最速の上りで0秒5差に詰めてきた。
強い4歳世代の
トップランクと、ほぼ同等の力量を備えており、GIIなら資質で素早く突破できる。
対抗は
ムイトオブリガード。5歳馬ながら芝のキャリアはまだ[4202]。小倉・芝2600mのレコード勝ちなど、節目に良質な時計をマークしてきたが、5月の
青嵐賞・2分22秒9という走破タイムは、翌日のダービーを0秒9も上回る好記録。
アルゼンチン共和国杯は超スロー、ラスト3Fのレースラップは11秒1-11秒0-11秒2(33秒2)という、長丁場では究極の瞬発力勝負となったが、32秒5のオニ脚で2着に猛追。ハンデ戦ならGIIでも勝負になるという確信を得た。
三番手は
メイショウテッコン。
ラジオNIKKEI賞では後の
菊花賞馬の追撃を封印、
神戸新聞杯は、ダービー馬や
菊花賞2着馬を相手に僅差の3着に奮闘した。やや急仕上げ気味だが、春の天皇賞を視野に置いているのであれば、勝ち負けと同時に距離適性も確認しておきたい。
大駈けがあれば、斤量52キロにも恵まれた
アフリカンゴールド。三走前・中京2200mの厚み特別を2分11秒9という快記録をベースに菊に参戦。中途半端なレース運びで、なし崩しに脚を使わされてしまったが、半兄アフリカン
ストリーはドバイワールドC優勝馬。その血統にふさわしい進化を、中間の稽古に見て取れる。
ルックトゥワイスは、昨年春シーズン・
六社特別で
ムイトオブリガードと手合わせし2着に食い下がった。前走時計・2分32秒7は
有馬記念と0秒5差、ふたを開けてみれば右回りのほうがパフォーマンスは上だった。
シュペルミエールは一昨年の
菊花賞6着馬。脚元と相談しながらローテーションを作成してきたが、仕上がりはまずまず。