【切れ味極上】直線外から、
キャットファイトがGI制覇に飛んでくる。6月の東京の新馬戦は6着に敗れたが、二戦目の新潟マイルを1分34秒5・上がり33秒8で駆け抜け、続くアスター賞は前半1000mは58秒9のスロー。上がり3Fのレースラップは11秒3-11秒6-11秒3(34秒2)、対する自身の上がりは33秒7。中山の急坂も雨や湿った稍重馬場もおかまいなし。大野Jの合図に即座に呼応、2着を0秒8差に突き放す2歳コースレコード劇を演じた。ほどよく間隔取っており調教過程も予定通り。以前に比べ南Wコースの上がり3Fすぎての回転数と伸び脚がさらに鋭くなっている。
対抗には
ステレンボッシュの学習能力の高さと可能性。牝系の大本は
ウインドインハーヘア、母は芝1800m-2000mで3勝。札幌の芝9Fの新馬戦は1コーナー過ぎ大きく外に飛ばされる不利を被りながら、洋芝を11秒台の2連続ラップで差し切り勝ち。
サフラン賞はマイルに距離を短縮、追い込み届かずの2着に終わったが、
赤松賞は59秒9のスローでも、上がり3F・推定11秒5-11秒1-11秒0(33秒6)という加速ラップをしっかりと駆使。1分33秒8という走破タイムは、同じ東京開催で行われた
アルテミスSや
サウジアラビアRC組と横並び。まだ心身ともに遊びがある。
赤松賞などレース数を経験しGIへの階段を駆け上がった
スターズオンアース的な浮揚力を備えている。
まとめて負かせば
サフィラ。
サラキア、
サリオスの妹。身体の造りは中距離型、
シルエットと血統はメンバー中随一だよなぁ。
アルテミスSはタイトなローテの影響か。硬さの残る造りながら1分33秒9・上がり33秒4で2着に追い上げた。栗東に戻り艶と柔らかみが増し、体重表記以上に身体を大きく張り出して見せている。姉たちに続く大仕事の準備は整った。
ルシフェルは使い出しは9F、10Fで初勝利をあげ二勝目は9F。まだフワフワとして筋肉がつき切っておらず完成途上。さて流れの違うマイルにいかに対応できるか。ムルザバエフJも苦心のしどころだが、斉藤崇厩舎の先達
クロノジェネシスの軌跡を思い描きつつ、マイルGIへチャレンジ。
新潟2歳Sを直線一気で仕留めた
アスコリピチェーノは、一週前から栗東に滞在。CWでタフな長め7F追いを消化、瞬発力勝負ならヒケは取らない。体型的に1F延長がデリケートだが、
コラソンビートも好調そのもの。