05年ハーツクライ1着=4番人気、11年エイシンフラッシュ2着=7番人気、12年オーシャンブルー2着=10番人気、17年クイーンズリング2着=8番人気、23年スターズオンアース2着=7番人気。近年の有馬記念はルメール騎手が騎乗する人気薄から買えば、高い確率で勝ち組となることが可能だが…。今年のパートナーはアーバンシック。16年サトノダイヤモンド、22年イクイノックスと1番人気での勝利も経験しているが、今年はドウデュースの取消によって押し出された人気となると同様の信頼は置きにくい。ならば、同レベルの名手が手綱を取りながらも、評価ひと息の伏兵に妙味が出てくる。

　◎スタニングローズはR.ムーア騎手と初タッグを結成。短期免許を取得した外国人騎手の手綱ではこれまで22年オークス=D.レーン騎手2着、24年エリザベス女王杯=C.デムーロ騎手1着といずれもテン乗りながらGIで連対と好相性を誇っている。もちろん馬の方も魅力たっぷり。この中山で重賞2勝(フラワーC、紫苑S)をマークは牡馬も含めてメンバー中で同馬のみが有する実績となる。公開枠順抽選で引き当てた枠は外目の13番となったが…。同じく牝馬のダイワスカーレットが13年に同馬番で優勝ならばマイナス要素とはならない。予定されていたドウデュースの引退式は中止となったが、やはりラストランとなる同期の5歳馬が代わりに有終Vを決める。