11R

阪神ジュベナイルF

15:40発走 / 芝1600m (右 外 A) / 天候:晴 / 馬場:良
5回 阪神 4日目 サラ系2歳 オープン       (国際) 牝(指) 馬齢 18頭
本賞金:6500,2600,1600,980,650万円
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 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・前走1番人気馬と前走馬体重460キロ以上馬をのぞく、前走4角を7番手以内で通過していた馬
※阪神過去6年[0-0-2-33]
●2011年該当馬→アンチュラス(5着)、プレノタート(7着)、マイネボヌール(9着)、ナオミノユメ(13着)、アラフネ(14着)、スイートスズラン(16着)
○2012年該当馬→カラフルブラッサムクロフネサプライズコウエイピースディアマイベイビーフィールドメジャー

・前走4着以下馬
※阪神過去6年[0-0-1-31]
●2011年該当馬→アナスタシアブルー(12着)、ナオミノユメ(13着)、レディーメグネイト(17着)、エイシンキンチェム(18着)
○2012年該当馬→エイシンラトゥナスナークアンドレイ、タガノミューチャントーセンレディフィールドメジャープリンセスジャック

・前走重賞出走馬をのぞく、前走で1400m以下戦に出走していた馬
※阪神過去6年[0-0-1-26]
●2011年該当馬→イチオクノホシ(4着)、ガーネットチャーム(6着)、プレノタート(7着)、ナオミノユメ(13着)、アラフネ(14着)
○2012年該当馬→クロフネサプライズコウエイピースフィールドメジャーメイショウマンボ

・前走、新馬、500万下に4番人気以下で出走していた馬
※阪神過去6年[0-0-0-20]
●2011年該当馬→イチオクノホシ(4着)、プレノタート(7着)、トーセンベニザクラ(10着)、ナオミノユメ(13着)、スイートスズラン(16着)
○2012年該当馬→カラフルブラッサムクロフネサプライズ

・連闘から中1週のローテで出走する馬
※阪神過去6年[0-0-0-18]
●2011年該当馬→ラシンティランテ(15着)、スイートスズラン(16着)
○2012年該当馬→ディアマイベイビーメイショウマンボ

・前走で2番人気以下だった、前走新馬戦&未勝利戦出走馬
※阪神過去6年[0-0-0-11]
●2011年該当馬→ガーネットチャーム(6着)、マイネボヌール(9着)、スイートスズラン(16着)
○2012年該当馬→レッドマニッシュ

2011年残った馬→ジョワドヴィーヴルアイムユアーズサウンドオブハートエピセアロームファインチョイス

【2011年結果】
1着:ジョワドヴィーヴル(○)
2着:アイムユアーズ(○)
3着:サウンドオブハート(○)

2012年残った馬→アユサンコレクターアイテムサウンドリアーナサンブルエミューズレッドセシリアローブティサージュ

2012年下半期[星取り表]:●●●○●○●●●●●△○○●△●●△●○×○

井崎:よく頑張ってくれた、ニホンピロアワーズ!!

須田:3着のホッコータルマエがヌケなのは惜しかったですが、馬単1万1620円を見事に的中ですから、文句なしの白星ですな。しかしまあ、びっくりするほど強かったですね。

井崎:直線でも、後続の仕掛けをかなり待ってから追い出してたもんな。外枠から気分良く行けたのも大きかったんだろうけど、あの相手に3馬身半差はさすがに驚いたよ。

須田:あと、ちゃんとイジゲンを消しにしてたのも好判断でしたね。また出遅れた上に前残りの展開になってしまっては、15着惨敗もやむなしといったところでしょう。

井崎:それに、酒井学ジョッキーのインタビューも本当にうれしそうで微笑ましかったし、おかげで万馬券は当たるし! 年末へ向けてのいい景気づけになったよ。

須田:まあ、この時期にハズレ祭りやトリガミラッシュに突入されると、冗談抜きで「連載終了のお知らせ」が届きかねませんからね。気を引き締めていただきたいものです。

井崎:で……いま星取り表を見て気付いたんだけど、2週前の「×」も予想自体は的中してたワケで、じつはすごく調子いいんじゃないか?

須田:あー、こういうのって残念ながら、気付いた瞬間に終わりますよ? 井崎センセイがひねくり出すデータにもよくあるじゃないですか、そんなパターン(笑)。

井崎:確かにそれは身に覚えがありまくる(笑)。ま、調子がいい時こそしっかり予想すべきだろうし、じつは今週もなかなか手応えが良かったりするんだよ。

須田:では消去ネタの内容を見ていきますが、基本的には実績や臨戦過程を問う無難な内容ですよね。ただ……なんですか、いちばん最初にある長ったらしいネタは?

井崎:いや、昨年にも使ったネタをさらにアレンジしてみたら、こんな内容になっちゃってさ。でも、前走で前に行っていた馬が阪神JFで猛烈に弱いのは事実だからなあ。

須田:そういう傾向が見られるのは確かですね。外回りになってからは差し馬しか勝っていないイメージがありますし、末脚の切れる馬のほうが間違いなく向くと思いますよ。

井崎:あとは、馬格のない馬もイマイチだったりする。消去ネタには使わなかったけど、それなりのサイズの馬ばっかり来てるはずだよ。須田クン、ちょっと調べてみてよ。

須田:阪神改修以降、馬体重439キロ以下馬は[1-0-1-31]で連対率3.0%。昨年ジョワドヴィーヴルが1着に来てますが、それ以外は壊滅状態ですね。

井崎:となると、「前走で先行していた小柄な馬」は、かなり期待薄だよな。そこを絞り込みにいったのが、最初の消去ネタというワケだ。

須田:でもセンセイ、サンブルエミューズレッドセシリアが残ってますが、馬体重かなり軽めですよ? あとローブティサージュも、けっして大きい馬ではないですし。

井崎:うん、だからアユサンコレクターアイテムサウンドリアーナの3頭のほうが期待できると思うぞ。堅い決着になりそうだから、トリガミが怖いんだけどなあ。

須田:ええ、ガミる可能性は大でしょうね。軸、取ります?

井崎:いや、せっかく調子がいいんだから、このまま勝負といこう。有馬記念までの白星連発へ向けて、ここもキッチリ決めておきたいね!

 望田潤の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

8

相手

1

6

2通り 各2000円

馬連流し

8

相手

2

3

7

10

14

18

6通り 各1000円

望田潤の見解

 まだ揉まれる競馬を経験したことがないし、乗り替わりも含め不安材料もなくはないのだが、単純な能力や素質の比較ではここでも◎サンブルエミューズが一枚上だろう。桜花賞キョウエイマーチの孫で、ダイワメジャーダンシングブレーヴの組み合わせはダローネガトーセンベニザクラなど成功しやすい配合だが、母がナスキロのクロスなので体質に柔らかみがあって、叔父のトライアンフマーチインペリアルマーチなどと比較しても追ってストライドが伸びるのがいい。こういう体質のダイワメジャー産駒は、たとえばカレンブラックヒルダイワマッジョーレなどがそうだが、東京や外回りでも追って味があるはずだ。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

14

1点 800円

複勝

14

1点 2000円

3連単フォーメーション
1着

1

6

14

2着

1

3

6

14

相手

1

2

3

6

7

8

12

13

14

15

72通り 各100円

井内利彰の見解

 阪神芝1600mに外回りが新設してから行われるようになった阪神JFは今年で7回目。過去6年の1着馬の調教タイプは調教本数が標準以上であることはもちろんですが、6頭中4頭に共通したのが「併用系統」の調教タイプでした。ゆったり走るためのトラック調教と直線の坂に対応する坂路調教。これらが新しくなった阪神JFで勝つための調教条件と言えます。

 そして同じく1着馬6頭中、4頭に共通しているのが「最終追い切りがCWで併せ先着」という調教条件。過去6年でこの最終追い切りを行っていた馬は12頭いましたが、その成績は[4-0-0-8]と、どの調教条件よりも優秀な勝率を残しています。

 特にこの調教に該当した中でも「前走黄菊賞」というレース条件を加えると[2-0-0-0]という成績になります。黄菊賞は京都芝1800mの外回りですが、阪神芝1600m外回りと非常に似た舞台設定でレースを経験していること、そして最終追い切りをトラックのCWで行って併せ馬で先着するという調教内容がミックスすることで、阪神JFの「1着仕様」になるのでしょう。

 ◎カラフルブラッサムは前走黄菊賞を調教不足で3着。そこからは大きな上積みがある本数強化があり、これだけでも十分に買い材料にあたります。また最終追い切りは古馬相手に大外を回って、楽々と先着。前向きさとそれを支える体力を調教で整えた今回は勝つチャンスが十分にあると見立てました。

 須貝尚介厩舎の勝負調教に該当している○ローブティサージュは前向きさは十分すぎるくらい。むしろそれが7日の調整では目立ちすぎて、あまりいい印象はありませんでした。馬体重が減っている点も少し気掛かりですし、当日になってみないと、好走凡走の判断が難しいだろうと思ったので、前予想では対抗評価が妥当と判断しました。

 むしろ併せ馬で遅れてしまいましたが、▲コレクターアイテムの方が前日予想では評価しやすい馬。とにかく落ち着きが目立っていて、物怖じしない雰囲気はいかにも大舞台に強そうな印象です。ただ調教条件から評価するなら単穴評価が精一杯というところです。

 △サウンドリアーナは7日にM.デムーロ騎手が跨って調整した際の煩い仕草が妙に気になります。あれだけテンションが上がってしまうと、あまりプラスにはならないと思います。△タガノミューチャンは馬場の重い栗東坂路で終い最速ラップ、これは評価すべきでしょう。△クロフネサプライズは追い切りの動きが2週続けて抜群、△エイシンラトゥナも古馬オープンを相手に楽々の動きで、明らかに前走より動きが良化。休養明けは手前替えが目立っていた△ストークアンドレイも今回の動きが良く見えます。中1週の△ディアマイベイビーもレースでの折り合いさえ問題なければといった感じ。

 栗東滞在の☆サンブルエミューズは美浦所属馬でも当然評価。ただ最終追い切りの内容が非常に軽く、これに中9週以上のローテーションは連対なしというデータを考慮すれば、3着候補として評価するのが精一杯でした。

1.ローブティサージュ
今回:標準多め坂路
前回:標準少め坂路

2.タガノミューチャン
今回:一杯平均坂路
前回:標準多め坂路

3.サウンドリアーナ
今回:標準併用
前回:馬ナリ平均併用

4.メイショウマンボ
今回:馬ナリ平均坂路
前回:標準併用

5.プリンセスジャック
今回:標準併用
前回:標準トラック

6.コレクターアイテム
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

7.クロフネサプライズ
今回:標準坂路
前回:標準併用

8.サンブルエミューズ
今回:標準トラック主体
前回:標準併用

9.レッドマニッシュ
今回:標準トラック
前回:馬ナリ平均トラック

10.レッドセシリア
今回:馬ナリ平均併用
前回:標準併用

11.コウエイピース
今回:標準トラック
前回:標準多めトラック

12.エイシンラトゥナ
今回:標準坂路
前回:標準坂路

13.ストークアンドレイ
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路主体

14.カラフルブラッサム
今回:標準併用
前回:標準少め併用

15.ディアマイベイビー
今回:一杯平均トラック
前回:乗込併用

16.フィールドメジャー
今回:急仕上げ坂路
前回:標準坂路

17.トーセンレディ
今回:標準併用
前回:標準坂路主体

18.アユサン
今回:標準トラック
前回:馬ナリ平均トラック

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

6

-

14

1点 2000円

馬連

8

-

14

1点 1000円

馬連

1

-

14

1点 700円

馬連

3

-

14

1点 700円

馬連

2

-

14

1点 500円

ワイド

6

-

14

1点 2000円

ワイド

8

-

14

1点 1000円

ワイド

1

-

14

1点 800円

ワイド

3

-

14

1点 800円

ワイド

2

-

14

1点 500円

山崎エリカの見解

 阪神芝1600mがおむすび型のコース形態で行われていた頃、桜花賞では「魔の桜花賞ペース」という格言が大ブームでした。また、後方待機の9番人気スエヒロジョウオーと12番人気マイネピクシーで決着し、馬連12万740円というG1史上最高の払戻金額(当時)となったのも、阪神芝1600mのこのレース(阪神3歳牝馬S)です。1コーナーまでの距離が短く、ポジション争いが熾烈な当時の阪神芝1600mで逃げ切るような馬は滅多にいませんでした。

 しかし、2006年に阪神競馬場の馬場がリニューアルオープンすると、桜花賞も阪神ジュベナイルFも外回りコースで争われるようになり、両レースともスピードとスタミナの総合力が問われ、ほぼ能力どおりに決着するようになりました。

 それは歴代の阪神ジュベナイルFの勝ち馬ウオッカトールポピーブエナビスタアパパネが示すとおりです。今年もこのレースの上位馬からクラシックホースが飛び出すものと思われ、非常に楽しみな一戦となりました。

 ◎には前走の黄菊賞でクラシック候補と目されるキズナと0.3秒差の3着と好走したカラフルブラッサムを推します。雨脚が強まったとはいえ、メインレースのエリザベス女王杯ではレインボーダリアの追い込みが決まる、時計の掛かる馬場状態を休養明けながら先行するという消耗度の高いレースで、最後までシッカリ伸びての3着はとても優秀です。

 もともと小倉の新馬戦は後のデイリー杯2歳Sの勝ち馬テイエムイナズマをはじめとする、かなり質の高いメンバー相手に出遅れながら最後まで加速し続けての楽勝でした。

 次走の新潟2歳Sの凡退はデビュー戦が芝1800m戦だったために、レースの流れに乗り切れなかったことが敗因です。よって同馬はまだ底を見せている感がないので、大物食いをする可能性に賭けます。

 ○は今年新設された阪神ジュベナイルFの前哨戦アルテミスSを直線では内からグングン伸びて勝利したコレクターアイテム。前々走のデイリー杯2歳Sの末脚にG1通用級の高い潜在能力を感じたのも確かですが、この手のタイプは勝ちに行く立場になると意外なほどに脆さを見せることも少なくありません。その辺りを懸念し、今回は対抗評価に止めました。

 ▲は前走の芙蓉Sで後のいちょうSの勝ち馬フラムドグロワールを2着に降して勝利したサンブルエミューズ。出遅れから道中外を回って追い上げ、直線でも最後まで加速しながら後続を捻じ伏せた内容はまだ余裕のある証拠です。今回は休養明けの一戦となりますが、それでも上位に取り上げたい馬です。

 高橋学の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

6

相手

1

8

18

3通り 各2000円

馬単

6

3

1点 2000円

馬単

3

6

1点 2000円

高橋学の見解

 牝馬限定GIとなったH3年以降の21年間から、■消える馬をチェック。

■2.タガノミューチャン…前2走「条件戦→重賞戦」のローテで、前走0.8秒以上の完敗は[0-0-0-15]

■4.メイショウマンボ…前走1400m以下使用のキャリア1戦馬のうち、芝2馬身以上の快勝がない馬は[0-0-0-12]

■5.プリンセスジャック…前走ファンタジーSで連対外かつ0秒4以上敗退馬は、芝の重賞戦1着・OP戦1馬身以上1着歴がある馬を除き[0-0-0-25]

■7.クロフネサプライズ…8月以降に1400m以下の短距離戦ばかりを3戦以上使用し、その中にOP戦1着・重賞戦連対歴がなかった馬は[0-0-0-39]

■9.レッドマニッシュ…前走未勝利戦で3馬身以上の楽勝がない馬は[0-0-0-17]

■10.レッドセシリア…前走芝1600m良・稍重で1分37秒0を切っていない馬は、前走0.4秒差以上の快勝馬を除き[0-0-0-7]で、この7頭はすべて本番10着以下。セシリアの時計は、開催週前日の2歳未勝利戦より3秒1も遅く、スピード不足は明らか。

■11.コウエイピース…前2走とも1200m以下のスプリント戦使用馬は、重賞戦1着歴ある馬除き[0-0-2-28]

■12.エイシンラトゥナ…前走10月以降のレースで体重が10キロ以上増加馬は、芝の重賞戦1着・OP戦1馬身以上1着歴がある馬を除き[0-0-0-14]。この中には、前走重賞戦2・3着馬が3頭いたが馬券にはからまず。若駒だけに成長分の体重増加は認めるにしても、大幅増加は臨戦態勢に疑問

■13.ストークアンドレイ…前走10着以下かつ1秒以上完敗は[0-0-0-20]

■14.カラフルブラッサム…前走1800m以上で0秒4以上敗退は[0-0-0-10]

■15.ディアマイベイビー…キャリア5戦以上で、前3走内に未勝利戦使用歴がある馬は、重賞戦連対歴がある馬を除き[0-0-0-27]。この中には重賞戦3着好走馬が4頭いたが馬券にはからまず

■16.フィールドメジャー…前2走「新馬・未勝利戦→条件戦」のローテで、前走着外(4着以下)馬は[0-0-0-14]

■17.トーセンレディ…前2走とも着順掲示板外の6着以下は[0-0-0-10]

 前走10月以降の芝1600mOP戦または重賞戦で0秒1差以上1着馬は[3-2-1-0]。この馬券にからんだ6頭のうち4頭が前走東京1600mOPいちょうS使用馬だった。今年から500万赤松賞(JF連対馬のダノンベルベールアパパネなどが使用)が重賞アルテミスSに昇格したのを受け、いちょうSは距離1800mに延長されているが、実質的には、ローテーション的にアルテミスSが旧いちょうSに相応するとみていい。

 かつてはオークスエアグルーヴメジロドーベルといった超GI馬が通ってきたステップ。そこをレコード勝ちしたコレクターアイテムは超ド級の器だ。

 三田明太の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

14

1点 1000円

3連複フォーメーション
1着

14

2着

1

3

5

6

8

14

相手

1

3

5

6

8

14

10通り 各400円
3連複フォーメーション
1着

14

2着

1

3

5

6

8

14

相手

1

2

3

4

5

6

8

9

10

12

13

14

15

18

50通り 各100円

三田明太の見解

 現時点の指数を見ると、ファンタジーSアルテミスSの上位2頭がやや抜けているが、ファンタジーSの上位2頭が距離短縮で指数を跳ね上げていて、アルテミスSは淀みないペースで差しが決まったという側面は見逃せない。

 改修後の阪神JFは、最初の2年こそテンの3F・33秒台の淀みないペースになったが、近年はテンの3F・35秒台のスローに落ち着いており、今年は1200m路線の先行馬が例年より少ない。したがって、淀みないラップへの適性よりも、後半4Fのロングスパート適性を重視してみたい。

 本命はカラフルブラッサム。抽選突破の1勝馬ではあるが、昨年も記載した改修後の指数ハードルである「マイル以上の距離で指数90以上」は前走でクリア済み。今回と同じ距離短縮ローテでは2走前(新潟2歳S)に2番人気で5着に凡走しているが、前半から速いラップが刻まれる新潟2歳Sは緩い流れしか経験していない中距離組が大不振のレースだけに、着順ほど悲観する内容ではない。デビューから指数を上昇させていて、指数の上げ幅から持久力指向が垣間見えるだけに、外枠からスムーズに流れに乗れればチャンスはある。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

1

-

8

1点 2000円

馬連

1

-

6

1点 2000円

馬連

1

-

3

1点 1500円

馬連

1

-

13

1点 1000円

馬連

1

-

15

1点 1000円

馬連

6

-

8

1点 1500円

馬連

3

-

8

1点 1000円

古澤秀和の見解

1番:キッチリ仕上がる。枠順有利で勝ち負け。
3番:若干余裕残し。
6番:キッチリ仕上がる。
8番:筋肉の質素晴らしい。張り良く仕上がりも良い。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

丹下日出夫の見解

【3つのステップレースに絞る】本年の2歳牝馬シーンは、当GIに至るステップレースで、かってないほどの好記録が続出。牝馬の世代レベルは相当高い。中でも特筆に値するのがコレクターアイテム。前走のアルテミスSは、前半1000m・58秒9というタフな平均ラップの上に立ち、レースの上がりを1秒も上回る33秒9の末脚を駆使(上がり3Fはすべて11秒台)。坂のある力勝負の東京マイルを、従来の時計を0秒3更新する1分33秒8のレコードでねじ伏せた意味は大きい。ちなみに、新設重賞・アルテミスSのベースとなる赤松賞の勝ち馬には、スティンガーアパパネといった面々が顔をそろえているが、アパパネの時計は1分34秒5(上がりラップの中に10秒8前後のHラップはあったが)。この時計と比較すれば、いかに今年のコレクターの記録が秀逸かがわかる。木曜日計測は478キロ、背中も脚も長く骨太でトモの発達した底力型のハーツクライ産駒。阪神JFが、むろん最終点ではない。アルテミスS2着のアユサンも、圧巻のトモ回りを持つ大型ディープインパクト牝馬。最後は脚色が一緒になったが、33秒5という最速の上がりで一瞬は直線一気に全馬を呑み込もうかという勢い。丸山も、前走のように、ただ末を生かせばいいという単調な競馬では、GIをもぎ取ることはできないだろうが(考えて考えて考え抜け)、前回は熱発明け。馬体も、まだ上積みはある。馬体の威圧感は、◎と○には若干劣るし、ナタとナイフの切れの違いはあるけれど、瞬発力ならサンブルエミューズも負けていない。芙蓉Sは出遅れのロスも委細構わず、3コーナーすぎから一気に進出。中山の急坂を33秒9という切れ味は文句なしの重賞レベル。参考までに記するなら、芙蓉Sといえばホエールキャプチャ(2着はオルフェーヴル)を思い出すが、同馬の時計は1分35秒3・上がりは34秒8。本年の芙蓉のレベルは歴然だ。阪神の坂と1ハロンの距離延長が課題になるが、サウンドリアーナファンタジーSも、過去十年で歴代2位のHレベル決着。1分20秒8は、一週前の古馬GII・スワンSと0秒3差だった。木曜日の体重は、やけに減っているのが気がかりだが、同レース2着のローブティサージュは、距離延長で新味を期待できるウォーエンブレム産駒。マイルなら前走の勝ち馬と遜色はない。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

10

相手

1

3

4

6

18

5通り 各1000円

ワイド流し

10

相手

1

3

4

6

18

5通り 各1000円

須田鷹雄の見解

 netkeiba.comの連載「回収率向上大作戦」で書いたように、1戦1勝で阪神JFに臨む馬というのは、2着や3着でもよいという前提ならば狙える選択肢である。このレースが牝馬限定になって以降、該当馬のトータル複勝回収率はプラスになっている。

 今回は、出ていたら人気になっていたであろう該当馬のオツウが除外になってしまったが、他に2頭の該当馬が出走している。◎レッドセシリアと○メイショウマンボだ。該当馬2頭を強調するために◎○としてみたが、馬券は◎レッドセシリアのほうを軸として決め打ちしたい。やはり新コースになってからの阪神JFは、前走でマイル以上の距離を使われていた馬でないと大きな期待はかけづらい。デビュー戦は超スローだったのでタイムが冴えないが、馬自身は持続力勝負のほうが向くはず。勝ち切ることは想定しづらいが、3着でもよい前提の馬連・ワイドならアリだろう。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

2

3

5

8

12通り 各400円

3連単BOX

2

3

5

8

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

高配当もズバリ! netkeiba関西本紙の予想

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netkeiba関西本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

6

相手

1

3

5

8

13

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

6

2着

18

相手

1

3

5

8

13

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

6

2着

3

相手

1

5

8

13

18

30通り 各100円

netkeiba関西本紙の見解

【波乱含み】コレクターアイテムが女王の座を奪い取る。ここまで3戦2勝で、唯一負けた2走前(4着)も最後方から豪快に末脚を伸ばしていた。馬群を割れる根性があり、前走がレコード勝ちといいスピードも秘めている。V最有力だ。アユサンは鋭い末脚が大きな武器。前走は外を回りながらも、コレクターアイテムに半馬身差の2着まで追い上げた。展開ひとつで逆転も。サウンドリアーナは前向きすぎる気性だが、体重増が示すとおり心身ともに充実一途。距離延長で折り合いがカギになる。ローブティサージュは休み明けを叩いた上積みが見込める。距離延長も歓迎だ。プリンセスジャックストークアンドレイサンブルエミューズを押さえる。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

8

相手

1

3

6

14

18

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

8

相手

1

3

6

14

18

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎サンブルエミューズは「ダイワメジャー×フレンチデピュティ」という組み合わせ。父ダイワメジャーはドローンとニックスの関係にあり、カレンブラックヒルトーセンベニザクラダローネガオメガホームランダイワミストレスなど、父の活躍馬の少なくない割合がこの配合パターンから誕生している。2代母キョウエイマーチ桜花賞を含め重賞を5勝した名牝で、ファミリーの質もきわめて高い。母方は総じてパワーに秀でた血で構成されており、それに由来する筋力の強さと、サンデー系ならではのしなやかさが融合した傑作だろう。全身を躍動させた弾むようなフットワークは大物感にあふれ、前走の芙蓉S(OP)は出遅れた不利をものともせず、最後方から大外に回して差し切るというケタ違いの内容。次走いちょうS(OP)を勝った牡馬フラムドグロワールを問題にしなかった。少なくとも牝馬同士なら重賞レベルにあり、G1を勝てるだけの能力を秘めていると思われる。追って味のあるタイプなので直線の長い阪神外回りコースに替わるのはプラス材料。直前輸送を避けて栗東に入厩して臨むのも小柄な牝馬だけに好感が持てる。

 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

1

6

14

2着

1

3

5

6

8

14

18

相手

1

3

5

6

8

14

18

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

 ◎ローブティサージュを、穴馬に推奨する。直結コースの京都芝1400m外で施行されたファンタジーSの2着馬。新馬戦を芝1800mで勝ち上がったので、休み明けで大幅な距離短縮は走りにくいと思うが、それでも2着に激走したことを評価する。マイル戦の方が戦いやすいため、適距離と2走目の上積みで好勝負を期待する。

 ○コレクターアイテムは、今年から新設された重賞・アルテミスSを制した。アルテミスSが施行された東京芝1600mは直結コースとなるため、新設されたレースとはいえ、その勝利は高く評価できる。新馬を阪神マイルで勝っているため、直結+同コースの勝ち馬となり、適性の高さをあらわす。最後の直線が長い外回りコースは合うので、勝ち負けになる。

 ▲カラフルブラッサムは、前走にて直結コース京都芝1800mの黄菊賞の馬券になった(3着)。黄菊賞の勝ち馬は牡馬の一線級なので、休み明けの3着は一定の評価ができる。今回は叩いた効果があり、牝馬限定戦に替わることで大駆けを警戒する。

厳選予想 ウマい馬券