【
ベリー・ナイス】
ジャガーメイルは、58キロを背負い、平成22年春・3200mの天皇賞制覇を成し遂げたGI馬。クセ馬だけに、一見戦績にムラがあるように感じるけれど、2200m以上のGIIは、8戦して2着3回。すべてが掲示板という安定株。GIIIなら58・5キロのトップハンデでも格上主力だ。明けて9歳の大ベテランだが、前走の
香港ヴァーズはハナ差2着に敗れたものの、過去4度の遠征のうちで、もっとも好成績を挙げた。しかも、ハナを主張する逃げ馬が数頭。どこかで必ず、レースは動く。鞍上は長距離戦のペース判断と追い比べに長けた欧州所属の
ベリー。老練さと底力を結果で示す
ダイヤモンドSだ。対抗は新星
ファタモルガーナ。前走の
ステイヤーズSは、後方3番手から3コーナー手前で一気に二番手に取りつき、直線半ばでは一旦先頭。古豪
トウカイトリックにインをすくわれ2着に敗れたものの、ステイヤーとしての資質は確認。斤量も55キロと恵まれた。
アドマイヤラクティも、ステイヤーとしての素養と、後の
天皇賞(春)を見込んでの
ダイヤモンドS参戦。
AJCCは、勝ちを意識しすぎたか。やや強引に、外を回って早めに進出。坂上で脚が鈍ったものの、初のGII挑戦で3着なら見どころは十分。ジックリ構えていける東京なら直線勝負でも間に合う。
ノーステアは、東京2400mで4勝。晩成型のステイヤーの常で、本格化に時間は要したが、予想家としても陣営も、早くから長距離重賞をイメージしていた馬だ。
エーシンミラージュの戦績や軌跡も、印を打った上位馬たちと姿がだぶる。連穴は、終い勝負に徹する乱戦向きの
マカニビスティー。