◎ミッキーアイルはディープ産駒の成功形にズバリはまった配合で各媒体のPOGでイチオシしてきたが、体型は母父ロックオブジブラルタル(G1を7連勝した名マイラー)の影響が強い。

　デビュー戦は前半引っかかり、直線は内にモタれて何度も手前を替えていたが、そんな荒削りな内容でアトムと僅差だから、前走のレコ勝ちを持ちださなくとも、朝日杯に出てくれば本命級の印を用意していた。パワーとスピードで押せる中山マイルはピッタリだから、ここはアッサリ通過してもらいたい。

　イオラニとピークトラムは中山より東京向きだけに、中山で前進がありそうなパワー型○アラマサクロフネと、芝もいける血統の走りの☆トップアドバンスが内々を立ち回れれば相手に面白い。

【軸不動】ミッキーアイルは朝日杯FS除外。前走楽勝で初戦でアトムとそん色ないレース振りでここは通過点。ピークトラムも除外組み。格上レースで好走しており自己条件なら力上位。イオラニも力有りマイペースならしぶとい。ダウトレスは巻き返しの態勢。マイネルメリエンダも気配良く侮れず、キーンソードとルナレディも押さえておきたい。

【和製フランケル】ミッキーアイルの勝ち方、そして時計を問いたい。新馬戦は折り合いを欠いたぶん、アトムの差し込みを許したが、二戦目の前走は1000m通過が57秒7-1400m通過・1分20秒4という、澱みのないHラップを自らが演出し、ウオッカが保持していた2歳レコードを、一気に1秒1塗り替える1分32秒3で5馬身差の独走。開催替りの高速馬場とはいえ、ラスト3Fも11秒4-11秒3-11秒9でパンチアウト。残念ながら朝日杯FSは除外されたが、同じ中山のマイルをどんな時計で駈けるのか。「和製フランケル」の記録が見もの。

ピークトラムは、新潟2歳Sが0秒5差の3着。デイリー杯が1分33秒7の3着。重賞戦線では、善戦マンを脱しきれないものの、自己条件なら、ひとつ二つと着順は上がる。京都2歳Sは20キロ増の重目。将来的には、480キロ台のあの馬体が理想だろうが、急に太らせても走るもんではない(笑)。体型はマイラー、2000mも長かった。

単穴は、新潟2歳Sでも▲を打ったダウトレス。いかんせんイレッポ。当日の気配を見ないことには思い切った馬券は買えないけれど、新潟マイル・1分34秒6、上がり34秒2が能力。

イオラニも、芙蓉S・1分34秒7だけ走れば、アッサリもあるハズなのに、からまつ賞前から何故かプールを併用。おっかなびっくりの調教しかできていない。

連穴妙味は、野路菊3着のマイネルメリエンダ。後藤に手替わりしたアラマサクロフネのチョイ差し。

　2世代目になって急に走りはじめたチチカステナンゴ産駒。ただ芝での好走はかなり条件が限られていて、中山と中京での強さが目立っている。

　特に中山は勝率19.1%で全場平均の7.7%を倍以上上回り、回収率も単180%・複121%とプラス決算。ここは◎ピークトラムの買い時だ。

　しかも、惜敗イメージの強いこの馬にとって今回は1着が望める舞台でもある。全体では1,2,3着数がほぼ同じのチチカステナンゴ産駒が、中山では(9.6.2.30)と勝ち切っていることが根拠のひとつ。2つめはコース替わりで、この馬がここ2走ってきた京都はチチカス産駒が(2.8.3.29)と勝ち切れないコース。そこから一番良いコースへの変化は大きい。

　しかも今回は相手関係がかなり楽。ダート色や短距離色の強すぎる馬、このクラスで明らかな頭打ちの馬も多い。一応2着のパターンも押さえるが、基本的には1着を期待する。

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