11R

朝日杯FS

15:25発走 / 芝1600m (右 外 A) / 天候:晴 / 馬場:良
5回 中山 6日目 サラ系2歳 オープン       (国際) 牡・牝(指) 馬齢 16頭
本賞金:7000,2800,1800,1100,700万円
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 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・7枠-8枠に入った前走2着以下馬
※中山過去10年[0-0-0-20]
●2012年該当馬→ノウレッジ(6着)、マイネルエテルネル(16着)
○2013年該当馬→プレイアンドリアルハイアーレート

・関東馬をのぞく、前走4着以下馬
※中山過去10年[0-0-0-23]
●2012年該当馬→アットウィル(11着)、テイエムイナズマ(13着)、マイネルエテルネル(16着)
○2013年該当馬→テイエムキュウコーニシノデンジャラス

・前走重賞1着馬をのぞく、前走4角10番手以下馬
※中山過去10年[0-0-0-21]
●2012年該当馬→ティーハーフ(5着)、ノウレッジ(6着)、ディアセルヴィス(14着)
○2013年該当馬→ハイアーレートショウナンワダチ

・前走ダート戦出走馬
※中山過去10年[0-0-0-8]
●2012年該当馬→該当なし
○2013年該当馬→アジアエクスプレスニシノデンジャラス

・前走10着以下ならびに前走10番人気以下馬
※中山過去10年[0-0-0-15]
●2012年該当馬→アットウィル(11着)、ザラストロ(12着)、ディアセルヴィス(14着)
○2013年該当馬→テイエムキュウコーハイアーレート

・前走重賞組をのぞく、4枠-8枠に入った騎手が乗り替わる馬
※中山過去10年[0-0-1-29]
●2012年該当馬→フラムドグロワール(4着)
○2013年該当馬→ツィンクルソード

・前走1200m戦出走馬
※中山過去10年[0-0-0-19]
●2012年該当馬→ティーハーフ(5着)、ディアセルヴィス(14着)
○2013年該当馬→エルカミーノレアル

・牝馬
※中山過去10年[0-0-0-1]
●2012年該当馬→該当なし
○2013年該当馬→ベルカントグリサージュ

2012年残った馬→ロゴタイプコディーノゴットフリートラブリーデイエーシントップクラウンレガーロネオウィズダムワキノブレイブ

【2012年結果】
1着:ロゴタイプ(○)
2着:コディーノ(○)
3着:ゴットフリート(○)

2013年残った馬→アトムマイネルディアベルサトノロブロイショウナンアチーヴアポロスターズウインフルブルーム

2013年下半期[星取り表]:◎○○●●●●●◎●△●●△○●△○●●●●◎○

井崎:ハープスター、最後に「消し」にしなくてホントによかったよ……。

須田:井崎センセイ、あと1頭消すならハープスターとか言ってましたよね(笑)。残念ながら3着のフォーエバーモアはヌケでしたが、馬単4250円なら白星でいいかと。

井崎:3連複と3連単をカバーできる配当ではなかったのが残念だけどな。ま、一応は2週連続で的中できたワケで、今年も残すところ2週。この調子で最後まで行きたいねえ。

須田:ま……まさか白星4連発を目指すつもりですか?

井崎:そういう志くらいは持っておきたいじゃないか(笑)。ま、今週の朝日杯FSが猛烈に難しいから、いきなりコケそうな気がしなくもないんだけどさ。

須田:確かに今年は難しいですよねえ。人気はプレイアンドリアルアトムなんでしょうけど、これをどう扱うか……って、いきなり前者を消してるし!

井崎:いやでも、中山芝1600mで外枠を嫌うっていうのはセオリーだろ? 去年はロゴタイプが勝ってるけど、プラスかマイナスでいえば絶対にマイナスなんだからさ。

須田:とはいえ、東京スポーツ杯で2着というのは、ここに入ると完全に実績上位ですよ。しかも、岡田総帥があれだけラッパを吹くほどの大器ですからねえ。

井崎:うん、怖いのはわかる。でも、どっちか消せば一気に買いやすくなるし、トリガミに泣く確率もグンと下がるからさ。それに、いかにも荒れそうなメンバーでもあるし。

須田:では、ここは勝負といきましょうか。それにしても、消去ネタの数が猛烈に多いわりに消せていないというか……かなり苦戦しました?

井崎:一気に消せる消去ネタって、ぜんっぜん見当たらないんだよな。だからチマチマ消していったんだが、それでも減らないし。最後は無理やり牝馬を消してみた!

須田:ああ、コレも気になったんですよ。陣営が内枠を欲しいと言っていたベルカントが、ホントに引き当てたじゃないですか。そんな理由でサクッと消して大丈夫ですかね?

井崎:唯一の重賞勝ち馬が楽にハナへ行けそうな枠を引き当てたんだから、ぜんっぜん大丈夫じゃないだろ(笑)。できれば消したくなかったというのが正直なところ。

須田:センセイが無理やり消した馬って、やたらと来るイメージがあるんですよねえ……。そんなこんなで、最終的に残ったのがこの6頭だと。

井崎:人気と穴のバランスはけっこういいし、わりと面白いと思うんだけどな。自信度は低めだけど、もしこれが当たれば、有馬記念も勢いに乗ってイケそうな気がするよ。
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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

3

1点 300円

馬連BOX

3

6

13

3通り 各700円

馬単フォーメーション
1着

3

13

2着

3

6

13

相手
4通り 各500円
3連複BOX

3

4

6

13

4通り 各500円

3連単フォーメーション
1着

3

2着

6

13

相手

1

4

6

13

6通り 各200円
3連単フォーメーション
1着

3

13

2着

3

6

13

相手

1

3

4

6

13

12通り 各200円

東大ホースメンクラブの見解

 本命はアトム。前走は負けはしたものの、勝ち馬はレコードタイムで、それに首差と好走しています。間も空いていて、その反動で走れないということもないでしょう。この2ヶ月ほどでどれだけ成長したのかレースが楽しみです。

 対抗はプレイアンドリアル。この馬も前走はレコード勝ちした馬に首差の2着に入っています。しかし、3着との差が小さく評価を少し落としました。

 3番手評価はアジアエクスプレス。前走は全く危なげのない競馬で、2着と7馬身差の圧勝でした。舞台は芝に変わりますが、それなりには走れるでしょう。ポテンシャルの高さに期待します。

 4番手評価はマイネルディアベル。逃げに転向してから好走をしています。逃げ切るのは難しそうですが、馬券圏内には一考です。

 5番手評価はベルカント。逃げ馬なので、1枠に入れたことは大きなプラスでしょう。また、馬群にもまれない競馬ができるのも牝馬にとってはプラスです。

東大ホースメンクラブ おにぎり

 望田潤の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

3

-

13

1点 6000円

馬連流し

3

相手

6

10

11

3通り 各1000円

ワイド

3

-

10

1点 1000円

望田潤の見解

アトムの母はゲイムリーBCS(米G1・芝1800m)勝ち馬で、ディープ産駒としてはヴィルシーナフレールジャックと似た配合パターンで、母母父リシウスはトーセンラーの母父でもある。ヘイローのニアリークロス3・5×4・4だから機動力抜群の自在脚質で、ちょっと爆発力に欠けるのが弱点だが、それだけに中山マイルのここは決めたいところ。

 ▲グリサージュプリンセスメモリーの半妹でデュランダルの甥、母母のところにハイペリオン血脈が強く、こういう配合のクロフネ牝駒はホエールキャプチャクロフネサプライズと2歳G1で一発あるので、穴ならこれか。

 ベルカントバクシンオー産駒で母も芝1200mで3勝をあげたスプリンター。体型もスプリンターで1400mがギリギリだろう。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

16

1点 1800円

複勝

16

1点 4600円

3連単フォーメーション
1着

6

16

2着

1

3

6

16

相手

1

2

3

4

5

6

8

16

36通り 各100円

井内利彰の見解

 過去10年の朝日杯FSで、8頭の優勝馬が行っている調教が「併用」。中山マイルで行われる朝日杯FSは今年で最後になりますが、やはりこの調教傾向は最重要視したいと思います。もちろん、調教本数は標準以上です。

 併用調教が優勝しているといっても、もう少し細かい調教条件を見ると、評価できる併用と評価できない併用に分類することができます。それが「最終追い切り場所」。まずは、本命に推した◎ショウナンワダチから見ていきましょう。

 最終追い切りが『南W』で併用系統 [2-1-1-5] 単回収率442%

 一定の出走数があり、その上で単勝率、複勝率ともに高いのが、最終追い切り場所『南W』。特に近年は美浦調教馬に有利な傾向はありますが、同じ右回りで、直線に軽い坂がある南Wが好走しているのは納得できます。ショウナンワダチは最終追い切りの5F時計が前走時よりかなり遅くなっています。これは気になる材料ですが、それ以外はパーフェクトでしょう。

 最終追い切りが『美坂』で併用系統 [1-2-0-1] 単回収率78% 複回収率140%

 単勝回収率が低い調教条件ですが、複勝回収率は100%を超えています。これに該当するのが、○アジアエクスプレス。初芝に対する適性は未知ですが、2011年の優勝馬アルフレードを管理した手塚貴久厩舎。調教的には買い材料が多くあります。

 ここまで、美浦所属馬の評価が高いことはお分かりいただけると思いますが、栗東所属馬を評価できない数字が以下のようになっています。

 最終追い切りが「栗坂」で併用系統 [0-0-0-12]
 最終追い切りが「CW」で併用系統 [0-0-1-8]

 ご覧のように、連対馬がいません。よって、△アトムは2着まで。同じく併用系統では、△サトノロブロイ、△テイエムキュウコー、△ニシノデンジャラスは3着の印にしました。△マイネルディアベルは逃げる可能性も考慮すると、押さえておきたい馬でしょう。

 ☆ベルカントは坂路調教馬なので、1着なしの2着以下の評価。2週続けて、坂路4Fで速い時計をマークできるようなタイプだけに、距離適性は短いところだという気はします。

1.ベルカント
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

2.テイエムキュウコー
今回:標準多めトラック主体
前回:標準多め坂路

3.アトム
今回:標準併用
前回:標準多め併用

4.マイネルディアベル
今回:標準坂路主体
前回:馬ナリ平均坂路

5.サトノロブロイ
今回:標準多め坂路主体
前回:標準多め坂路

6.アジアエクスプレス
今回:標準多め併用
前回:乗込併用

7.エルカミーノレアル
今回:標準坂路
前回:一杯平均坂路

8.ニシノデンジャラス
今回:標準多め併用
前回:地方

9.ツィンクルソード
今回:標準坂路
前回:標準多め併用

10.グリサージュ
今回:標準少め併用
前回:標準少め併用

11.ショウナンアチーヴ
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

12.アポロスターズ
今回:標準トラック
前回:標準少めトラック

13.プレイアンドリアル
今回:標準少めトラック
前回:急仕上げトラック

14.ウインフルブルーム
今回:乗込坂路
前回:標準坂路

15.ハイアーレート
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

16.ショウナンワダチ
今回:標準多め併用
前回:標準多め坂路主体

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

3

-

11

1点 2500円

馬連

1

-

3

1点 3000円

馬連流し

3

相手

13

14

2通り 各1000円

ワイド

3

-

11

1点 2500円

山崎エリカの見解

 京都の新馬戦を同日の古馬1000万下(勝ち馬オースミナイン)よりも0.3秒差速い、1分20秒6のレコードタイムで圧勝したモーリス、前半3F34秒5の逃げから、そのまま力任せに京都の未勝利戦を逃げ切り、本日のひいらぎ賞でワンサイド勝ちを決めたミッキーアイルなどのPP指数上位の素質馬が揃って除外となりました。前記の3頭はここへ出走してきたらヒモが絞り切れないから厄介と思っていた馬たちだけに、馬券的には嬉しい除外でした。

 また、当初は逃げ馬揃いで先行争いが激化すると思われていましたが、新馬戦としては高いPP指数で逃げ切ったオーシャンヒーローはこの中間、屈腱炎発症で戦線離脱、制御不能の逃げ馬ミッキーアイルは除外、千両賞を単騎逃げで圧勝したウインフルブルームは14番枠に入り、ハナ争いに加わっていけない可能性が高いとなれば、逃げ、先行馬にもチャンスが出てきます。

 しかし、中山芝1600mはインコースを確保しやすいという点では内枠が圧倒的有利ではあるけれども、世間で言われているよりも実は逃げ、先行馬がそこまで有利なコースではありません。坂の頂上からスタートとなり、レース序盤が下り坂となる上に、2コーナーの急カーブでロスを強いられてポジションを悪くしないようにと、先行勢がインコース争奪戦を繰り広げるからです。

 実際に朝日杯フューチュリティSの過去10年を振り返っても、前半3Fで35秒以上も要したことは1度のみ。過去10年10レースのうち9レースがハッキリとした前傾ラップで決着しています。ペース自体は差し、追い込み馬に向いていることが多いのです。つまり、視点を変えれば、「ロスがイヤなら前半で脚を使え、前半で脚を使いたくなければロスを覚悟しろ」という平等のコースとも受け取れます。よって脚質や枠順に捕われすぎることなく、能力の高い馬を素直に狙いたいです。

 ◎は9月阪神の新馬戦では終始窮屈な競馬を強いられ、本来は負け戦となるレースで、土曜日のひいらぎ賞を圧勝したミッキーアイルに勝利し、次走のデイリー杯2歳Sではキャリア2戦目でいきなり2着と好戦したアトム。前記の2戦ともに出走馬最速の上がり3Fタイムで追い込んでいるように、瞬発力は底知れないものがあります。

 今回の出走馬は内枠に前に行きたい馬が多く、それらをやり過ごして中団の内目をコースロスなく進むことが出来る3番枠も理想的。あとはバテて下がってくる馬を、鞍上がどうやって捌くかだけ。前が開けば強烈な瞬発力を武器に突き抜けるでしょう。

 ○は新馬戦3着、未勝利戦1着、くるみ賞3着、からまつ賞1着と、ここまで4戦2勝の成績のショウナンアチーヴ。確かに成績は今回のメンバーに入ると特別に光るものではありません。しかし、ショウナンアチーヴはここまでのレースで着順以上に光るものを見せてきました。それはデビューから前走までの4戦、全てのレースで出走馬中、最速の上がり3Fタイムをマークしていることです。

 スローペースの競馬になることが多いデビュー直後の2歳戦芝のレースでは、瞬発力は着順以上にその馬の秘めた能力を示すことが多く、とても重要な要素です。どんな展開になっても出走馬の中で最も速い上がりをマークしていることは、成績以上の潜在能力を秘めていることを示しています。ショウナンアチーヴもそういう1頭でしょう。

 今回は11番枠を引きましたが、内枠の馬たちは先行タイプばかりで、意外と簡単に距離ロスのない内にもぐりこめそうです。あとは持ち前の瞬発力で直線は強烈に伸びてくるでしょう。

 ▲はここまで逃げて3戦2勝、ファンタジーSを勝利したベルカント。今年の2歳芝戦線は牝馬が好成績を残し続けているように、牝馬のレベルは高いと言えます。

 逃げ馬にとっては理想的な1番枠を引き当てたベルカント。テンのスピードが遅い逃げ馬ならば1番枠は歓迎材料と言い切れない面もありますが、ベルカントは今回のメンバーのなかでは明らかにテンのスピードが速く、単純に距離ロスなく、マイペースでレースを進められる分、有利となりそうです。

 基本的にはマイルG1の舞台で逃げ切るのはとても難しいことなのですが、今回のレースでベルカントの直後に付けてきそうな逃げ先行タイプの馬たちは能力がやや劣る馬が多く、直線では失速する馬が多いでしょう。それらが壁になって、直線で後続の差し馬たちの追い出しが遅れた場合には逃げ切りというシーンも十分ありそうです。

 高橋学の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連BOX

1

6

13

14

16

10通り 各1000円

高橋学の見解

 平成以降はじめて牡牝馬混合重賞勝ち馬がいない事態(重賞勝ち馬最多参戦はH13年の5頭)、これでGI戦?と疑いたくなるような朝日杯となってしまったが、中山で行われるのは今回が最後。

 過去30年間から、【消える馬(連対圏外)の項目】をいくつか挙げてみよう。

【快勝歴】
キャリア1戦馬、またはキャリア2戦1勝馬のうち、芝で2馬身差以上の快勝歴がない馬は[0-0-1-22]。

H15年2人気グレイトジャーニー(新馬1馬身1/4差1着→GIIデイリー杯2着)が7着、
H17年4人気ダイアモンドヘッド(新馬3/4差1着→GIIデイリー杯2着)が5着と前走重賞2着馬も敗退しており、キャリアの浅い馬は快勝歴が不可欠だ。
アトムグリサージュ

【休養】
2カ月以上休養馬のうち、前走1600m以下芝良・稍重で敗退もしくは1馬身未満の辛勝馬は[0-0-0-14]。

H20年GIIデイリー杯クビ差1着のシェーンヴァルトが7着、
H22年GIIデイリー杯2着のアドマイヤサガスが11着、
H23年GIIデイリー杯2着ダローネガが3人気5着、
H24年GIIデイリー杯2着クラウンレガーロが9着など重賞好走馬も敗退している。
アトム

【敗退ボーダー】
前走芝良・稍重の非重賞戦で着外かつ0秒4以上、重賞戦で掲示板外かつ0秒6以上の敗退馬は[0-0-2-43]。
アポロスターズテイエムキュウコーハイアーレート

【短距離】
キャリア3戦以上馬で、前3走とも1400m以下の短距離戦使用は、前3走内に3馬身以上の圧勝歴がある馬や前走重賞戦連対馬を除き[0-0-4-52]。
エルカミーノショウナンアチーヴツィンクルソードマイネルディアベル

【芝ゼロ】
着外がある芝0勝馬は[0-0-0-25]。
ニシノデンジャラス

【連対外】
前3走内に非重賞の芝良馬場で連対外が2回以上ある馬は、着外ゼロの馬を除き[0-0-0-21]。
サトノロブロイ

□条件戦
 キャリア3戦以下馬のうち、非重賞戦で連対外がなく、前走芝1600m良・稍重の条件戦で1馬身差以上1着馬は[3-1-3-1]。

 このうち、11月以降に2戦以上消化しているうえに中一週使いという強行軍の馬を除くと[3-1-0-0]。

 S59年スクラムダイナ・H3年ミホノブルボン・H23年アルフレードが勝っている。
2着馬はH7年のエイシンガイモン

 今回の該当馬ウインフルブルームは、中一週使いになるが、11月は一戦のみ。疲労よりもひと叩きされての上昇力、スピード(前走時計は先週の高レベルGI阪神JFと同タイム)、父スペシャルウィーク牡馬産駒初のGI制覇に注目したい。

 が、外目の14番枠をひいてしまった。
 13番から外(現行ではフルゲート7・8枠)に入った馬は[1-2-4-62]。

 昨年のロゴタイプが唯一の勝ち馬で、H16年15番枠4人気6着ディープサマーの鞍上藤田騎手は「外枠は厳しかった」、また、H19年14番枠2人気11着アポロドルチェの鞍上後藤騎手は「枠順が応えた」とコメントを残しており、このコースの外枠は鬼門。

 注目馬が外に入ってしまったここはボックスで。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

3

-

16

1点 1500円

馬連

5

-

14

1点 1500円

馬連

5

-

16

1点 1000円

馬連流し

3

相手

5

14

2通り 各2000円

馬連流し

3

相手

9

13

2通り 各1000円

古澤秀和の見解

3番:キッチリ仕上がる。勝ち負け。
5番:ドッシリした好馬体。勝ち負け。
14番:馬場ピッタリ合いそう。デキも良い。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

3

相手

6

9

11

13

14

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

3

2着

16

相手

6

9

11

13

14

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

3

2着

14

相手

6

9

11

13

16

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【波乱含み】アトムは前走2着もレース内容良好。小気味良いフットワークで反応もよく中山も向く。ショウナンワダチは2戦が後方からの競馬も操縦のしやすいタイプで展開不問。状態上々で好走必至。ウインフルブルームも力量そん色なくマイペースならチャンスも。ショウナンアチーヴも良い脚を持っている。プレイアンドリアルも差はなく、ツィンクルソードアジアエクスプレスも侮れない。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

丹下日出夫の見解

【百万馬力】鉄腕アトムが飛んでくる。デビュー戦の阪神マイルの走破タイムは1分37秒5・上がりは34秒1。前半1000mが1分2秒9というスローゆえ、一見変哲のない記録に映るが、12秒4-10秒9-11秒3というレースの上がりに対し(3Fは34秒6)、自身のソレは34秒1)。4角7番手という通過順から逆算すると、直線2Fを推定10秒8-10秒9見当の快ラップで、阪神の坂を登板。その破壊力の在り処を、次走のデイリー杯2着で証明。平坦の京都ゆえ、出し抜けをはかったホウライアキコをクビ差とらえきれなかったものの、自身も1分33秒2で走破。

ディープ産駒にしては、首差し・胸前厚く、いわゆる「タンク型」のスプリンター。元々短距離馬・マイラーは、調教タイムと直結する、気のいいタイプが多いものだが、朝日杯に合わせるかのように、調教時計短縮通り、余計な部分が削ぎ落とされ、身のこなしにも機敏さとシャープさが前面に出てきた。

逆転があればプレイアンドリアル。東京スポーツ杯は、1000m通過は59秒6のスローで行き出したが、マイル通過は1分34秒3。残り4Fから11秒9-11秒6-11秒2-11秒6と(3Fは34秒4)、11秒台のラップが4連続する急流に一変。イスラボニータの完成度とキャリアに、クビ差惜敗を喫したものの、二度三度と、差し返す素振りを見せての、1分45秒9のレコード。ちなみに前年、東スポ杯を1分46秒0のレコードで駈けたコディーノは、続く朝日杯を1分33秒4のタイレコードで2着。2歳レコードに固執しすぎるのもどうかとも思うが、坂のある東京の1600-1800mのタイムや上がりは、少なくとも皐月賞に至るクラシック戦線では重い数字となるのは確か。

東スポ杯では、パドックの最前列で馬も見させてもらったが、首・肩・胸・腰など、各パーツが岩のように盛り上がり、パワーや鍛錬のほどはともかく、この造りで、瞬発力勝負に対応できるのかと、首を傾げたくらいだった。競馬週刊誌に掲載されている立ち姿を見ると、明らかに前走よりシルエットが鮮明になっている。総合力と完成度で逆転も十分。

ショウナンワダチは東京マイルを1分37秒2・上がり34秒0で新馬勝ち。阪神と東京の違いこそあれ、12秒3-11秒2-11秒2というレースラップを(3Fは34秒7)、直線一気に串刺し。冒頭のアトムの新馬戦と、上がりのラップ形態は酷似している。次走のベゴニア賞は、1分35秒5に時計を短縮するとともに、余力を持って33秒6に末脚を研磨。決め手なら負けない。

中一週が課題になるが、ウインフルブルームは、阪神マイルの千両賞を1分33秒9で突破。上がり4Fを11秒台の連続ラップで後続を完封している。本質的にはダート馬だろうが、完成度の高さと、オーバーシードの中山ならアジアエクスプレスも連下争い圏内。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

4

相手

1

3

13

14

15

16

6通り 各1000円

ワイド流し

4

相手

3

13

2通り 各2000円

須田鷹雄の見解

 今年の朝日杯は、人気馬がそれぞれ不安材料を抱えている。○アトムは最近朝日杯と相性の悪いSS系だし、▲プレイアンドリアルも同様。△ベルカントは牝馬ということで前例がない。せめて前走で勝ってきた重賞が牡馬相手ならもっと信用できるのだが。

 そこで、ひねった本命を決めてそこから人気どころへ馬券を展開しようと思ったのだが、「前走芝1600mの500万条件勝ち」という良いパターンにあたる△ショウナンワダチと△ウインフルブルームが揃って外枠。特に脚質的にウインにとっては厳しい枠だ。

 そこで、「京王杯の最先着馬」という切り口で◎マイネルディアベルから入ってみることにした。正直地力不足のような気もするが、枠と騎手だけは誰よりも良い。今回は行く馬が多いが、別に逃げなくてはいけない馬ではない。3着でもよいという前提の本命、ということで馬連に加え○▲へのワイドも買う。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

3

8

13

14

12通り 各400円

3連単BOX

3

8

13

14

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

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 栗山求の予想

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予想印
3アトム(1人気)
13プレイアンドリアル(2人気)
9ツィンクルソード(8人気)
1ベルカント(3人気)
5サトノロブロイ(10人気)
16ショウナンワダチ(7人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

3

相手

1

5

9

13

16

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

3

相手

1

5

9

13

16

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎アトムは「ディープインパクト×ラーイ」という組み合わせで、母シャイニングエナジーはゲイムリーH(米G1・芝9f)を勝った名牝。ヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル)やトーセンラー(マイルチャンピオンシップ)と配合構成がよく似ており、ディープインパクト産駒の配合としては文句なしに一級品。G1馬にまったく引けを取らない配合構成なのだからG1で好勝負に持ち込めるだろう。

 新馬戦はラスト2ハロンが10秒9-11秒3と速く、これを中団から差し切った瞬発力は目を瞠るものがあった。2着に負かしたミッキーアイルが次走、京都芝1600mの未勝利戦で1分32秒3のJRA2歳レコードを樹立したことも評価を高めている。前走のデイリー杯2歳Sはキャリアわずか1戦ながら最速の上がりをマークしてホウライアキコのクビ差2着。3着以下には3馬身差をつける好内容だった。レースセンスの塊で馬群を気にせず、時計勝負にも不安はなく、ラストは確実に伸びてくる。速めのペースが予想されるので展開も合いそうだ。

 奥田隆一郎の予想

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予想印
14ウインフルブルーム(5人気)
3アトム(1人気)
16ショウナンワダチ(7人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

3

-

14

1点 5000円

馬連流し

16

相手

3

14

2通り 各2500円

奥田隆一郎の見解

本命馬の見解:近5年の朝日杯FSの1-3着馬(計15頭)の前走成績を見ると、重賞を連対した馬が9頭、500万クラスを勝利した馬が5頭、この2パターンで15頭中14頭を占める。重賞の連対馬は今走で人気を集めるため、穴馬としては500万クラスの勝ち馬を狙いたい。◎ウインフルブルームは、前走にて直結コース阪神芝1600mの千両賞(500万下)を勝利した。前走で500万クラス勝利という穴馬の条件に該当し、その前走が直結コースの勝利なので評価は高い。

穴馬の見解:出走馬で芝の500万クラスを前走で勝利した馬は4頭しかおらず、そのなかで前走が直結コースだったのは、◎ウインフルブルーム、▲ショウナンワダチショウナンアチーヴの3頭だけ。いずれも人気はなさそうで、穴馬として注目する。▲ショウナンワダチは、直結コースの東京芝1600mにて新馬とベゴニア賞(500万下)を勝利。デビューから2戦2勝で底を見せていない魅力がある。2戦ともに上がり3ハロンは最速、差しの決まる流れになれば▲の出番となる。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

netkeiba編集部の見解

 牡馬の2歳王者決定戦として、今年で65回の長い歴史を誇ります。しかし、小回りの中山競馬場で行われるため、展開や枠順で結果が左右されやすいこともあって、必ずしも2歳牡馬の最大目標にはなっていません。G1の名に相応しい盛り上がりを見せていないのが現状で、不満を解消すべく来年からは施行場所が阪神競馬場に移ることが発表されています。今回が中山で行われる最後の朝日杯ということになりました。

 中山の芝1600mは枠順に左右されやすいことで知られます。8枠を引いたらほとんどノーチャンス。実力差が明確でない場合は、内枠の馬から人気になっていく傾向があります。しかし、一昨年の勝ち馬グランプリボスは6枠11番でしたし、去年は7枠14番のロゴタイプが勝っています。両馬は外目の枠が嫌われて、それぞれ5番人気、7番人気に留まっていました。むしろ外目の枠に美味しい穴馬が潜んでいることが多く、注意が必要です。

 近5年の勝利騎手を列挙すると、岩田、小牧、デムーロ、ウィリアムズ、デムーロ。地方出身か外国人騎手ばかりが勝っていることに気がつきます。位置取りが非常に重要な中山コースですから、騎手の手腕次第で着順が簡単に入れ替わります。地方や外国人以外では、このコースを熟知した関東のベテラン騎手が穴を開けるケースが多く、マークを外せません。

 プレイアンドリアルは初の中央挑戦だった東京スポーツ杯2歳Sがレコード決着の同タイム2着。地方競馬育ちですから小回りの中山に替わるのはプラスでしょう。今回は公営川崎競馬に移籍しての初戦になり、超えるべきハードルは少なくありませんが、やや低調な今年のメンバーでは一枚上の実力馬と考えられます。

 ウインフルブルームは3戦2勝、2勝がいずれも圧勝というスピードの持ち主で中山替わりは問題ないはずです。アトムは新馬勝ち直後で挑んだデイリー杯2歳Sでレコード決着の同タイム2着に追い込んできました。直線が短い中山はプラスではありませんが、決め手勝負になればこの馬がナンバーワンでしょう。

 ベルカントはこのメンバーでは唯一の芝重賞(ファンタジーS)の勝ち馬ですから、実績的には最上位で牝馬といっても侮れません。ショウナンアチーヴショウナンカンプ産駒ですが母は2歳女王ショウナンパントルという良血で、復活した後藤騎手の手綱さばきにも注目が集まります。ショウナンワダチは同じくショウナンカンプ産駒。馬群を捌く器用さがあるので中山替わりでも。

 モーリスミッキーアイルは1勝馬ですが、抽選を突破したら人気を集めることは必至の素質馬です。幸運を得て出走表に名を連ねてきたら、重い扱いが必要になるでしょう。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

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