【大勢は二着争い】
毎日杯・1分46秒2で、ダービーへの新たな
キズナが結ばれた。その
毎日杯は、前半1000mは58秒6のミドル。時計の出やすい下地ができていたとはいえ、35秒8というレースの上がりに対し、
キズナのソレは34秒3。しかも通ったコースは大外。アクションもダイナ
ミックだった。後方で、ずいと構える、
武豊の大胆--引き絞った弦を一気に解き放つ、
武豊ならではの自信がよみがえった意味も大きい。ちなみに1分46秒2は、08年の
ディープスカイの1分46秒0に次ぐ好記録。2000mから1800mへと距離が替わって、今年が7年目。サンプル数は少ないものの、
ディープスカイは、次走のNHKマイル快勝、続くダービーを一気差し。変則ながらも、ホップ・
ステップ・ジャンプの、ダービーへの道が視界に入ってきた。当面の目標は
マズルファイヤーの逃げ残り。馬体も完歩も大きな、どこか
アサクサキングス(ダービー2着)を思い起こさせる、
ホワイトマズル産駒。
皐月賞は、Hペースもあったが、自分のリズムで走れなかった。ゆったり行けるスタミナ勝負の2200mの京都は、コースベスト。割って入れば
サトノキングリー。折り合いに苦労してきたが、M・デムーロに手が戻った、
はなみずき賞を1分46秒8で快勝。新馬戦で
リヤンドファミユを競り落としたポテンシャルがよみがえった。馬体が戻れば
アクションスター。
リグヴェーダにも連下の目。