雪予報で開催すら危ぶまれる土曜の京都だが、牝馬は豊作と言われる明け3歳、ここもなかなかの好メンバーが揃った。

　印をつけた5頭はいずれも桜花賞路線に乗せてやりたい素質や能力がありそうで、エーシンリターンズぐらいの将来性はあると思っているが、5頭の中では最も人気がなさそうな◎レッドオーラムから入ってみる。

　タッチミーノットやタッチザピークの3/4妹で、「サンデー×ミスプロ×バックパサー」のA級配合形で、素質は兄姉に見劣らない。

　京都の内回りだと4角でスムーズに加速できないところがあるが、中京であの圧勝だから外回りなら京都でも狙いは立つし、母系にデピュティミニスターが入るダイワメジャー産駒はサンライズメジャーにアミカブルナンバーと道悪OKだ。

　降雪の影響によって、開催すら微妙な京都競馬場。無事に開催になったとしても、馬場が渋ることは避けられないでしょう。そうなると、京都芝外回りで重要になるのは、坂路での追い切り本数の多さ。3歳牝馬のオープン特別でも、その状況は変わりません。

　◎ニシノミチシルベは、美浦坂路追い切りですが、本数の多い、乗込坂路。この調教タイプは手塚貴久厩舎の勝負調教。しかも、京都芝外回りに適した、ラスト1Fが最速になるラップを踏めています。これも調教適性をアップさせる材料。本馬は、過去4戦で上がり33秒台をマークしたことがなく、3走前には稍重馬場の経験があります。馬場適性という意味でも、高い評価ができると思います。

1.ケープオブホープ
今回：標準トラック
前回：標準トラック

2.レッドオーラム
今回：馬ナリ平均坂路
前回：標準坂路

3.ショウナンパンドラ
今回：標準多め併用
前回：標準多め坂路主体

4.ラグタイム
今回：標準坂路
前回：標準多め坂路

5.マラムデール
今回：標準多め坂路
前回：標準併用

6.リアルヴィーナス
今回：馬ナリ平均坂路
前回：標準坂路

7.タガノアップ
今回：標準トラック
前回：標準多め併用

8.ワンダーハイーニャ
今回：一杯平均坂路
前回：標準トラック主体

9.チョコレートバイン
今回：軽目併用
前回：馬ナリ平均坂路

10.シードオブハピネス
今回：標準併用
前回：標準併用

11.ニシノミチシルベ
今回：乗込坂路
前回：標準坂路

12.シャイニーガール
今回：標準多め坂路
前回：標準多め坂路

【能力秘めるエルフィンたち】チョコレートバインの新馬戦の猛追に、ちょっと興奮。前半1000mは59秒4のミドル。逃げ馬と二番手以降とが直線入り口で10馬身以上チギれる、動きだしや状況判断が難しい競馬だったが、11秒台の加速ラップで、首を下げつつ、上がり34秒4でゴール前強襲を完遂。なんて、シャンクシーの血統は、全兄オリービン然りで、なべてイレッポ。しかし関東馬が、それも明け3歳の牝馬が、アウェーの関西で新馬勝ちの度胸。遠征明けもコース追いを挟み態勢は万全。エルフィンS勝ちで、より大きな桜花賞の布石。

アルテミスS･1分35秒4のニシノミチシルベにも、当然桜の権利。ただ、フェアリーSを除外されたとしても、菜の花賞惨敗の繊細さが、京都遠征にどう出るか。

マイル短縮をこなせれば、二戦の走破タイムや上がり33秒4の脚からみて、ショウナンパンドラにも単の資格。紅梅S2着のマラムデールも含め、桜の権利取りに待ったなし。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

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【小波乱】マラムデールの前走はハナ差2着で見せ場十分。血統馬で1ハロンの距離延長も問題ない。リアルヴィーナスの前走は好位から運べて収穫のある一戦。折り合いにも進境を見せており、初のマイルもこなせそう。ショウナンパンドラも追って味がある。前走が10kg減だけに体重を維持できていれば。レッドオーラムは前走の勝ちっぷりなら侮れない。シャイニーガール、チョコレートバインを押さえる。

【小波乱】ショウナンパンドラはスピードを持続することができ直線の長いコースが合う。ラグタイムの前走はペースが向かなかった。それでも差を詰めており京都の外回りコースで持ち味を発揮する。自在性のあるレッドオーラムの圏内。

当レースは印のみの提供となっております。