11R
阪神JF
15:40発走 / 芝1600m (右 外 A) / 天候:晴 / 馬場:良
5回 阪神 4日目 サラ系2歳 オープン       (国際) 牝(指) 馬齢 18頭
本賞金:6500,2600,1600,980,650万円
  • Course コース詳細
  • IPAT連携

 望田潤の予想

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予想印
13コートシャルマン(3人気)
4ココロノアイ(4人気)
1ロカ(1人気)
16ショウナンアデラ(5人気)
11レッツゴードンキ(2人気)
17ダノングラシアス(6人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

13

1点 2000円

馬連

4

-

13

1点 3000円

馬連

1

-

13

1点 2000円

馬連流し

13

相手

11

16

17

3通り 各1000円

望田潤の見解

 コートシャルマンストロングリターンレッドオーヴァルの妹で、「2戦2勝のベタな良血馬」の肩書きのわりにはあまり騒がれていない印象もあるが、それは2戦2勝の内容が、たとえばココロノアイの荒っぽい重賞勝ちやロカの鮮やかな新馬勝ちなどと比べると、ちょっと地味に映るからだろう。

 でも地味に相手ナリに勝つところがこの血統の美点でもあり、名繁殖コートアウトがこれまで送り出してきた優駿たちと比較してみても、この牝馬にはハイペリオン的な美点が最も表現されているようにみえるから、ここも地味に勝つのではないか。

 ココロノアイフェノーメノと同じステイゴールド×デインヒルで、東京マイルで引っかかりながら勝ったというだけでレッドリヴェールにつづく大物牝馬の期待が高まる。

 ロカの斬れ味も一級品だが、まだ少し緩いところのある中距離馬で、マイル戦で急かされて同じようにビュンと弾けるかどうか。

 ショウナンアデラダノングラシアスは好配合で能力もたしかだが、母父がゴーンウエスト系だけに大物とまではいえず、そこを芝マイルのG1では少し割り引いた。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

14

1点 100円

3連複フォーメーション
1着

14

2着

1

3

8

11

13

17

相手

1

3

4

5

7

8

11

13

16

17

39通り 各100円
3連複フォーメーション
1着

3

2着

1

8

11

13

17

相手

1

4

5

7

8

11

13

16

17

30通り 各100円
3連単1着流し
1着

14

相手

1

3

8

11

13

17

30通り 各100円

井内利彰の見解

 阪神競馬場の芝コースに外回りが新設された2006年以降、過去8年で4勝を挙げているのが、坂路とトラックを本数多く併用している調教タイプ。直線が長くなったことが、2歳牝馬でもタフな調教が要求されるレースになったということでしょう。

 これに加えて、阪神JFといえば「併せ馬先着」が昔からのキーワード。キャリアの浅い2歳牝馬なので、併せ馬をスパーリングにして、実戦を想定するというもの。1週前追い切り、レース週追い切りの併せ馬で先着すると4勝。これも非常に重要な追い切りファクターです。

 どちらにも該当したのが、◎ダイワプロパー。前走のレース内容は追い出しが遅くなり、直線で進路なくアクセルを踏み切れなかった分の負け。これには、道中で頭を上げて気性的なマイナスも影響したと思います。これを解消したのが、コンビ鼻革という馬具。「これを使用したことで『屈撓(くっとう)』のポーズがとれるようになりました」と松田国英調教師。屈撓を簡単に表現すると、鞍上の指示をしっかりと待つことができる状態。これで止まる時は止まる、動きたい時は動くということがスムーズになります。

 最終追い切りでは、古馬デコレイトを相手に怪しい手応えに映りましたが、最後の1Fでは逆にこちらが優勢。鞍上の寺島調教助手も笑顔を浮かべるほど。スムーズにレースの流れに乗ることができれば、タフな調教量が最後の直線で発揮されるでしょう。

 ○ダノングラシアスは2週続けて併せ先着。▲レッツゴードンキは1週前追い切りの段階で◎にする予定でしたが、最終追い切りの4F時計が遅すぎたことを懸念して評価を下げました。

 ☆アルマオンディーナの特筆すべき点は「脚力」。最終追い切りは栗東坂路でラスト2F24.8秒。これは出走メンバー最速ですし、2006年以降、阪神芝外回りのの阪神JFになってから、最終追い切りが栗東坂路で2F24.9秒以下の成績が[1-2-1-5]で複勝回収率164%。直線が長くなったことで、傾斜のきつい栗東坂路の後半の走路で速い時計を出せるスピードとパワーが適性の高い調教になるということでしょう。
 私は勝つ確率の高い馬に◎を打つことを決めているので、複勝回収率の高い馬に◎は打てませんが、馬券的妙味は十分にあると思っているので、☆からの3連複を購入しています。

 なお、買い目について、No.1予想では10000円の購入金額しばりがあるため、競馬予想TV!で発表した買い目と異なっています。あらかじめ、ご了承ください。

1.ロカ
今回:標準多め坂路
前回:標準併用

2.エフェクト
今回:一杯平均坂路
前回:標準坂路

3.アルマオンディーナ
今回:一杯平均坂路
前回:標準併用

4.ココロノアイ
今回:標準併用
前回:標準併用

5.スマートプラネット
今回:馬ナリ平均併用
前回:標準坂路

6.トーセンラーク
今回:馬ナリ平均トラック
前回:地方

7.アカリアイドル
今回:乗込坂路
前回:標準併用

8.オーミアリス
今回:標準併用
前回:標準併用

9.アローシルバー
今回:標準坂路主体
前回:標準併用

10.クールホタルビ
今回:標準坂路
前回:標準少め坂路

11.レッツゴードンキ
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

12.カボスチャン
今回:標準トラック
前回:標準併用

13.コートシャルマン
今回:標準坂路
前回:標準少め坂路

14.ダイワプロパー
今回:標準多め併用
前回:馬ナリ平均トラック

15.レオパルディナ
今回:馬ナリ平均併用
前回:標準坂路主体

16.ショウナンアデラ
今回:軽目坂路
前回:乗込坂路

17.ダノングラシアス
今回:標準坂路
前回:馬ナリ平均坂路

18.ムーンエクスプレス
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

1

-

11

1点 4000円

馬連流し

11

相手

3

17

2通り 各2000円

馬連流し

11

相手

5

6

2通り 各1000円

山崎エリカの見解

 2歳女王決定戦の阪神ジュベナイルF。このレースは2006年の阪神競馬場の改修に伴い、外回りで行われるようになってからは、ウオッカブエナビスタアパパネ、そして昨年のハープスター(2着)など、その後のクラシックやその先のG1へと繋がるレースとなりました。枠順の有利不利が大きなオムスビ型コースから、強い馬が勝ち負けできるコースに替わったことにより、クラシックを意識する馬がここを目標にするようになったのが一番大きな理由でしょう。特に関東の厩舎は、「桜花賞と同舞台を経験させたいから、阪神ジュベナイルFを使う」とよく言います。

 そして今年も新馬戦でスローペースにもかかわらず、高いPP指数をマークした牝馬トップ2が参戦します。牝馬部門1位は今号の『競馬王』の激走馬リスト7位で指名したロカ。2位はいつかの号で下位で紹介したレッツゴードンキ。新馬戦でのパフォーマンスは、その馬の能力の天井を見極めるのにかなり有効で、私は少なくとも2歳のこの時期はその後の実績よりも、新馬戦のパフォーマンスの高さに比重を置いて印の序列をつけています。

 しかし、隠し玉のつもりで紹介したはずのロカが驚くほど人気で唖然。これまでだったら、こんなに人気になることはないのに、なぜ? しかも、1枠1番。デビュー2戦目で劇的に行きっぷりが変わる馬は少ないし、仮に行きっぷりが良かったとしても、この大一番で騎手が戦法を替えるというようなことはしないでしょう。

 つまり、最後方に下げて、大外一気というハープスター桜花賞の競馬でのみしか、勝ち負けのチャンスはほぼないということです。桜花賞ハープスターは逃げ馬がレースを引っ張ってくれたことで結果を出しましたが、大外一気は実は展開にかなり左右される、好走の幅が狭いパターン。そのリスクを考えたら、本来4、5番人気が妥当です。しかし、唯一、加点できるのは、この時期の阪神らしくレースの上りが掛かっていることです。

 逆に新馬戦で最後まで後続を突き放しての加速ラップを刻み、2着以下に3馬身以上差をつけたレッツゴードンキは、ある程度のポジションにつけてもいいし、状況によっては外に出していける、差し馬としてはいい枠順を引き当てました。よって、◎はレッツゴードンキとします。

 新馬戦の内容だけで言うならば、ややロカのほうが内容は上ですが、続く札幌2歳Sでは牡馬相手に直線で早めに先頭に立ちながら3着という勝ちに等しい好内容でした。前走のアルテミスSでも出遅れて道中窮屈になりながら2着と負けて強し。能力は言うことなしです。今回は自在に立ち回れる枠順と、キャリアの差からこちらが勝ち負けしても不思議ではありません。

 ○はスローペースで前を行く馬が残る流れのなか、直線で追い出されると一気に伸びて快勝したロカ。ラスト1F11秒0のレースをあっさり差しきったレースぶりからは、G1級の潜在能力を感じ取ることができました。確かにキャリア1戦で最内枠、どうやって直線で捌くか(?)などの不安要素もありますが、直線一気の末脚爆発で世代のトップにというストーリーも十分ありえる馬です。

 ▲は秋の京都開催最終日の時計の掛かる馬場で行われた前走の新馬戦で、自らレースを作り、ラストまで減速することなく勝利した内容はとても濃いものだったアルマオンディーナ。今回はやや先行勢が手薄なメンバーだけに、上積みも加味すれば面白い存在となりそうです。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

16

1点 3000円

複勝

16

1点 7000円

古澤秀和の見解

【パドック速報対象レース】
当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

1番:スケールはかなりのもので素材上位。マイルの距離だけ。
11番:好馬体。
16番:きっちり仕上がる。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

1

相手

4

11

13

16

17

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

11

相手

4

13

16

17

18

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

4

相手

11

13

16

17

18

30通り 各100円

丹下日出夫の見解

ディープインパクトの再来】懸案の抽選をロカが突破。まだ背腰に肉が付き切らず、デビュー前は稽古も遅れがち。体型も幼さが残る未完成な馬だが、デビュー戦は前半1000mが1分4秒1のスロー。直線平坦の京都なら上がりが速いのは当然としても、11秒8―11秒0―11秒0(3Fは33秒8)というレースラップを軽々と上回る33秒2。ラスト2F・推定10秒6-7見当の末脚は、昨年のハープスターに勝るとも劣らない才能の発露。ゴウゴウと風を切る、有無を言わせぬ加速ラップに、母の兄ディープインパクトの勇姿――ディープの再来を予感させた。平坦京都の1800mと阪神のマイルでは、コース形態やペースも大きくことなるが、初陣のラップをもってすれば、直線一気で悠々間に合う。才能の在り処を堪能する阪神JFだ。

レッツゴードンキとの追い比べが第一本線。パワーを要する札幌・洋芝1800mを、11秒7―11秒5の加速ラップで後続に0秒5差をつけ新馬勝ち。続く札幌2歳Sでは、牡馬相手にあわやのシーンを演出し3着に好走。アルテミスSは折り合いに少し苦労したが、坂コースの東京マイルで馬群を割りハナ差2着に猛追。やや重という条件下で1分34秒4なら記録的にも上々。体重を増やしながら、諸々の課題を消化してきた。今度はホームの関西、中間の調整にも余裕。東京の坂で推定33秒6の末を繰り出せるのなら阪神の坂も楽々だろう。

ココロノアイは、新潟1600mの走破時計は1分35秒0。推定33秒3という上がりにも、アルテミス奪取の下地が見て取れた。横山典Jをもってしても返し馬で制御不可能な、デリケートな馬ではあるが、アルテミスSは3コーナー手前で一気に動き出してはいるが、そのあと折り合いはついている。上がり3Fもすべて11秒台だった。ショウナンアデラも、坂コースの東京2勝は自信になる。走る姿態に独特の美しさがあり、からまつ賞も持ったままの馬なり。着差はわずかだったが、ラスト3Fのレースラップは11秒6―11秒1―11秒7。ただ、まだビッシリと馬を攻めきれない、目いっぱい追って脚はもつか。関東牝馬にとっての阪神JFは(来春の桜花賞は)、毎年輸送という大きな課題も伴うが、ひと伸びがあれば好勝負。

関西圏2勝馬コートシャルマンは、マイル実績はないものの、坂コースの中京1400m勝ち。りんどう賞は1000m通過が57秒7というHペースで流れてくれたおかげで結果オーライのポジションとなったにしろ、ひと呼吸待っての余力ある差し切り。半兄はストロングリターン(安田記念1着)。半姉のレッドオーヴァル(桜花賞2着)より、胴伸びもよく1F延長なら大丈夫。りんどう賞2着のダノングラシアスも、ファンタジーS2着で、タメを教え込めた。アクションの大きなマンハッタンカフェ産駒、距離延長はむしろ歓迎のクチ。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

予想印
1ロカ(1人気)
11レッツゴードンキ(2人気)
12カボスチャン(14人気)
13コートシャルマン(3人気)
4ココロノアイ(4人気)
5スマートプラネット(13人気)
16ショウナンアデラ(5人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流し
1着

1

相手

4

5

11

12

13

16

6通り 各1000円

3連複軸2頭流し
軸1

11

軸2

1

相手

4

5

12

13

16

5通り 各800円

須田鷹雄の見解

 阪神JFで買うべき条件ははっきりしている。差しタイプ、キャリアがありすぎない、スタミナに余裕があって前走が1600m以上といったものだ。前走距離は1400mでも一定のチャンスはあるが、1200mだと近年では好走歴が無い。

 キャリア2戦あたりが一番買いやすいのだが、今年のキャリア2戦組は距離延長組ばかりで軸にまではしづらい。そこで、キャリア1戦かつ距離短縮という◎ロカから入る。

 デビュー戦では11.0秒が2ハロン続いた上がりを豪快に差し切るという規格外の決め手を見せたが、阪神JFでは決め手のある差し・追込タイプがとにかく強い。1番枠が良しあしだが、プラスにできた場合は楽勝まであるだろう。

 ○にレッツゴードンキ。既に重賞レベルの結果を出しているし、スタミナの余裕は明らか。前走と同じような位置取りからの競馬なら上位争いだ。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

4

5

6

11

12通り 各400円

3連単BOX

4

5

6

11

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

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高配当もズバリ! netkeiba関西本紙の予想

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netkeiba関西本紙

予想印
13コートシャルマン(3人気)
17ダノングラシアス(6人気)
4ココロノアイ(4人気)
10クールホタルビ(9人気)
1ロカ(1人気)
6トーセンラーク(10人気)
11レッツゴードンキ(2人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

13

相手

1

4

6

10

11

17

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

13

2着

17

相手

1

4

6

10

11

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

13

2着

4

相手

1

6

10

11

17

30通り 各100円

netkeiba関西本紙の見解

【混戦】コートシャルマンが本命。鋭い末脚を武器にデビューから2連勝。まだ底を見せておらず、血統的にマイルもこなせる。3戦3連対のダノングラシアスが強敵。前走のファンタジーSは末脚を伸ばして小差の2着。りんどう賞ではコートシャルマンに敗れたが、条件替わりで逆転も十分に可能だ。ココロノアイの前走・アルテミスSは出遅れながらも早めに動いて押し切り、着差以上に強い競馬だった。直線の長いコース向きで結果を出しており、脚質にも幅がある。ファンタジーSを制したクールホタルビは、距離延長の克服がカギ。トーセンラークレッツゴードンキ、ロカを押さえる。

 栗山求の予想

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予想印
1ロカ(1人気)
16ショウナンアデラ(5人気)
11レッツゴードンキ(2人気)
4ココロノアイ(4人気)
13コートシャルマン(3人気)
17ダノングラシアス(6人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

1

相手

4

11

13

16

17

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

1

相手

4

11

13

16

17

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎ロカは「ハービンジャー×ダンスインザダーク」という組み合わせ。父ハービンジャーは今年の新種牡馬。デインヒルの流れを汲むヨーロッパの晩成型ステイヤー血統だけに、素軽さ、瞬発力、仕上がりの早さといった面に不安があった。しかし、柔らかな瞬発力と素軽いスピードを伝えるサンデーサイレンスを母方に持つ配合が成功し、すでに17頭が勝ち上がっている。本馬の母ランズエッジディープインパクトの4分の3妹という良血。ディープ牝系ならではの抜群の瞬発力が伝わっており、初戦で見せた直線の脚はケタ違いだった。ハービンジャーとニジンスキー、シャリーフダンサーとアルザオのニックスを持ち、配合的な完成度も高い。

 キャリアの浅さ、最内枠、新馬戦を勝ったハービンジャー産駒の2戦目が不振であること、初戦が弱敵相手だったことなど、不安材料を挙げればきりがない。しかし、それらを百も承知で狙ってみたくなるだけの魅力を備えている。父が純ヨーロッパ血統だけに洋芝がオーバーシードされた暮れの阪神芝は合うだろう。

 奥田隆一郎の予想

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予想印
13コートシャルマン(3人気)
11レッツゴードンキ(2人気)
6トーセンラーク(10人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

13

1点 2500円

馬連BOX

6

11

13

3通り 各2500円

奥田隆一郎の見解

コートシャルマンは、デビューから新馬、りんどう賞(500万下)を連勝した。りんどう賞ダノングラシアスを相手に1人気1着の完勝。そのダノングラシアスが次走のファンタジーS(G3)を1人気になり、さらに2着に好走したことから、◎コートシャルマンを高く評価できる。今回も余裕を持ったローテで挑めることはプラス材料となり、勝ち負けになる。

トーセンラークは、直結コース東京芝1600mのアルテミスS(G3)を人気薄ながら3着に激走した。アルテミスSの1・2着馬は出遅れて後方の位置取りになった馬、好位から競馬が出来るのは▲トーセンラークの強みといえる。前走はダート戦で度外視、むしろダートから芝替わりのローテで穴馬としての面白みが増した。苦手な条件から得意な条件に替わり、激走を期待する。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

netkeiba編集部の見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 牝馬は牡馬よりも仕上がりが早いので、阪神ジュベナイルフィリーズには有力牝馬の大多数が出走します。オールスターが初めて集結して勢力図が明らかになる、ということでは、ある意味牡馬の皐月賞のような性格も持っています。牝馬にとって非常に重要なタイトルです。

1.ステップ重賞勝ち馬は不振

 コース改装以来の8年間で、ファンタジーSを勝った馬の当レースでの成績は[0.2.0.5]。また、一昨年創設されたアルテミスSからは、まだ当レースで馬券圏内に入った馬は出ていません。2歳牝馬にとって短期間に重賞を連戦することは、体力的に簡単ではないのでしょう。

 ただし、今年からは両レースがそれぞれ一週早められたので、この傾向に変化が生じるかもしれません。両重賞では、勝ち切った馬よりも「差して届かなかった」馬が余力を残している可能性があり、狙い目です。ローブティサージュホエールキャプチャベストクルーズがこのパターンで連対を果たしています。

2.中距離戦実績か前走差し

 関西圏では京都の連続開催からの阪神替わりで、直線に坂があるコースを未体験という馬も少なくありません。直線まで余力を残すためには、きっちり折り合いが付けられることが必須です。

 チェックすべきポイントは、前走で差す形で競馬をしている馬か、1800m以上の中距離戦での好走歴がある馬。近8年の連対馬16頭のうち例外は2頭だけです。

3.優秀な差し脚が要求される

 GIのマイル戦、しかも坂コースですから本質的に差し馬が有利です。といってもまだこの時点では脚質が定まっていない馬もいますから、目安としては前走の上がり3Fがメンバー中最速か、少なくとも第2位をマークしていること。このデータの例外は、過去8年の連対馬16頭中でわずか1頭です。

 レッツゴードンキは牡馬の素質馬が揃った札幌2歳Sを3着。前走のアルテミスSは直線で進路採りに手間取ったぶん2着に敗れましたが、上がりはメンバー中2位をマークして、マイル戦への対応に目処を立てました。折り合いOK、差し脚も優秀。牝馬最初のビッグタイトルに最も近いのはこの馬でしょう。

 コートシャルマンは2戦2勝の差し馬。重賞は未経験ですが、前走で負かしたダノングラシアスファンタジーSで2着ですから、序列的にはここでも上位にランクされます。ショウナンアデラは新馬戦をナヴィオンの2着に敗れたあと2連勝。スピードがあるので先行する形を取っていますが、つねに速い上がりをマークしていて坂コースの差し比べにも不安はありません。

 ココロノアイアルテミスSの勝ち馬。新馬戦で1800mを使っている(2着)ように中距離志向もありますが、前走で折り合いを欠く面を見せたのは不安材料です。ファンタジーS組では、勝ち馬よりも差し脚に見どころがあったダノングラシアスペルフィカレオパルディナを採り上げます。

 ロカは新馬を勝っただけの戦績ですが、先行馬ペースを後方から差し切って3馬身差の圧勝という次元の違うレースぶりでした。抽選を通れば最大の惑星に浮上するでしょう。

アグレッシブ予想 藤村和彦の予想

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藤村和彦

予想印
17ダノングラシアス(6人気)
1ロカ(1人気)
11レッツゴードンキ(2人気)
4ココロノアイ(4人気)
2エフェクト(16人気)
8オーミアリス(8人気)
16ショウナンアデラ(5人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

17

相手

1

2

4

8

11

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

17

2着

1

相手

2

4

8

11

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

17

2着

11

相手

1

2

4

8

16

30通り 各100円

藤村和彦の見解

【小波乱】ダノングラシアスはフットワークが大きく伸びやかな走りをする。距離延長を利して能力を発揮。ロカは外回りの舞台が合う。折り合ってレッツゴードンキが躍進。

 小原靖博の予想

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予想印
11レッツゴードンキ(2人気)
13コートシャルマン(3人気)
17ダノングラシアス(6人気)
1ロカ(1人気)
4ココロノアイ(4人気)
6トーセンラーク(10人気)
8オーミアリス(8人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

11

相手

1

4

6

8

13

17

12通り 各300円

3連単1着流し
1着

11

相手

1

4

6

8

13

17

30通り 各100円

3連単2着流し
2着

11

相手

1

4

6

8

13

17

30通り 各100円

小原靖博の見解

 レッツゴードンキはまだ折り合いに課題が残るが、身体能力の高さは間違いなく世代トップレベル。先週の追い切りは掛かってしまったが、トライアビットに替えた今週はうまく折り合って終い重点の追い切りができた。レースでもうまくタメが利けば差し切り可能。

 コートシャルマンは休養を挟みながら2戦2勝。この血統らしく追われて味があり、兄弟の中でもレースセンスの良さは一番と思えるほど。初距離、初コースはまったく問題ないだろう。

 ダノングラシアスは2着続きだが、折り合いがつくようになって着実に進歩している。その経験が大一番で生きてきそう。

 ロカはキャリアの浅さが心配だが、潜在能力はかなり。好枠を生かしてうまく立ち回れれば。

 ココロノアイは長距離輸送でテンションが上がる心配があるが、決め手は最上位。

 トーセンラークは器用さがあり、相手なりに走れるタイプ。

 オーミアリス小倉2歳S以来だが、仕上がりは良好。まだ負けていないだけにここでも注意。 

 森山大地の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流し
1着

11

相手

1

4

5

13

17

5通り 各1000円

3連複軸1頭流し

11

相手

1

4

5

13

17

10通り 各500円

森山大地の見解

前売りの段階ではロカが一番人気。新馬戦でのパフォーマンスは当然人気を集めるだけのものだったが、新馬戦特有のスローペースでの競馬で前半3Fが37秒9で後半3Fが33秒8。その差は約4秒。この上がりを楽々と差し切るのだから、その能力の高さは疑いようがない。ただ、例年阪神JFの前半3Fは遅くても35秒、早ければ34秒台。これにいきなり対応できるのかどうか。

そこを考えれば本命はキャリアと実績からレッツゴードンキに落ち着く。評価すべきは、やはり札幌2歳Sでのパフォーマンス。前走も展開のアヤで届かなかっただけで内容では勝ち馬よりも上。力でねじ伏せるタイプなだけに阪神は最適な舞台。

“絶対数感”の持ち主 大石川大二郎の予想

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大石川大二郎

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

4

相手

1

5

6

11

13

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

4

2着

11

相手

1

5

6

13

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

4

2着

1

相手

5

6

11

13

16

30通り 各100円

大石川大二郎の見解

指数として上位となるのは◎ココロノアイと○レッツゴードンキ。ほとんど指数に差はない。ならば内枠で人気のないほうの◎を上に取ってみた。デビュー戦の勝ち鞍指数としては平凡ながらやはり見た目圧倒的な▲ロカは3番手に推す。穴は☆トーセンラークと△スマートプラネット。アルテミス組だが◎○などと決定的な指数差があるわけではない。逆転されるなら前走80台の後半を出して勝ってきている馬たちだろう。数頭いるので押さえきれないが13番16番を優先させた。

元祖“情報” 田沼亨の予想

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田沼亨

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

11

相手

1

4

13

16

17

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

11

2着

13

相手

1

4

16

17

18

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

11

2着

1

相手

4

13

16

17

18

30通り 各100円

田沼亨の見解

絶対能力の高さから最右翼が11レッツゴードンキだ!折り合いに課題を残すが素晴らしい瞬発力は一日の長がある。外回りで決め手の勝負に持ち込めれば混戦に断を打つ!次位は13コートシャルマン。連勝中と能力は一級品で距離延長で末脚が更に生きる。3番手はデビュー戦で痛烈なVを飾った1ロカ。能力的にはソン色はない。

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