今年は
レーヌミノルの小倉2歳S圧勝に始まり、
アルテミスSでは良馬場という発表以上に重い馬場を、ラストまで加速しながら
リスグラシュー、
フローレスマジックがワン、ツーを決めるなど、牝馬がとても強い勝ち方をしてきました。
デイリー杯2歳Sも勝ったのは牝馬の
ジューヌエコールだし、下級条件では
ソウルスターリング、
アドマイヤミヤビも強い勝ち方をしました。
対して牡馬はだらしなく、これまで1頭たりとも強い勝ち方をしていません。先週の東京スポーツ杯2歳Sも「そろそろ大物が現れるかしら?」と楽しみにしていたのに、勝ち馬
ブレスジャーニーはラスト1Fで失速して、2着、3着馬にクビ差、クビ+ハナ差まで迫られる始末。断続的に雨が降り、やや時計の掛かる馬場状態だったことを考慮しても、強くはあるけれど、超大物ではないことを裏付けてしまったことは確か。
このままでは来年の牡馬クラシック戦線が危ぶまれ、もしかすると
ワンアンドオンリーがダービーを制した年よりもレベルが低くなる可能性もあります。このまま牝馬に席巻されっぱなしという状況下では、後の競馬が盛り上がらなくなるので(古馬相手に3歳牡馬がこてんぱんにやられる姿をあまり見たくない)、東京スポーツ杯2歳S以上に素質馬が揃った今回は、そろそろ大物誕生に期待したいところです。
よって、◎は、速い流れを出遅れ、ポジションを押し上げながら圧勝した前々走・未勝利戦がなかなかえげつない内容だった
プラチナヴォイスを推します。前々走のPP指数も、未勝利クラスとしては破格のものでした。前走・萩Sはさらに上昇し、好位から突き抜けて快勝と、一戦ごとにレース内容が良化しています。今回のレースで、他に有力視されている馬は差しタイプ。隣枠の逃げ馬
アダムバローズを見ながら、一歩前でレースを進める展開利もありそうです。
○は、前々走の未勝利戦を未勝利クラスとしては優秀なPP指数で勝ち上がると、好メンバーが揃った前走・
百日草特別では、直線よく伸びて2着まで追い込んだ
カデナ。デビューから3戦続けて、メンバー最速の上がり3Fをマークしているように、瞬発力は相当なものがあります。
▲は、前々走の小倉未勝利戦をなかなか優秀なPP指数で勝ち上がると、前走の紫菊賞では逃げて快勝の
アダムバローズ。今回はスロー濃厚なメンバー構成。前で戦える強みを生かせます。また、この中間、坂路の追い切り時計を一気に詰めたように、動きが抜群に良かったので、ここはひとつ印を上げてみました。