【血が騒ぐ】ハンデは願ってもない50キロ、小倉血統で知られる3歳馬
アンヴァルが、反転攻勢に打って出る。紐解けば、小倉1200m・1分9秒0という初勝利のタイムは、同日の
小倉2歳Sより0秒1速い価値ある内容。なるほど、母も祖母も
小倉2歳Sを優勝した「小倉っ子」。当コース6Fの走りはなるほど。
続く京都・芝1200mは不良馬場。走破タイムは1分12秒1止まりながら、スナップの効いたフォームで後続に3馬身の楽勝。中央場所の輸送、重馬場でも結果を出し、
福島2歳Sもアッサリ。春は
桜花賞をにらみ、まず7Fの
フィリーズレビューから距離を延ばす作戦をとったが、1番枠で行き場をなくし、やむなくインを強襲したものの、一瞬勝ちもあったかという4着。
桜花賞は明らかに距離が長く17着に失速したが、次走は新設重賞の
葵S参戦――一応ローテーションは青写真通りだった。ただ、めいっぱいに仕上げた
桜花賞の反動は意外に大きく、
葵Sは442キロと馬体が戻り切らない。あれあれとこんなハズではという、もどかしい感触のまま6着に沈んでしまった。
前走後は坂路主体、最終追い切りが負荷の軽いPコース仕上げで小倉へと送り出したが、冒頭で記したように、血統を思えば現地競馬で一変の可能性は五分以上。立場は気楽、50キロのハンデを、ここで活かさないでどうする。
当面の目標、超えなくてはいけない壁は前年の覇者
ダイアナヘイロー。3連勝で挑んだ去年とは前哨戦こそ異なるものの、休み明け二戦目は
阪急杯勝ちを含め【2100】。函館SSをひと叩き、最終追い切りは去年と同様、現地小倉で脚色と気配を確認。想定通りの上積みを、陣営も
武豊も感じ取ってる。ただ、連対実績のない55・5キロは微妙。
アイビスSD完勝の
ダイメイプリンセスも、直前輸送のない小倉なら前走通り評価でいいが、コーナーのある小回り6Fは、ちょっとした紛れも覚悟しておかなくてはいけない。
武豊から松若への乗り変わりをつい忖度してしまったが、
アサクサゲンキは
小倉2歳S優勝、当該コースは[2100]。
CBC賞・1分7秒2で2着してきた、
好調
ナガラフラワー。リズムよく運べば、
アレスバローズももちろん上位争い。
セカンドテーブルも僅差。