【伏兵注意】デルマルーヴルは海外遠征明けのJDDでも2着と力量示す。調整順調で覇気は前走以上で好勝負必至。ビルジキールは古馬相手の準OPで2着なら上々。中1週も気配良好でチャンスも十分。アッシェンプッテルは力強い内容で連勝中で展開次第で差し切りまで。ヴァイトブリックは巻き返し可能な脚力の持ち主。エルモンストロも好仕上がりで、サトノギャロスやブラックウォーリアなども侮れない。

【力量上位】デルマルーヴルの実績と完成度が抜けている。2歳11月のオキザリス賞を古馬2勝クラスに匹敵する1分24秒4で2勝目をあげ、兵庫ジュニアGP優勝、全日本2歳優駿2着に連対。ヒヤシンスSは出遅れの影響もあり3着に着順を落としたが、ドバイのUAEダービーは4着と奮闘。帰国緒戦の大井のジャパンダートダービーも、490キロにしっかりと仕上げ切り、2着に好走している。最終追い切りの反応も抜群、スタートミスさえなければ3歳世代のGIIIでは力が一枚上だ。

　対抗はヴァイトブリック。世代ダート路線のメインのひとつでもあるヒヤシンスSを小差2着、兵庫CSも2着に踏ん張った。しかしユニコーンSは思わぬ落とし穴。蓄積疲労もあったのだろう。発汗が目立ち、まったく競馬を作れずに終わった。テンションの高さを考慮し今回は新潟滞在、ナイスアイデイア。新潟のダートコースでドッシリとして豪快な最終追い切りができた。逆転の単も少し買ってみたい。

　三番手はロードリバーサルの前残り。控える競馬も試した時期もあったが、前走は思い切って先手。脚抜きのいい高速馬場にせよ1800m通過タイムは1分43秒9。シンプルな競馬で押せば結果もついてくることがわかった。エルモンストロはダートに転身してまだ三戦。手探りの状態でも、世代の一線級が集うユニコーンSは0秒6差。9Fに勝ち星もあり、仕掛けのタイミングひとつで上位争い。ビルジキールは、猪苗代特別をレコ勝ち、安達太良Sも外からもうひと伸びして2着。体調は後先なしのピークだろう。ハヤヤッコは走るたび自身の記録を更新、新潟滞在の効果も大きい。

　レパードSは素直にジャパンダートダービー組を買うか、前走2勝クラス組から当たりを見つけるかのレース。後者は候補が多いぶん難しい面があり、JDD好走馬から入ったほうが話が分かりやすい。◎デルマルーヴルは今回乗り替わりということもあって前売り1番人気ながらそれほどかぶった人気にはなっていないが、ここまでの実績を考えるとやはり一番安心感もある。

　こちらから入らなければならない事情として、今年は「前走が2勝クラスのダート1800m」という馬がいないこともある。前走2勝クラスで今回距離延長という馬は前走1700m組も含めてここまでかなり苦戦しており、距離短縮組も同様。過去に試された数が少ないぶんまだ距離短縮組のほうに可能性があると見て○ブラックウォーリア、▲アッシェンプッテルをヒモ馬としては重視するが、◎まではできなかった。

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【上位拮抗】10デルマルーヴルは帰国初戦の前走上々で、距離短縮とコース替わりもプラスになりそう。13サトノギャロスは除外明けの前走快勝で、初の中距離戦でも期待ができる。15ビルジキールは3走前から一変しており、ここに入っても注意が必要。12ロードリバーサルは今回も単騎逃げが叶えば残り目が考えられそうだ。7ブラックウォーリアはしぶとく差を詰めるタイプで流れ込みに要警戒。14アッシェンプッテルは展開次第だが早めの仕掛けなら食い込みも。

※7/28時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　新潟のダート1800で行われるレースです。このコースは最初のコーナーに入るまでの距離が長く、各馬とりたい位置が取りやすいために、力通りに決まりやすい傾向にあります。ここは力差をしっかり見極めて取りたいレースですね。

　本命は、ハヤブサナンデクンです。キャリアは浅いですがまだ底を見せていない子で、自在性も高い。前走は終始外を回されてしまっており、4コーナーで並びかけるも甘くなってしまっています。それでも最後までしっかり脚は使えていますから、今回は見直しです。

※7/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ジャパンダートダービー2着のデルマルーヴル。クリソベリルには完敗もこの世代では上位の底力を秘める。サトノギャロスも底を見せていない。前走も残り100まで手前を替えなかった。能力は高い。

　ブラックウォーリアも前走、古馬相手に好タイムで2勝クラスを制して地力を誇示。豊富なキャリアが自慢だ。アッシェンプッテルも2勝クラスを突破。出遅れながらも道中でポジションを上げ、強さを示した。

※7/27時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　実績馬と大勝直後の馬が中心。「“JRA、かつ2勝クラス以上のレース”において3着以内となった経験がない、かつ“前走の着順が2着以下、もしくは前走の2位入線馬とのタイム差が0.2秒以内”」だった馬は2014年以降[0-1-1-31]と苦戦していました。

　また「“中山・阪神、かつ1400-1800ｍのレース”において連対経験のない馬」は2014年以降[0-1-2-32]。新潟ダ1800ｍのレースですが、ローカル場や東京・京都のレースを主戦場としてきた馬は信頼できません。

　さらに「前走の4コーナー通過順が5番手以下だった馬」も2014年以降[2-1-0-28]なので評価を下げたいところ。これらの条件をクリアしているデルマルーヴル、ハヤブサナンデクンあたりが有力です。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ユニコーンS、ジャパンダートダービーに続く3歳限定のダート重賞。やはりこの2レースを経てきた馬が活躍する傾向にあるが、ここ2年は11番人気のローズプリンスダム、5番人気のグリムと人気薄が勝っており、「順当」に決まりやすかった以前とは少し傾向が変わってきているのかもしれない。

1.逃げ・先行馬有利

　小回り平坦のコースであり、やはり前有利の傾向。過去10年で4角1番手だった馬は連対率50％で複勝回収率は396％に上る。これに対し、4角10番手以下だった馬は3着が3回出ているのみで複勝回収率は31％。

2.前走人気していた馬が優勢

　過去10年で前走1-4番人気だった馬が8勝しており複勝率29.8％。その中でも前走「重賞で4番人気以上」だった馬は複勝率42.3％だ。対して、5番人気以下だった馬は2勝で複勝率7.9％しかない。前走4番人気以内だった馬、特に上級クラスで戦ってきた馬は信頼しやすい。

3.芝向きの血統に注目

　11年の勝ち馬ボレアスがディープインパクト産駒だったのを始め、グリム(父ゼンノロブロイ)やグレンツェント(父ネオユニヴァース)、クロスクリーガー(父アドマイヤオーラ)など、芝で活躍した馬を父に持つ馬の好走が多い。


　ブルベアイリーデはデビュー以降徐々に距離を伸ばしてきて、前走は東京マイルの青梅特別(2勝)を勝利。重馬場で軽いダートだったとは言え、タイムも上々だった。1800mは未経験だが、近走を見る限り小回り平坦ならこなせるはず。スピードがあり出たなりで好位に取り付いていけるのもこのレースにおいてはアドバンテージとなる。

　デルマルーヴルはこれまでJpnIを2回2着しておりここなら実績上位。本質的に2000mは長いタイプで、今回の距離短縮は好感。走法からして、新潟のコース形態も合っている。課題は位置取りだけだろう。ヴァイトブリックも素質上位で新潟は合っていそうだが、前走からどこまで持ち直しているか。

　ハヤブサナンデクンはまだ身体が緩いが、それでも好走を続けるのは能力の証だろう。新潟の小回りに対応できるかどうかも、先行力があり侮れない存在だ。以下、スローペースなら好走できそうなブラックウォーリア、前走のユニコーンSはやや太目残りだったが5着したエルモンストロ、3連勝中のサトノギャロス。

【小波乱】ヴァイトブリックは発馬を決めて本領を発揮。自在性があるハヤブサナンデクン。良化一途のロードリバーサルが続く。

今年は狙い目としていたオープン勝ち馬がいない。かわりに前走で連対している馬がやたらと多いという混戦に。荒れる素地はあると思う。しかも指数が機能してくれない一戦なのでちょっとした工夫は必要だ。前走値100レベル連発を重視で◎ビルジキール軸抜擢。相手○デルマルーヴルと▲ヴァイトブリック。一発に唯一の牝馬☆アッシェンプッテルとした。

滞在効果で完全復調した4ヴァイトブリックが有力。距離延長は歓迎で自在に立ち回れば重賞初Vのチャンス。次位は15ビルジキールで上り調子で先行策から好走は必至。▲は10デルマルーヴルで戦歴は上位で末脚は威力がある。

　過去の連対馬の臨戦過程を見てみると、圧倒的にJDダービー組が多いのだが、見逃せないのは前走で古馬相手に旧1000万(現2勝)クラスを勝ってきた組だ。しかも、トランセンドやインカンテーションがそうだったように、先行力があれば尚のこと狙い目となる。

　◎はブラックウォーリアとした。レコード勝ちの前走は、かなり速い時計の出る馬場だったこともあり、そこまで大きく評価はできないが、追い出しを待つ余裕があったレースぶりを評価したい。そして何より、このコースでは先行力が大きな武器となるだろう。

　相手は、実績上位のデルマルーヴル、ヴァイトブリックへ大本線だが、以下は、ブルベアイリーデ、ビルジキール、サトノギャロス、ロードリバーサルまで押さえる。