【条件はみんな同じ】突然の天候変化で一週延期。再輸送など難しい調整を強いられたが、与えられた課題はみんな同じ。ならば
ザダル。父は
トーセンラー、産駒数が少なく種牡馬の性能や特徴など特定し辛いけれど、レース運びはきわめて実直。
二戦目の前走中山戦は、前半1000m通過・1分0秒1という、新馬とは大きく違うタフなミドルペースを、じっくりと後方で構え、12秒4-11秒5-12秒1(3Fは36秒0)という、底力も問われる厳しい流れを、最速の34秒8でひねり倒した。3月期に2分1秒2という時計は、なかなか優秀。中間南Wでハードな6F追いを消化しており、聞けば左回りのほうが走りが滑らかという。東京のOPでも楽しみのほうが大きい。
逆転があれば
アトミックフォース。東京最終週・
フリージア賞のタイムは1分59秒9。上り3F・11秒3-11秒3-11秒4(34秒0)というレースラップを、33秒2でイン強襲したが、この2回東京の馬場はその時の芝と酷似している。
若さや怖さはあるが、単穴は
ヒシゲッコウの才覚。デビュー戦は、立ち木をなぎ倒すかの勢いで、黒鹿毛の馬体を躍らせ外一気。半兄
ステルヴィオと同等かそれ以上の才能--中距離適性が両眼に飛び込んできた。
記録勝負なら、
葉牡丹賞を1分59秒6で制圧した
シークレットランもだまっていない。馬場や展開も味方したが、前述した
葉牡丹賞は2歳日本レコード。その激走の疲れも徐々に癒え、伸び伸びとした、豪快なフットワークが戻りつつある。
レターオンザサンドは、二走前本命と僅差の2着、次走ひめさゆりを2分0秒0という好タイム勝ちにつなげた。
幼さが抜けつつある
ルヴォルグ。
きんもくせい特別レコ勝ちの
マイネルサーパスも不気味。