【三つ巴】
フォルコメンの躍動感を買いたい。1月12日の中山・芝1600メートルのデビュー戦は、追い込み届かずの4着に終わったが、急坂を上り34秒2で駈け登った。二戦目は、中一週で東京マイルへ。体重は前走と同じ514キロ、一度使ったことで背中や四肢の踏ん張りが増し、1000メートル通過・59秒7というスローペースを4番手ですいすい。直線に入り態勢を微調整、残り2F標識で合図を送ると伸びやかなフォームでアッサリと抜けた。
レースの上りが35秒2に対し、ゴール前は手綱を抑える余裕で、自身のソレは34秒4。1分34秒9というタイムも、すぐに2勝が見える。やや気難しいが、逆転があれば
ハーメティキスト。こちらは東京マイルのデビュー戦の上りが33秒6。その末脚を次走につなげた。前回の中山戦は、1000m通過は1分5のスロー。しかし残り4Fから11秒9にピッチ上が上り12秒0-11秒9-11秒9(4Fは35秒8)というレースラップを、35秒3で2着に2馬身半。ちなみに同日の
ホープフルSの1800m通過は1分49秒8、1分49秒2という決着タイムは、ペースやレースの流れは異なるものの、時計の精度はほぼ互角。
本命と対抗が若さをのぞかせるようなら
サトノフォースが一閃。若干、腰高。新馬も二戦目もスタートで踏ん張れない。道中フラフラ、指示と反応にずれがあるぶん、勝負どころで馬群に包まれたり外に振られたりするロスが重なったが、今日は5F通過・60秒0という平均よりのスローを、チギれ加減の中団前めで構え、進路や仕掛けのタイミングをはかる余裕。直線手前で一息入れ、もったままで先頭。上りは3Fのレースラップは11秒台(35秒4)、自身の上りは34秒9。1分47秒4という走破タイムは、10Rの古馬1000万・冨里特別の
ジナンボーと0秒2差。444キロと身体を減らしたぶん、春は番組チョイスがデリケートになるだろうが、最終着地点は準オープン以上。
大勢は三つ巴。
ランペドゥーザ、
ダディーズマインド、
ヴァンケドミンゴは、3連複のヒモ要員。