【充実の跡がくっきり】ダイメイプリンセスは、典型的な叩き良化型。昨年夏は目標をアイビスSDにあわせローテーションを組んだが、今年は使いだしはアイビスSD(6着)。休み明け二戦目の北九州記念で直線強襲を決めた。調教と状態のリンク率が高く、動きは前走を上回るくらい俊敏。久々の輸送で妙な馬体減さえなければ、阪神の坂と高速馬場も乗り切れるとみた。

　タワーオブロンドンも、京王杯SCを1分19秒4のレコードで駈け、サマースプリントシリーズの函館SSは58キロを背負い3着、キーンランドCも同じ斤量で2着に奮闘。中一週のハードローテになるが、今度は57キロ。ピークのデキで最終戦に挑む。

　もちろん、ミスターメロディの実績も互角以上。高松宮記念制覇はトラックバイアスなど恵まれた面もあったが、見るたびボリュームが増し、脚捌きにメリハリが出てきた。58キロのぶん三番手としたが、チャンピオンスプリンターのレース振りに注目。

　イベリスの姉はサマースプリントシリーズ優勝馬ベルカント。妹はマイルのアーリントンCを逃げ切り勝ち。姉以上の持久力を秘めている。

　操縦は難しいが、ファンタジストは小倉2歳S楽勝。楽々11秒台で登坂する坂路調教など見ると、いつ大駈けがあっても不思議はない。アンヴァルは北九州記念で最速の上がりを繰り出し3着に入線している。

　例年はほとんどいないキーンランドC→セントウルSという馬が今年は3頭。一方でいちばん計算がたつ北九州記念組は、当時の1、3着馬がいるものの当時9、5番人気で、かつけっこう後ろから差した馬。再現性がどの程度あるのか判断が難しいところ。

　このレースは例年だと前走GIIIが強く、前走GI組は過去10年で[1-3-0-12]とあまり機能していないのだが、もし今年はキーンランドC組がレース間隔の厳しさに泣くようならば、入れ替わりでGI組が走るということも考えられるかと思う。

　◎ミスターメロディは先に大きな目標もある馬だしここでメイチというわけではないだろうが、それでも地力である程度はやれるはず。斤量の加増については、過去のセントウルSを見ても大きなリスクにはならない。この馬の1着固定と、血統的に1200mは良さそうな○イベリスと組ませた3連複で。

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【上位拮抗】前走はスタートで前に入られて競馬にならなかった6ファンタジスト。適性は1200mだと思うが、久々で間隔が戻っていなかったか。一度使われての変わり身は大きい。再度狙ってみる。11アンヴァルは距離ロスを計算すれば前走は強い競馬。12ミスターメロディも王者の底力を見せて欲しい。

※9/1時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

阪神の芝1200メートルで行われるレースで阪神は最後の直線に急な坂がありますからペースが上がれば一気に決め手が決まるコース。本命視しているのはアンヴァルです。北九州記念は上がり最速の脚で3着に食い込みました。この脚が使えるのなら、小倉より、終いに急坂のある阪神は味方になります。流れが忙しい短距離戦で去年の秋から安定して掲示板に入れているのも評価できますし、相手は前走よりも強くなりますが軸にしやすい存在。

※8/31時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　高松宮記念の覇者ミスターメロディには逆らえない。スムーズに運べたとはいえ春の大一番を完勝。帰厩後も順調に調整されており、スプリンターズSに向けて、まずは好発進だ。タワーオブロンドンはキーンランドC2着も最後の伸びは目を引いた。ルメールが乗れるここは警戒が必要。アンヴァルも北九州記念での伸びは目立った。昨年は10着に終わったが、今年はもう少し上の着順を狙えそうだ。

※8/31時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　どちらかと言えば若い馬が優勢。「馬齢が6歳以上だった馬」は2013年以降[0-1-5-40]と勝ち切れていません。また「“同年、かつJRA、かつ重賞のレース”において5着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-0-0-36]、「前走の条件が“GI・GIIのレース”以外、かつ前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.6秒以上だった馬」は2013年以降[0-0-1-31]。近走の格や内容を素直に評価したいところです。今年のメンバー構成なら、ミスターメロディ、イベリスあたりを重視すべきでしょう。

　※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　芝1200m戦としては唯一のGIIで、スプリンターズSの前哨戦として位置づけられている。一線級の始動戦に選ばれることも多く、1番人気はここ7年連続で連対と堅実だ。だが、2012年、13年にロードカナロアが2着しているなど、叩き台として参戦してくる実績馬が足を掬われるケースは少なくない。

1.若い馬有利

　過去10年の成績を年齢別に見てみると、3-5歳馬が複勝率26.8％と上々なのに対し、6歳以上は複勝率12.3％しかない。明らかに若い世代優勢だ。また、特に3歳馬は勝ち馬として10番人気アクティブミノル、6番人気エピセアローム、4番人気ダッシャーゴーゴーが出ており、穴としての資格も十分。

2.逃げ・先行馬有利

　過去10年で、4角先頭だった馬が3勝、複勝率は40％と圧倒的。2-3番手だった馬からも3頭勝ち馬が出ており、複勝率33.3％と上々。以降、位置取りが後ろになるのにほぼ比例して複勝率は下がっており、前々決着が多いことが分かる。

3.乗り替わりとなる馬は不振

　昨年こそ前走から乗り替わりとなった馬のワンツースリーだったが、過去10年でみると、前走から継続騎乗だった馬が9勝、連対率21.1％、複勝率も27.6％と優秀なのに対し、乗り替わりとなる馬は連対率5.6％、複勝率12.7％しかない。母数がほぼ同じながらこれだけ差が出ており、決して無視できないデータだ。

　イベリスは前走NHKマイルCで16着と大敗を喫してしまったが、やはり距離が長かったのだろう。半姉に短距離で活躍したベルカントがいる血統背景やこれまでの戦績からして、ベストは1200m。同型との兼ね合いがカギにはなるものの、斤量52kgで挑めるここならチャンスは十分にあるだろう。

　ミスターメロディは言わずもがな春のスプリント王。ただ高松宮記念は展開や馬場がことごとく噛み合っていた面もある。開幕週の阪神という舞台は決して合っているとは言えない。タワーオブロンドンは条件良化。阪神コースは合っていそうだ。ただ、やはり1200mはやや忙しく、後手に回ってしまう可能性もある。

　ラブカンプーは前走復調気配。ここ5走の内容からして積極的には推せないが、昨年スプリンターズSを2着した頃から能力が極端に衰えているとは思わない。一発の可能性は十分。以下、ハマればここでも怖い存在のダイメイプリンセス、前走はスムーズさを欠いたアンヴァル。

【相手混戦】春のスプリント王である12ミスターメロディを信頼。この厩舎らしく、しっかり乗り込まれて仕上がっている。スッといい位置を取れるのは大きなプラスで、相手関係もかなり軽め。崩れるケースは考えづらい。相手は、04イベリスと01ペイシャフェリシタの2頭が上位評価組。相手紛れを狙うイメージで、◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負。

【小波乱】イベリスはスピード豊か。立ち回りがうまいタワーオブロンドン。ミスターメロディは地力十分。

これも例年の教訓どおりに平均値トップ◎タワーオブロンドンと前走値トップ○ミスターメロディの軸2択。斤量1キロ分で◎を上に取った。そこに前走値から前走も狙った▲ダイメイプリンセス。一発☆アンヴァルで。珍しいことにここからは一段下がる。展開や適性などで一発割り込めるようなタイプを△で押さえておきたい。

中1週の強行軍だが仕上がりは上々な7タワーオブロンドンが有力。前走は出遅れて鋭く追い込んだ脚はインパクトがあった。スムーズなら差し切れる。次位は12ミスターメロディで休養明けだがGI馬の底力で善戦は必至。▲は8ダイメイプリンセスで末脚は強烈で侮れない。