【飛翔】
アカイトリノムスメが飛んでくる。
母は三冠牝馬
アパパネ。母も新馬勝ちは逃したが、デビュー戦の新潟マイルは、
トップギアが見つからず。ギクシャクとしながら流れ込むようにして7着。二戦目は、444キロと少し増やしてきたが(前走比+4キロ)、まだ身体は華奢かな?
スタートは出たなり、後方待機。馬場は稍重、1000m通過は60秒6のミドルで展開。よどみのない流れの上に立ち、上り3Fのレースラップは11秒6-11秒5-12秒2(35秒3)。残り1F、外から矢のような勢いで飛んできた。上りは34秒7、渋った馬場でラスト1Fは11秒5見当で加速。馬場差を考慮すれば1分35秒9という時計も優秀。前走後の乗り込みもジワリと負荷を大きくし、馬体に芯が入りつつある。
強敵は
シゲルオテンバ。牝系の大本は
カッティングエッジ(
クイーンCなど6勝)。近親は
シャドウゲイト(
シンガポール航空国際)、
サトノタイガー(JBCスプリント2着)。430キロと小振りだが、牝系の血統背景は底堅い。
初陣は少し湿り気の残る、馬場差1秒近い稍重。前半3Fは12秒4-10秒7-10秒9と激しい先陣争いが繰り広げられ、1000mは57秒8というHペースで展開。その乱ペースでは、さすがに上り3Fは12秒2-13秒2-12秒9(38秒3)とバタバタ、先行勢は総崩れ。急がず騒がず、後方待機策もハマったが、自身の上りは35秒5。Hペースに引っ張られた記録とはいえ、稍重で1分36秒1も速い。良馬場ならもっと切れる、速く走れる可能性を秘めている。
割って入れば
レアシャンパーニュ。調教遅れなどあり、新馬戦はまだ八分の造り。スタートはゆっくり。1000m通過は60秒5のスロー、
バックストレッチでは、早めに中団馬群の内に動かしていった。上り3Fの決め手勝負。コースロスの少ない内に入れたことが終わってみれば正解。直線はラチ沿いに進路をとり、11秒9-11秒6-12秒2(35秒7)というレースラップを35秒0でしぶくイン強襲。まだ加速はジワジワだがハートは強い。
シャドウエリスも小差。新馬戦は開催末期の小倉、2着に敗れたが、1分9秒0・上り34秒5は上等の部類。次走中京のマイルを一気差し、パンチ力はなかなか。
メイサウザンアワーは、牡馬を相手に9F戦を差し切り勝ち。ハードローテの影響で能力が見え辛くなっているが、
ペイシャフェスタのデビュー戦は、それなりに中身が濃い。