【進化を目視】マジックキャッスルがフル回転。2歳秋にファンタジーS2着、3歳春にクイーンC2着。パンチの利いた末脚を若い時分から幾度か繰り出してきた。桜花賞は道悪に泣いたが、オークスはメンバー中第二位の上り33秒4を計測、5着突入。秋華賞は馬群をこじ開け2着急追…着実にステップアップをはかってきた。

　ベストは良馬場だが、グリップ力は強く、コースは問わない。年明け6日の坂路では、自己ベストの50秒5で駈け、上り3Fは36秒8-12秒1と加速も滑らか。最終追い切りは新たにコンビを組む戸崎Jが跨り、気力体力の充実度を確かめている。

　対抗一番手はサトノダムゼル。兄アニマルキングダムは、ケンタッキーダービー、ドバイワールドCの覇者。3歳6月とデビューは遅く、秋華賞は13着とハネ返されたが、自己条件に戻り2・1着と実績を積み上げ直し、二走前の新潟記念は残り1F標識で一旦先頭。あわやの見せ場を作った。ディセンバーSは若干重め、スローペースにハマり2着に終わったが、ひと叩き効果で反応一変。53キロなら首位争いも視界に入る。

　センテリュオは牡馬混合のGII・オールカマーを坂上一気、GI・エリザベス女王杯は直線だけで0秒5差に詰めよってきた。左回りに良績がなく、56キロのぶん三番手としたが、鞍上にルメールJを配し、直線強襲劇に虎視眈々。

　今季の中京の馬場は大型馬カセドラルベルにぴったり。跳びが大きく加速するまで多少時間を要するが、松山Jもそこらあたりを考慮し、ワンテンポ早めの仕掛けを考えているかもしれない。ウラヌスチャームは一昨年の4着馬。54キロ、今のパワー馬場なら勝負になる。シゲルピンクダイヤは中日新聞杯2着、中京2000mはリズムがいい。

　愛知杯は施行時期からなにから変わってきているのでデータで語るのは難しいが、良い馬券になってきたのは5歳以上で56キロ(いまの時期だと4歳は55キロ)を課せられるような実績馬か、条件戦を好走してきた馬かの両極端。その間に位置する馬は中途半端な存在になりがちで、軸にするというよりはヒモに回したい。

　今回56キロは○センテリュオと△デンコウアンジュだが、さすがのデンコウアンジュも年齢的にしんどいように思えるし、センテリュオは脚質的に不発に終わるリスクと、左回り経験の少なさが気になる。

　そこで今回は条件戦組から◎レッドアステルを軸に据えた。中京は初めてだが東京得意で左回りに不安はないし、クラスの階段もわりと順調に上ってきた馬。ハンデGIIIのメンバーならあっさり上位に食い込める可能性も。

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【混戦模様】案外ペースが速くなる可能性がある今回のメンバー。それなら直線勝負に賭ける7サトノガーネットが面白い。中京巧者でもある。5センテリュオは年齢を重ねて風格も出てきた。14ランブリングアレーは前走マイルを走った経験が今回活きる。

※1/11時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中京芝2000mで行われる牝馬限定のハンデ戦。このコースは直線の登り坂の中間からスタートするためにペースが落ち着きやすく、先行馬が残る傾向にあるのでなるべく好位からの競馬ができる子から選びたい。本命視しているのは、ウインマイティーです。

　好位からの競馬ができる子で、過去の忘れな草賞では芝2000mも苦にせずに勝ち切っています。近走はクラシック戦で強い相手に苦戦しているものの、脚質の幅を広げており使われての成長はしっかり感じます。好位からすんなり競馬できればしぶとさがありますし、GIII戦なら楽しみです。

※1/9時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　シゲルピンクダイヤは牡馬相手の中日新聞杯2着。いったんは先頭に立って見せ場は十分につくった。寒い時季の方が走るイメージ。ここは久々の美酒のチャンス。

　センテリュオも実績は十分。中京というイメージはあまりないが近走の戦績を重視する手も。マジックキャッスルが続く。秋華賞ではデアリングタクトに次ぐ2着。決め手もあるが競馬も上手になってきた。そろそろ突き抜けるか。ナルハヤはここも逃げの手か。馬場悪化は歓迎だ。

※1/9時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　直近のパフォーマンスを素直に評価した方が良さそう。「前走の条件が“JRAのレース”、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が5位以下、かつ前走の着順が6着以下だった馬」は2017年以降[0-1-0-29]なので、過信禁物と見るべきでしょう。

　さらに「父がサンデーサイレンス系種牡馬の馬」は2017年以降[1-1-1-31]と不振。今年も多くの馬がこの条件に引っ掛かるのではないかと思います。

　早くから出走を予定していた馬の中では、デンコウアンジュ・ミスマンマミーアあたりが面白そう。いずれも前走は着順以上に高く評価できる内容でした。

　なお「馬番が12-18番の馬」は2017年以降[0-0-0-19]と好走例なし。たとえ実績上位でも、外寄りの枠に入った馬は割り引きが必要です。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　2016年から開催時期が1か月繰り下げられて、年明けへと移動になった牝馬限定重賞。昨年は雨の小倉競馬場で開催され、9・5・11番人気での決着となった。馬場の荒れやすい冬場で、牝馬限定のハンデ戦。中京での開催に戻る今年も波乱傾向は継続すると見る。

1.重賞実績は不問で上がり馬も通用

　中京開催だった12-19年(15年は開催なし)の7回中、5回で重賞未勝利馬が勝利。中には1000万下(現2勝クラス)を勝ち上がったばかりのフーラブライドやエーシンメンフィスが制した例もある。それまでのオープン・重賞実績はあまり関係なく、上がり馬や格上挑戦も通用するレース。

2.決め手のある馬に注目

　12-19年の7回の開催で3着以内になった延べ21頭中、4角10番手以下だった馬は9頭。先週までの中京芝の傾向を見るに末脚一辺倒だと勝ち切るのはどうかも、決め手のある馬はマークが必要だろう。

3.明け5歳馬が中心

　過去7回の開催で、12-14年の暮れ4歳馬と16-19年の明け5歳馬の成績を合わせると[6-3-3-25]で連対率24.3％、複勝率32.4％と上々。対して、12-14年の暮れ3歳馬と16-19年の明け4歳馬の合わせた成績は[0-2-2-24]で連対率7.1％、複勝率14.3％。12-14年の暮れ5歳馬と16-19年の明け6歳馬の合わせた成績は[1-2-1-40]で連対率6.8％、複勝率9.1％。

　明け5歳のレッドアステルに期待したい。デビュー当時は中々体が増えなかったが、休養を挟みながら今では450kgあたりで、デビューから約20kg、桜花賞時からは約40kg増えていて充実している。一周コースでも左回りでも好走してきており、中京がこなせないということはないだろう。重賞でも牝馬限定戦のここはチャンス十分。

　サトノダムゼルはディープインパクト産駒にしてはキレより持続力といったタイプ。中京よりは新潟向きだが、中山よりは中京向きで、距離延長も良さそう。カセドラルベルは前走展開向かず。外目スムーズならもう少し走れる。

　シゲルピンクダイヤは前走好内容も展開が向いた面はあった。勝ち切るにはいろいろ噛み合う必要がある。以下、素質は上位も中京は恐らく合っていないマジックキャッスル、前走のように位置を取れれば巻き返せるウインマイティー、鞍上替わり未知数も意外と距離延長は合いそうなドナウデルタ。

【差し優勢】かなり先行指向が強いメンバー構成で、内を捌いて差してくるような馬に展開が向きそう。決め脚の鋭さだけならばここでも上位の、07サトノガーネットを本命に推す。稽古での軽快な動きも魅力的だ。相手は、05センテリュオと02ウインマイティーの2頭を上位に評価。波乱含みとみて、ここは◎○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で、高配当狙い。

【小波乱】マジックキャッスルは決め手上位。ウインマイティーは集中力アップ。コースが変わりウラヌスチャームが前進する。

芝2000m。牝馬限定のハンデ戦。100台は出るメンバー。同コースでもそのラインは出そうな馬は多い。まあ軸選びは平均値100台に乗っているなかから選ぶ。人気になりそうな▲マジックキャッスルもここに入るとあまり数字は目立たない。ならば前走同距離コース100の◎シゲルピンクダイヤが面白いかも。後ろからだけでないレースもできるようになった。相手は前走値109でトップの○センテリュオ。一発は☆サトノガーネット。

秋華賞2着馬18マジックキャッスルが有力。他力本願だが心身がともに充実した現状からチャンス。次位は15シゲルピンクダイヤで重賞で好走してきた実績から好走は必至。▲は5センテリュオで末脚は堅実で逆転は可能。