【格上主力】ペルシアンナイトの実績と地力を重視。2017年のGI・マイルCS以来、長く勝ち星から遠ざかっているものの、間にGI2着2回、3着1回。昨年はGIIの札幌記念2着するなど、GI-IIという高いステージで、強豪相手に1秒差以内に善戦してきた。

父はハービンジャー、スラリとした四肢を持つパワーと瞬発力を兼備した中距離体型だけに、一見道悪は得意そうな配合に見える。しかし重馬場の金鯱賞は8着、大阪杯はコントレイルやグランアレグリアも音を上げたズボズボの重。10着に撃沈したけれど、調教の動きなど見ていると、去年一昨年よりも7歳の今のほうが動きも加速も滑らか。

右左の周りは問わない、GIIIで57キロ、良馬場の2000mなら格上主力扱いでいい。

二の筆頭は上り馬ヒンドゥタイムズ。大事に使ってきたぶん、出世は遅くなったが、3勝クラスまではとんとん拍子。オープン入りし、GIIIの七夕賞4着、ケフェウスS4着、チャレンジCは3着と足踏みした時期もあったが、大阪城Sは自己最高体重の478キロにビルドアップ。ラスト4F連続して11秒台を計測、上り3Fは最速。中間の調教過程もきわめて順調、充実著しい今ならGIIIでも好勝負に持ち込める。

サンレイポケットは、一時ヒンドゥとライバル関係にあったが、新潟大賞典でひと足先に待望のGIIIを奪取。鮫島駿Jが持ち味の切れを更に研磨、体調も高止まり。

サトノソルタスは、GII・共同通信杯2着、金鯱賞2着歴がある。休み明けの新潟大賞典を3着とひと叩き、川田Jのリードで、隠れたポテンシャルを引き出す可能性あり。

ブラヴァスも本命と同様、近二戦は馬場に泣かされてきたが、新潟記念優勝、チャレンジC2着。良馬場のGIIIなら見直しは当然だろう。急にカッとなって走ろうとしたり、あるいは止まったり、鞍上に反抗し操縦が難しいが、クラージュゲリエも素質は見劣らない。

　鳴尾記念がこの時期の施行になって今回で10回目。過去9回を見ると、前走オープン特別の負け組が馬券に絡んできたりと難解な面はあるが、前走GI組は[3-2-2-7]で複勝率50%とさすがの安定味を見せている。

　もちろんただGIに出てくればいいというものではないが、6着以下に負けてきた馬でも[2-1-2-6]とそれなりに走れている。今年の該当馬は◎ブラヴァス、〇ペルシアンナイト、▲ブラストワンピースで、このシルシ順に期待した。本来の格でいえば〇▲のほうが上だが、近況の順調さを優先した格好だ。

　◎は別定のチャレンジカップと好走しているし、ハンデ重賞での好走も決してハンデに恵まれたわけではない。この手の中距離GIIIが合うという印象。雨の影響がどこまで残るかは問題だが、土曜が朝から晴れならば走れない馬場コンディションにはならないはず。この馬が1着か2着という前提の3連単でいく。

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【混戦模様】追ってからの反応が確実な9ヒンドゥタイムズ。使い込まれた上に雨を吸っている、今のカオスな馬場なら、1つに秀でている馬よりも、◎のような総合力の高い馬から入りたい。13サンレイポケットは前走他馬が苦労する中、しっかりと馬場の悪いところを伸びてきた。このまま連勝へと突き進む。1ブラストワンピースは実績最上位。好調の岩田康騎手で。

※5/30時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中京芝2000mで行われるGIII戦。舞台となる中京芝2000mはホームストレッチの坂の中間からスタートするために、ペースが流れにくく先行馬が有利になりやすいコースです。

　本命視しているのは、ブラストワンピースです。前走の有馬記念は心房細動で競走を中止しているものの能力はある子。中間はびっしり追われて、気合を入れる追い切りを消化しています。GIII戦なら通用してもいいでしょう。

※5/28時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　クラージュゲリエの2歳時以来の重賞制覇に期待した。昨年11月のアンドロメダS2着、1月の日経新春杯3着とも負けて強しの好内容。距離短縮に加え、直線の短い中山だった前走は9着も見直しは可能だ。

　サトノソルタスも狙える。向正面で動けた前走3着は収穫のあった一戦。6歳でも衰えはない。

　サンレイポケットは前走でついに重賞制覇。その前の金鯱賞もラストは伸びていた。

　ブラヴァスは今年に入って10、8着だが力は備えている。

※5/30時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　以前に比べると、近年はノーザンファーム勢や社台ファーム生産馬が堅実。「生産者が社台ファーム・ノーザンファーム・Northern Racing・レイクヴィラファーム以外の生産者だった馬」は2018年以降[0-0-0-14]と上位に食い込めていません。

　また「出走数が19戦以上の馬」は2018年以降[0-1-0-15]、「前走の条件がGI以外、かつ前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.5秒以上だった馬」は2018年以降[1-0-0-18]と、それぞれ安定感を欠いています。

　これらの傾向から強調できるのはサトノソルタス・ヒンドゥタイムズ・ブラヴァス・ブラストワンピースあたり。休養明け2戦目のサトノソルタスは特に楽しみです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　今回で74回という長い歴史を誇るが、幾度も時期と条件変更が繰り返されてきたレース。12年に現在の時期へと変更され、宝塚記念の前哨戦として位置づけられるようになった。今年は金鯱賞や中日新聞杯などと同じ中京芝2000mでの開催となる。

1.前有利

　コース改修後に行われた中京芝2000mの古馬オープンクラスの成績を、4角位置取り別で見ると、4角3番手以内の馬は複勝率26.2％で複勝回収率100％、4角5番手以下の馬は複勝率17.7％で複勝回収率65％。中京芝2000mは直線の上り坂の途中がスタートになるため、前半のペースが落ち着きやすく、しばしば前残りになる。

2.凡走からの巻き返しが多い

　過去10年の鳴尾記念で、前走6着以下だった馬が8勝。前走5着以内だった馬は、昨年2番人気8着のサトノルークス、17年2番人気7着のバンドワゴン、16年1番人気6着のヤマカツエース、15年1番人気4着のエアソミュール、13年1番人気6着のパッションダンスなど人気を裏切るケースも多い。

3.前走GI・GII組が強い

　過去10年の鳴尾記念で、前走GI組は[3-3-3-8]で複勝率52.9％、前走GII組は[4-1-2-17]で複勝率29.2％。対して、前走オープン・リステッド組は[2-1-2-33]で複勝率13.2％。

　ブラヴァスはここ2走の金鯱賞と大阪杯が案外だが、いずれもかなり時計がかかる重馬場の影響が大きかった。昨年の活躍からして高い能力があるのは確かで、まだ見限るには早いだろう。前走は後手に回ったが本来前々で立ち回れる馬。先行馬の少ないここで巻き返しを期待する。

　サトノソルタスは前走タフな馬場で踏ん張っており、リフレッシュの効果を見せた形。中京替わりは問題なく、今回も好走を期待できるだろう。アフリカンゴールドは気難しさがあるので外々を回ると力を発揮できない。立て直されてきているので、スムーズなら変わり身は可能。

　ショウナンバルディは中京巧者で、前走同条件の都大路Sでも3着。今回は相手が強いが、すんなり逃げることができれば好走は可能だろう。以下、久々どうかも実績断然のブラストワンピース、距離延長プラスのクラージュゲリエ、叩き良化型なので休み明けがカギとなるヒンドゥタイムズ。

【展開有利】久々になるが、稽古での動きがいい09ヒンドゥタイムズ。キッチリ仕上がって、初戦から力を出せそうだ。先行指向が弱いメンバー構成なので、好位を取りにいけるのもプラス。流れも向くはずである。相手は、07サトノソルタスと11クラージュゲリエの2頭を上位に評価。チョイ荒れを狙って、◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】ブラストワンピースは地力上位。勢いがあるサンレイポケット。アメリカズカップは積極策で前進する。

G3鳴尾記念。芝2000m戦。例年の阪神開催から今年は中京開催への変更。金鯱賞、都大路Sと同距離コース戦になる。おそらく金曜日の雨が残るので良馬場にはならないのだろう。メンバー的には面白くなったレース。平均値トップ◎サンレイポケット抜擢。相手に○サトノソルタスと▲ヒンドゥタイムズ。一発☆クラージュゲリエ。

調子は上向きの13サンレイポケットを推す。他力本願な面はあるが中京は相性が良く、終い勝負でチャンス。次位は9ヒンドゥタイムズで上積みは必至で逆転は十分。▲は7サトノソルタスで展開に注文はつくが能力は互角。