【伏兵注意】マテンロウオリオンは休み明けも今週の動き秀逸。初の長距離輸送で落ち着き鍵もスムーズなら重賞連勝が期待できる。ティーガーデンは中2週も素軽さ前走以上でマイルに戻って力発揮を見込む。リューベックも素軽い動き目立ち初のマイルで新味も。ジャングロは距離延長でリズム次第も脚力上位。エンペザーは一戦毎の良化度大きく、アバンチュリエやベルウッドブラボーなどにも注意が必要。

【構想通り】マテンロウオリオンがシンザン記念に続きマイル重賞連覇を目指す。祖母レディパステルはオークス、中山牝馬S、府中牝馬Sなど6勝を挙げた名牝。父がダイワメジャーにかわり黒鹿毛のマイラーが誕生。新馬戦は早め先頭、2着惜敗。もったいない競馬だったが、まともだったらという思いもあったのだろう。

　次走は1勝クラスの万両賞をチョイス。道中は最後方待機、能力の高さを見せつけるようにして大外一気を決めた。前走のシンザン記念は中二週、走る気満々。ポンと好スタートを切り、三番手のポケットへ誘導。少しテンションが高く、横山典Jの背中が折り合えゝと丸まっていたが、スタートの1Fを除けばすべて12秒0以下、1000m通過は59秒0のタフなミドルでレースは展開。先行勢も苦しいが追い上げるほうも苦しい。直線内ラチ沿いから一頭ぶん外に持ち出し、ラスト3Fは推定11秒9-11秒5-11秒5(34秒9)という上りを絞り出し、2着馬の急襲を封印した。1分34秒1という走破タイムは前年のピクシーナイトより0秒8遅いが、去年とは馬場コンディションに違いがあった。

　3か月間隔をあけ疲れを癒し、精神面も穏やかさ戻った。2-3週前はCWで長めを追い、直前も横山典Jが跨り仕上がり度合を確認。脚質や戦法もいくつか保持、中山マイルの対応力もきっと高い。

　当面の目標はジャングロ。二走前の中京2歳Sを1分8秒4でレコ勝ち。阪神のマーガレットSは、好位に控え前後半の3Fを33秒6-34秒4でまとめ、1分8秒0に時計を短縮。味のあるあのラップ形態なら1600mも持つ。大逆転があればリューベック。姉は世界の中距離GIをまたにかけたディアドラ。自身も2000mの若駒Sも先行勝ちしたが、弥生賞の止まり方を見ると現状は距離に壁がある。高い調教数値とスピードを、差し追い込み型のマイラーへと転化させるいい機会になるかもしれない。

　ティーガーデンの姉は富士S、サウジの1351ターフスプリント、NHKマイルCを1分31秒6でハナ差2着したソングライン。父がドゥラメンテに替わり右回りマイルでも走りはガッチリ。ファルコンSは勝負どころで致命的な不利を被り8着に終わったが、デキ落ちはなく一変十分。

　サーマルウインドは稍重条件下・前走当コースを1分34秒6で勝ちあがってきた。アバンチュリエは発馬や折り合い等、徐々に課題が解消してきた。まだ時計更新の可能性を残す。

　ここまで頭数が少ないニュージーランドトロフィーは最近記憶にないなと思ったら、やはり21世紀に入ってからの最少だった。2001年以降だと12頭立てもマイネルスケルツィが勝った2006年くらいしかない。

　メンバーを見ると、前走オープン勝ちが◎マテンロウオリオンと○ジャングロ。馬齢戦なのでやはりここまで実績のある馬が有利なのは確か。前者は既に距離をこなしているという安心感があり、○には少なめの頭数で楽にハナへ行けるという強みがある。

　ただ両者を天秤にかけると、買いやすいのは◎のほう。○は東京とはいえ前半47.9-後半46.8のベゴニア賞で負けているのが気になる。◎は今回内枠を引いたので前走くらいの位置で◎を射程圏内にとらえつつレースを進められそう。仮に差しに回ったとしても、この頭数なら捌けないということはないはずだ。

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【混戦】上位拮抗の顔ぶれなら、前走ひと息でも距離延長がプラスになる2ティーガーデンに期待。1マテンロウオリオンは素質上位で、コース替わりでも引き続きチャンス。10デルマグレムリンは差し脚堅実でスタート五分なら首位争いになりそう。6ジャングロは距離延長でも再度の好位付けなら善戦以上が可能だろう。7リューベックは距離短縮でも単騎逃げの形が取れれば残り目も。8サーマルウインドは安定感に欠けるが前がもつれる流れになれば上位まで。

※4/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中山芝1600mで行われるNHKマイルCのトライアル戦となるGII戦。舞台となる中山芝1600mは、おにぎり形をしている特殊なコースで、トリッキーなコースだけに器用さが求められるコースです。スタートしてすぐにコーナーに差し掛かるために外に振られやすい外枠はロスになりやすいので注意です。脚の使いどころが難しいですから長い脚の使える子を中心に馬券検討したいと思います。本命は、マテンロウオリオンです。シンザン記念の勝ち馬で抜群の決め手を持っている子。重賞勝ちできている子はこの子のみ。相手関係からも負けられない1戦だと思います。

※4/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ティーガーデンを見直す。ファルコンSは直線を向いて他馬と進路を取り合って消耗するロス。18頭立て16番と枠も遠かった。中山マイルはひいらぎ賞勝ちの実績あり。スムーズに運べれば楽しみはある。マテンロウオリオンは全く底を見せない。シンザン記念も有利なインを確保したとはいえ、ラストの運びにセンスの良さ。3連勝があるか。ジャングロもセンスの良さが光る。逃げなくても勝った前走は大収穫。距離がポイントに。サーマルウインドも走るごとに力をつけている。

※4/3時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　今年は枠順が明暗を分けそう。「“JRA、かつ1400m以上、かつ重賞のレース”において3着以内となった経験がない、かつ枠番が4-8枠の馬」は2016年以降[1-1-0-43]とあまり上位に食い込めていません。

　また「前走の着順が7着以下だった馬」は2016年以降[0-1-1-25]、「前走の4コーナー通過順が9番手以下だった馬」は2016年以降[0-0-0-18]、「前走の4コーナー通過順が2番手以内だった馬」は2016年以降[2-0-1-20]。大敗直後の馬や極端な競馬をしたばかりの馬も苦戦していました。

　注目はやはり実績上位のマテンロウオリオン。あとはサーマルウインド・ジャングロあたりも、好枠を引き当てることができたら積極的に狙って良いと思います。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　桜花賞と同じ週なので牝馬の上位陣は不在になるのが通例。また、18年からアーリントンCが翌週に移動してきたため、NHKマイルCを目指す馬がそちらに向かうことも多くなった。これらにより力関係が拮抗したメンバー構成になりやすい。

1.馬格が必要

　過去10回の勝ち馬で、最も馬体重が軽かったのは12年のカレンブラックヒルで466kg。10頭中7頭は480kg以上だった。馬体重459kg以下の馬は[0-1-3-39]で複勝率9.3％と苦戦傾向にある。

2.キャリアの少ない馬

　3歳春にもなれば7戦以上キャリアのある馬も全く珍しくないが、過去10回のこのレースでキャリア7戦以上の馬は[2-1-4-44]で複勝率13.7％しかない。対して、キャリア5戦以下の馬は[5-7-3-57]で複勝率20.8％。キャリア3戦以下に絞れば[4-1-1-14]で複勝率30.0％。

3.軸は前走重賞組

　過去10回で、前走重賞だった馬は[6-5-6-59]で複勝率22.4％なのに対し、前走オープン・リステッド組は[0-1-1-15]で複勝率11.8％、前走1勝クラス組は[3-4-3-48]で複勝率17.2％。

　ティーガーデンは前走のファルコンSで8着に終わったが、スプリンターが作る速い流れで位置が取れなかった上に、直線では不利があった。不完全燃焼の内容であり結果は参考外で良いだろう。2走前に強い走りを見せた中山マイルに替わって巻き返しを期待。

　マテンロウオリオンはここに入れば実績上位。好走条件にも合致しており大崩れは考えにくい。

　エンペザーは1勝クラスを勝ったばかりの身だが、いかにも中山は合いそう。今回のメンバーなら勝ち切りまであってもおかしくない。

　ベルウッドブラボーは前走力を出し切れない走りで参考外。中山マイルは2走前に2着しており、コース替わりで改めて期待したい。以下、前走同舞台で快勝したサーマルウインド、中山どうかも距離短縮プラスのリューベック。

【小波乱】リューベックはスピードとパワーを兼備。ティーガーデンはスムーズなレースで前進。サーマルウインドは学習能力が高い。

GIIニュージーランドT。芝1600m戦。未勝利戦や1勝クラス勝ちレベルの多いなかすでに重賞勝ちしている○マテンロウオリオンはやはり格上。ただ同距離では93。中山でこれが上がらないようならばほかの馬にもチャンスはある。同距離コース91でルメール乗る◎ティーガーデン。前走同距離コース93▲サーマルウインド。逃げれば☆リューベック。ほかにもディーマジェスティ産駒で一発△デルマグレムリン。

マイラーとしての資質は高い1マテンロウオリオンを推す。シンザン記念で初重賞V。自在に立ち回れば抜け出せる。次位は2ティーガーデンでマイルは歓迎で実績ある中山で期待できる。▲は4アバンチュリエで使い込んでの上積みは十分で先行策から前進は可能。