【飛躍】エアロロノアがGIII奪取へ躍進。武庫川S・1分32秒1という好タイムで条件クラスを卒業。GIIマイラーズCは5着に踏み遅れたものの、時計は1分31秒6。およそ将来の道筋は見えた。三走前のポートアイランドSは休み明け、カシオペアSは9Fと敗因は明らか。リゲルSは11秒4-11秒2-11秒8(3Fは34秒4)というレースの上がりを、自身32秒6で一気差し。明けて2022年、いざ重賞初制覇へジャンプ。

　対抗はカイザーミノル。春はGII・マイラーズC3着、京王杯SC3着、GII・毎日王冠を1分45秒1で0秒3差に踏みとどまった。存在は地味だが、56キロ、マイルという条件は本来ベスト。

　ディアンドルも小差。新潟で行われた福島牝馬Sを競り勝ち、GI・ヴィクトリアマイルは4着と見せ場を作った。ムラはあるが4歳馬バスラットレオンはニュージーランドTを楽勝した好素材。58キロでもステルヴィオの地力。大敗明けになるが、左回りにかわればルークズネスト。ザダルも軽くは扱えない。

　中山金杯に比べると京都金杯のほうはハンデの重い馬があまり走らない傾向にあり、4歳牡馬55キロ・5歳以上牡馬56キロあたりが狙い目。該当馬の中からとにかく中京と相性の良い◎ルークズネストを軸に。

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【混戦模様】前走は大外枠が災い。勝ちに行ったことが裏目に出たと見て大敗も無視できる8ルークズネスト。阪神カップの勝ち馬を完封したのが、距離は違えど中京コース。10カイザーミノルは中京では一度も馬券に絡んだことがないのは気がかりも、昨年急成長の1頭。1ヴィジュネルは距離ロスない枠なら距離延長でも。

※12/28時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　京都という名前がついていますが、今年は京都競馬場の改修工事のために、舞台を中京に移して行われるハンデ戦のGIII戦。舞台となる中京芝1600mは、向こう正面は緩やかな上り坂を上り、下り坂を下って、最後の直線は高低差2mの坂を再び上らなければいけないタフなコースで持続力が求められるコースです。本命は、エントシャイデンです。前走は海外のG1で3着に好走。58キロの斤量に加えて重馬場で高いパフォーマンスを見せてくれました。京都金杯と相性のいい子で、これまで2度走ってどちらも人気以上に走れていますし、昨年は3着に好走していますから今年も期待します。

※12/28時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　近走、重賞で連続2着のアンドラステが中心。中京記念(小倉)優勝時は恵まれた要素もあったが、ここ2戦は直線でいったんは先頭に立ち、ゴール前まで踏ん張って力を示している。能力の高さを認めたい。トーラスジェミニは間隔が空いたが、いいリフレッシュになったはず。ハナでも2番手でもOK。この自在性は見逃せない。ステルヴィオは復活が待たれるが、休み明けを2度使い、そろそろ面白い。ザダルも外枠を引いたら要注意。

※12/28時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　大敗直後の馬は不振。「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.5秒以上だった馬」は2018年以降[0-2-1-34]と苦戦しています。

　また「“前年以降、かつJRA、かつGI・GIIのレース”において9着以内となった経験のない馬」は2018年以降[0-1-1-29]。2021年に格の高いレースを使ってこなかった馬は過信禁物です。

　あとは馬齢も重要なポイント。「馬齢が7歳以上の馬」は2018年以降[0-0-0-13]、「馬齢が4歳、かつNHKマイルカップにおいて6着以内となった経験のない馬」は2018年以降[0-0-0-13]と、それぞれ上位に食い込めていません。

　不安要素が少ないのはアンドラステ・エアロロノア・リレーションシップあたり。いずれも有力と見て良いでしょう。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　昨年に続き中京芝マイルで開催される西の金杯。一線級が休養に入る時期のハンデ戦ということで人気通りに決まることはほとんどなく、ここ3年連続で10番人気以下が馬券に絡む波乱決着となっている。

1.前走GI組に妙味無し

　過去10年、前走でGIを走った馬は[2-3-0-21]で複勝率19.2％。率こそまずまずだが、回収率は単勝が20％、複勝も33％しかない。20年1番人気17着のカテドラル、19年2番人気7着のサラキア、3番人気8着のカツジ、16年1番人気10着のトーセンスターダム、15年1番人気5着のグランデッツァなど、前走GI組は人気を裏切るケースも多い。

2.前有利

　2021年の1年間に行われた古馬混合の中京芝1600mの成績を、4角位置取り別で見てみると、4角1番手の馬は複勝率42.9％、4角5番手以内でも複勝率31.0％あるのに対し、4角10番手以下は複勝率2.7％。2021年の同レースも逃げたエントシャイデンが14番人気で3着に激走しており、基本的に前に行ける馬中心で考えたい。

3.過去の種牡馬別成績

　コースが改修された2012年3月以降に行われた古馬混合の中京芝1600mの成績を、種牡馬の連対率順(最小レース機会数10回)で見てみると、上位は、アドマイヤマックス、ロードカナロア、エピファネイア、キングカメハメハ、アドマイヤムーン、マヤノトップガン、ローエングリン、マツリダゴッホで、9番目がディープインパクト。父がサンデーサイレンス系ではない種牡馬の活躍が多い。

　ダイワキャグニーは10月の毎日王冠で4着に善戦するなど地力は健在で、前走は初ダートの武蔵野Sでも大崩れしなかった。東京巧者だが、2020年の金鯱賞3着があり中京コースも問題なくこなせる。人気妙味もありそうで巻き返しを期待したい。

　ディアンドルは前走の福島記念で13着に敗れたが、距離が長く参考外。距離短縮のここで巻き返してきそう。

　エアロロノアは重賞でも通用する能力はある。ただ、差しに回るレースも多いので立ち回りがカギとなりそう。

　トーラスジェミニは先行力上位でマークは必要か。ここ2走の大敗から立て直されてきたかどうかがカギとなる。以下、ここ2走で復調気配を見せているステルヴィオ、21年はGIIで善戦を続けたカイザーミノル、重賞勝ちのある中京で見直せるルークズネスト。

【混戦模様】前走の阪神カップでは17着に惨敗した08ルークズネストだが、序盤からリズムを欠いたのがその要因。得意の中京替わりで、大きな変わり身があって不思議ではないはずだ。先行指向が強い組み合わせで、展開も向くはず。相手は、15ステルヴィオと13ヴェロックスの2頭を上位に取った。混戦模様とみて、◎○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】ヴェロックスは地力十分。ディアンドルは集中力がアップ。ルークズネストはコースが替わり浮上する。

GIII京都金杯。芝1600mのハンデ戦。昨年に続いて中京での京都金杯となる。昨年は大荒れなので今年も荒れ期待でチャレンジしたい。ハンデ上下差は6キロ。平均値では上位11頭が5差以内という大混戦だ。今回は人気なさそうな◎ルークズネスト。3走前には同距離コース107出ている。今回これが出れば上位になれる。相手に○ダイワキャグニーと▲ザダル。一発☆ディアンドル。

マイル適性は高い10カイザーミノルが巻き返す。速いタイムは歓迎でリズム良く流れに乗れればチャンス。次位は12エアロロノアで末脚は威力があり逆転は可能。▲は7ザダルで決め脚は魅力で侮れない。