【上位拮抗】レモンポップは重賞初挑戦の前走でハナ差2着。東京千四は全て圧勝でひと息入るも状態前走以上で勝ち負け必至。前走で◎に勝利のギルデッドミラーは初ダートから崩れなくスムーズなら重賞連勝も。昨年の勝ち馬テイエムサウスダンも素軽い動い目立ち争覇圏。タガノビューティーは末脚堅実で展開向けば出番まで。ヘリオスも脚力見劣らず、バトルクライやホウオウアマゾンなどにも注意が必要。

【自由自在】レモンポップは7Fダートのスペシャリスト。2歳11月期に東京ダートマイルのカトレアSを、古馬3勝クラスに比肩する快時計で駈けた大器。1年以上の休養を余儀なくされたが、東京7Fダートで4連勝を達成。スローの上り勝負なら34秒6の脚が使え、二走前のペルセウスSは1000m通過・58秒9-1200m通過・1分10秒4というタフなミドルペースを中団前目で構え、最速の上りを駆使し後続を0秒7差突き放した。武蔵野Sは1F延長を考慮し慎重を心掛け、流れにあわせたぶんハナ差だけ差し込みを許したが、7Fならレース構築は自由自在。早めスパートも厭わない。

　対抗はギルデッドミラー。ダート転向は昨年夏、新潟6FのNST賞でまず一気差しを決めた。東京マイルのグリーンチャンネルCの決着タイムはレコード、0秒1差の1分33秒6の2着は出色。良馬場条件下で行われたGIII・武蔵野Sも、最速の上りでゴール前強襲。ワンターンの左回りは崩れがない。テイエムサウスダンも差はわずか。前年の根岸Sの勝ち時計1分23秒1は水準よりやや上。続くGI・フェブラリーSも2着に逃げ粘った実力派です。JBCスプリントは6Fダートにしては流れが緩く、根本的にスピード適性が違った。東京7Fにかわれば前年通りの評価でいい。

　バトルクライはユニコーンS小差3着した4歳馬。近4走、7-8Fを走り1・1・2・1。走るたび切れ味と勝負根性が増している。セキフウは3歳春、サウジダービーを2着と好走。UAEダービーは8着に終わったものの、ユニコーンSをクビ差2着の激戦に持ち込んだ好素材。馬体をひと絞り、息遣いがスムーズになれば集中力アップにもつながる。アドマイヤルプスはオアシスS2着、アハルテケS勝ちもあるが、本質は7Fのスピード系。昨年秋とは馬体造りが違い前進気勢が復活、調教の反応も違う。

　前売りではレモンポップがダントツの人気。戦績を考えたら当然のことではあるのだが、根岸Sはとにかく差し・追い込みの強いレースなのでその点だけは気になる。距離自体は武蔵野Sの1600mより今回の1400mのほうが良いだろうが、外めの枠からいつもの位置を取るときに脚を使うことも考えるとなにかに差されてもおかしくない。

　そういう意味では○ギルデッドミラーのほうがこのレースに合う脚質なのだが、2番人気なのでそこまで妙味があるわけでもない。ならばもう少し踏み込んで◎タガノビューティーから入るというのはどうか。

　昨年の3着馬なのでリピーター予想だが、他のレースも含めてコース適性が確認されているのに人気薄ならばここに手を出すのもおかしな話ではないだろう。ここ3走1600m以上を使っているが、「本職」は東京ダート1400m。明けて6歳になったが、チャンピオンズCでも0.8秒差に収まっているので衰えはない。3連複と3着付けの3連単で。

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【順当】13レモンポップは前走がハナ差2着で好内容で、距離短縮の今回は好位付けから差し切れそう。6ギルデッドミラーはダート替わり後の勢いが魅力で、ここでも差し脚が届く可能性が十分にある。14バトルクライはダートで大崩れが少ない成績ならここでも相手なりに動けそう。4セキフウはこの距離なら好位からの流れ込みが可能とみて連下の筆頭にマークする。8テイエムサウスダンは前年の覇者で今年も展開ひとつでチャンスあり。2ヘリオスは転厩初戦でどうかだが、先手主張からの残り目に警戒しておく。

※1/22時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　東京ダート1400mで行われるGIII戦です。本命視しているのは、レモンポップです。前走は初めての重賞戦に加えて久々の1600m戦でも勝ちに等しい内容の競馬が出来ており、通用の目処をたてました。追い切りの動きから仕上がりのよさが目立っていますし、得意の1400m戦なら逆転に期待します。

※1/22時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　レモンポップは距離延長や芝スタートが懸念された前走・武蔵野Sも2着にまとめた。いつも通りの競馬ができており、あれで負けたなら仕方ない。今回は1400m。改めて強さを見せる。

　その武蔵野Sを制したのがギルデッドミラー。ダートに転じてからの安定感は素晴らしい。ここも好勝負。テイエムサウスダンは昨年の覇者。この距離が最も合うイメージだ。まだ6歳。衰えもないはず。ヘリオスは昨年の2着馬。久々の東京だが適性は高い。

※1/22時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　基本的に前走好走馬が強いレース。「前走の着順が2着以下、かつ1位入線馬とのタイム差が0.5秒以上だった馬」は2019年以降[1-0-1-28]とあまり上位に食い込めていません。なお、3着以内となった2頭は、いずれも前走の条件がGI、かつ前走の距離が1400ｍ超でした。

　また「“前年以降、かつ東京、かつオープンクラスのレース”において6着以内となった経験がない馬」も2019年以降[3-0-0-29]といまひとつ。ちなみに、3着以内となった3頭はいずれも前走の条件が重賞、かつ前走の着順が2着以内だった馬です。

　あとは臨戦過程も重要なポイント。「前走との間隔が中3週以内の馬」は2019年以降[0-0-1-17]なので、疑ってかかるべきだと思います。

　中心視したいのはギルデッドミラー・デンコウリジエール・レモンポップあたり。ただし「枠番が5から8枠の馬」は2019年以降[3-0-0-29]と安定感を欠いていましたから、枠順やオッズも加味したうえで買い目を組み立てましょう。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ダート1400mはオープン特別こそ多く施行されるが、JRA重賞は同レースとプロキオンSの2つだけ。ダートのスプリンターにとっては数少ない大舞台となる。また、フェブラリーSの前哨戦という意味合いもあり、GIIIとしては毎年メンバーが揃う。

1.終いの脚が求められる

　スプリンターが多く参戦することからペースは速くなりがち。ただでさえ終いの脚が求められる東京コースで、先行馬が押し切るのは簡単なことではない。過去10回、4角5番手以内の馬は複勝率14.3％なのに対し、4角7番手以下は複勝率21.3％、10番手以下でみても複勝率23.0％で差し馬に分がある。

2.距離延長組は苦戦

　過去10回で連対した延べ20頭中、16頭は前走で1400m以上の距離を走っていた。該当しない延べ4頭はコパノキッキングやレッドルゼルといった実力上位馬で、前走はカペラSで連対していた。目立った成績のない距離延長馬がここでいきなり台頭してくるというケースは稀。

3.前走好走馬が中心

　過去10回で、前走3着以内だった馬は[6-8-5-56]で複勝率25.3％と好成績なのに対し、前走4・5着は[2-1-1-22]で複勝率15.4％、前走6着以下は[2-1-4-46]で複勝率13.2％。勢いのある馬を順当に評価するのが良さそう。

　ギルデッドミラーは前走の武蔵野Sで強豪の牡馬を降して重賞初制覇。ダート転向後は高いレベルで安定しており、今回も大崩れは考えにくい。

　レモンポップは前走目標にされた分もあり、距離短縮なら逆転も可能だろう。ケンシンコウは好走条件に合致しないが、条件替わりはいかにも合いそうなタイプ。府中実績もあり、変わり身があるならここだろう。

　テイエムサウスダンは昨年と比べると勢いが落ちており、また距離延長というローテーションもどうか。以下、クラス慣れが見込めるアドマイヤルプス、末脚上位のタガノビューティー、本格化しているバトルクライ。

【小波乱】ケンシンコウは対応力十分。条件が好転するタガノビューティー。ギルデッドミラーは脚質に幅がある。

GIII根岸S。ダート1400m戦。前走芝から1頭。これは同距離コースならば113ある◎レモンポップ。相手にこちらは初距離となる○ギルデッドミラー。平均値で2位並びの▲テイエムサウスダン。さらに☆バトルクライ。上位は人気になりそうな馬たちが並んだ。ここから一角崩れた場合の割り込み候補探し。前走値と同距離コース実績ならば△ヘリオスあたりが面白いのかも。

全勝ち鞍6勝が東京で同条件で4勝とパーフェクトな13レモンポップが主力。確実にパワーアップした現状から抜け出せる。次位は6ギルデッドミラーで末脚は威力がありチャンスは十分。▲は8テイエムサウスダンで昨年の覇者でベストの条件なら期待できる。