【力勝負】
プログノーシスが
金鯱賞連覇に挑む。紐解けば経験馬相手にデビュー戦を勝ち上がり、中一週というハードローテで
アタックをかけた
毎日杯は、後の
日本ダービー馬
シャフリヤール・1分43秒9というレコード決着に3着と迫った好素材。幾度か踊り場はあったけれど、2022年の京橋S・1分58秒3は一週前の
大阪杯より0秒1速く、前年の
金鯱賞、
札幌記念など川田Jと7戦6勝。
天皇賞(秋)も
イクイノックスを視野に入れながらの3着。真っ向勝負を挑んだぶん3着に終わったが、
香港Cでは世界の10F・G1チャンピオンと目される
ロマンチックウォリアーに0秒1差に接近。海外遠征明けにも良績があり、予後の調教過程も無事整った。
第一目標は
ドゥレッツァ。3勝クラスから一気のGI・
菊花賞を制覇。大外17番枠から一気に先手を奪い、中間の1000-2000mはラチ沿いの好位で折り合い専念。ラスト4Fから11秒台のラップを重ね、
日本ダービー馬と
皐月賞馬を0秒6差に完封。3分3秒1は、記録的には少し古いが
オルフェーヴルや
ゴールドシップと同格といっていい(着差を考えれば五分以上?)。59kg、若干反応がスローなぶん2番手に置いたが、小さな杞憂など蹴散らす才能の持ち主かもしれない。
割って入れば
ノッキングポイント。3歳2月、東京マイルを1分32秒9で駆けた時は、
NHKマイルCも狙える好マイラーかに思えた。だが
母チェッキーノは
オークス2着。レースの大勢が決着したあととはいえ2400mの
日本ダービーは5着、
新潟記念では古馬を粉砕。
菊花賞は出遅れや距離の壁に突きあたったが左回り10Fは条件ベスト、単勝も一考。
惑星は
ヨーホーレイク。兄姉に重賞馬がゾロゾロ連なり、世代屈指の良駒。2年余の休養明けになるが、
日経新春杯を力で捻じ伏せた時以上の肌艶とラインに仕上がった。
ヤマニンサルバムは中京は6戦5勝、10Fは3勝。こここそが大一番。
ハヤヤッコは
中日新聞杯を33秒9という最速の上がりで2着突入。斤量は57kg、8歳の春も衰えなし。