すべての競走馬の成長曲線が現行のJRAの番組体系と合致しているワケではない。6月に2歳新馬戦がスタート→3歳未勝利戦が夏競馬場で終了という
サイクルでは能力を発揮できない晩成タイプも多く存在する。ただし、勝ち切れないまでも若駒時のパフォーマンスが本質的な適性を物語っていることも。
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イデアイゴッソウは10戦未勝利でJRAの馬名登録を抹消。転出先の浦和で2連勝(ダート1400メートル)を上げて、再び中央競馬に活躍の場を求めた。未勝利時代に最速上がりを計時した条件は東京ダート2100メートル(37秒8・4着)と新潟ダート1800メートル(37秒9・2着)。浦和では絶対能力で短距離戦で結果を出したが、ベストの舞台は左回りの中-長距離という可能性が浮上する。直近の1→2勝クラス連勝は東京ダート1600メートル→中山ダート1800メートルでマーク。両者とも適鞍中の適鞍ではないが、最速上がりを駆使して快勝だから、まだ上を目指せる器と判断できる。3勝クラス初戦となる今回は東京ダート2100メートルを選択。ベストの設定でさらにパ
ファーマンスが良化する可能性は大なら3連勝でのオープン入りに要警戒だ。