10R

日本ダービー

15:40発走 / 芝2400m (左 C) / 天候:晴 / 馬場:良
2回 東京 12日目 サラ系3歳 オープン       (国際) 牡・牝(指) 定量 18頭
本賞金:20000,8000,5000,3000,2000万円
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レース回顧

■キズナが大外一気で頂点へ、武豊騎手8年ぶり5度目の戴冠

 13万5千人のファンが見つめる注目のスタートは、17番レッドレイヴン、10番タマモベストプレイなどが1馬身ほど遅れるが、人気を背負った各馬は五分に出て思い思いの位置取りへ。正面スタンド前での先行争いは、出ムチを一発振って12番サムソンズプライドが果敢にハナへ。これに応戦する形で、内から好ダッシュの3番アポロソニックも先頭を奪う勢いで1コーナーへ。3馬身離れた2番手グループには、8番ロゴタイプ、16番ペプチドアマゾン、4番クラウンレガーロなども先団へと取りついていく。注目を集める1番キズナは後方3番手の位置取りで、向正面へと入っていく。

 2コーナーを回り、向正面に入ると単独先頭はアポロソニック、2馬身差でサムソンズプライド、その後ろは3馬身差でペプチドアマゾン、15番フラムドグロワール、1馬身差の内にロゴタイプが取り付く形。直後はこれにクラウンレガーロが接近し、1馬身差で9番エピファネイア、2番コディーノ、18番ミヤジタイガで、人気各馬は中団位置でレースを進めるが、抑えきれずに5番メイケイペガスターが一気に前へと進出する。エピファネイアの後方は、10番タマモベストプレイ、7番ヒラボクディープ、6番メイケイペガスター、13番マイネルホウオウまでが各々半馬身差で続き、ようやくといった形でキズナが1馬身差の後方4番手を追走。さらに半馬身差で、11番テイエムイナズマ、1馬身差でレッドレイヴンと14番アクションスターが並んで向正面を過ぎていく。


 最初はハナに立ったアポロソニックが前半4F47秒5、同5F標識を前にして抑えきれずに進出したメイケイペガスターが先頭に立ち60秒3で通過。6F目にかけてもペースを落とし切れず、全体的には遅めの平均ペースで3?4コーナーへと入っていく。4コーナーにかけては、先頭メイケイペガスターにアポロソニックがじわっと並びかけ、3番手にサムソンズプライド、これれらを楽に追う形でロゴタイプ、コディーノなども前を射程圏へと捕らえながら各馬が最後の直線へと向いてくる。キズナはまだ後方4番手のままで間に合うのか、どうか。

 最後の直線、各馬が栄光を目指してのラストスパートに入り、残り400mでアポロソニックが半馬身ほど抜けて先頭に立つ、メイケイペガスターは一杯か。これを目がけ、外からペプチドアマゾンとロゴタイプがこれを追う。この直後から、馬群を捌いてエピファネイアが勢いよく先団へと突っ込んできた。さらに後方はコディーノやタマモベストプレイ、さらにマイネルホウオウも追い上げ態勢に入る。残り200mを切って4頭となった先頭争いを制するのがエピファネイアと福永祐一。残り100mでは半馬身ほど抜け出して先頭に躍り出る。しかしこの時だ。来たぞ、来たぞ、本当にやって来たぞ。大外からキズナ&武豊が鬼脚を発揮しながら先団各馬へと急接近し、エピファネイアに並ぶ間もなくキズナが捕らえて差し切った。さあ、ゴールまで残りの数10m、武豊が8年ぶりの栄光へのラストスパートとなれば、お祭りムードは最高潮に達する。その中で、キズナは第80代目の日本ダービー馬として優勝のゴールイン。

 1/2馬身差屈したエピファネイアは存在感光る2着。1.1/4馬身差の3着にしぶとく残したアポロソニック。ハナ差まで肉薄した13番人気ペプチドアマゾン、皐月賞馬のロゴタイプは距離が厳しかったか、5着に残すのが精一杯。コディーノは見せ場のない9着。勝ちタイムは2分24秒3(良)。

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