11R

宝塚記念

15:40発走 / 芝2200m (右 B) / 天候:曇 / 馬場:良
3回 阪神 8日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 11頭
本賞金:13200,5300,3300,2000,1320万円
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レース回顧

■「夢の3強対決」はゴールドシップが制す

 注目の「4歳3強対決」は各馬が揃った飛び出しも、ゲートが開くと5番シルポートが1馬身ほど飛び出し逃亡態勢へと入る。正面スタンド前での先行争いは、中からじわっと4番ダノンバラードが2番手、続いて差がなく11番ジェンティルドンナも3番手へ。さらに1馬身差で6番トーセンラー、8番ナカヤマナイトと続くところ、何と10番ゴールドシップが4番手へと取り付く積極策を見せ、各馬が1コーナーをカーブしていく。

 2コーナーを回り、後続に早々と10馬身近く離しながらの大逃げはシルポート。2番手グループを3馬身引き離す形の単騎でダノンバラードが追走し、3番手にジェンティルドンナ、1馬身差の4番手でゴールドシップ、さらに1馬身差でトーセンラーが追走、その後ろから3番フェノーメノがじわっと4番手を窺いながら外から接近する。3強はいずれも前目からのレース運びになった。中団は1番ヒットザターゲット、ナカヤマナイト、2番タニノエポレット、7番スマートギアが1馬身づつの間隔で追走し、2馬身離れた最後方追走が9番ローゼンケーニッヒ。11頭が非常に縦長の展開で、最初の5Fを続々と通過していく。

 大方の予想通りの単騎逃げで、序盤から飛ばしたシルポートは、前半4F46秒6、同5F58秒5で通過しする一貫したハイペースを展開。大きく離れた2番手のダノンバラードはちょうど60秒くらいで5F標識を通過し、先団追走となった4歳3強各馬も60秒半ばで続々と通過。良馬場の発表でも、週中の雨が残る非常にタフな芝状態もあり、勝負の後半戦は消耗戦の様相を呈してきた。3?4コーナーの中間地点でも、後続に10馬身以上のリードを取って場内を沸かせるシルポートに対し、後続各馬の鞍上がみな手を動かしながら4コーナーを回り、いよいよ最後の直線へと向いてくる。

 直線半ば、坂下残り300mで2番手ダノンバラードと、3強各馬、内にジェンティルドンナ、外にゴールドシップ、さらに外からフェノーメノが一気に前を捕らえる勢いで急接近し、シルポートはここで一杯に。残り200mの手前ではダノンバラードが前に出るが、これをゴールドシップが一気に捕らえながら最後の急坂を駆け上がっていく。2番手は内で懸命に粘るダノンバラードにジェンティルドンナが迫るも、脚色鈍ってその差は縮まらず。その直後からはフェノーメノがやってくるが、こちらも伸び脚はない。その隙に、ゴールへ向けて独走しながら後続を置き去りにしたゴールドシップが、天皇賞・春からの見事な巻き返しに成功、そしてあっと驚く先行策も見事に嵌ってGI4勝目の復活優勝ゴールイン。3.1/2馬身差の2着に、3強の間を割って大健闘のダノンバラード、クビ差遅れて伸び脚を欠いたジェンティルドンナ、さらに1/2馬身差離れた4着にフェノーメノ、5着はトーセンラーという順で「夢の3強対決」の掲示板は確定。勝ちタイムは2分13秒2(良)。

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