■これがGI馬の底力!骨折明けのローマンレジェンドが叩き合いを制す
スタートでは5番グレープブランデーが出遅れ。まずは7番エーシンモアオバーが押して押してハナを切り、これに1番フリートストリート、10番クリノスターオー、8番ローマンレジェンド辺りが続いて最初のコーナーに入る。
2コーナーを回って先頭は依然エーシンモアオバー。1馬身半差でクリノスターオー、差のない内にフリートストリートが続く。4馬身ほど開いてローマンレジェンド、さらに1馬身半後ろに2番ブライトライン、4番アンコイルド、3番ソロル、12番インカンテーション、11番クリールパッションらが固まる。2馬身開いて6番グランプリブラッド、1馬身差で9番アスカクリチャン、13番ジェベルムーサと来て、さらに1馬身差の最後方がグレープブランデーとなった。
前半900mの通過タイムは53.8秒。3コーナーに入りエーシンモアオバーは失速、自然とクリノスターオーが先頭に立つ形となり、これにローマンレジェンドが並びかけていく。その外からはインカンテーションも取りついてきて最後の直線を迎える。
直線に入りクリノスターオーとローマンレジェンドが叩き合いの形となり、3番手のインカンテーションとの差が開いていく。中団から後方勢はそのインカンテーションにも全く届かない状態で、勝負の行方は完全に前2頭に絞られた。結局この叩き合いはゴールまで続き、最後わずかに出たローマンレジェンドが優勝、骨折明けのレースを見事勝利で飾った。クリノスターオーはアタマ差の2着、インカンテーションはさらに5馬身差の3着となった。ジェベルムーサは6着、ブライトラインは10着だった。勝ちタイムは1分41秒9(不良)。