■トーホウジャッカルがスーパーレコードV! デビューからわずか149日での制覇!
各馬ほぼ揃ったスタート。まずは3番サングラスが先手を取り、1馬身差で5番シャンパーニュが続く。その後ろに1番マイネルフロスト、半馬身差で10番ゴールドアクター、その内を2番トーホウジャッカルが追走。1馬身差の外に14番トゥザワールド、さらに1馬身差の内に4番サウンズオブアースが続き、その外に15番ワンアンドオンリーが上がってきた。その後ろは7番トーセンスターダム、9番ハギノハイブリッド、17番ヴォルシェーブ、12番タガノグランパ、8番ワールドインパクトらがひとかたまり。この一団から2馬身差の内に6番ショウナンラグーン、外に18番メイショウスミトモ、1馬身差で13番ミヤビジャスパー、さらに3馬身開いて11番アドマイヤランディと来て、そのすぐ外の最後方が16番サトノアラジンとなった。
各馬1周目の4コーナーを回り、スタンド前に入る。先頭は依然サングラスで、これにシャンパーニュとマイネルフロストが続く。人気どころも変わらず4番手集団におり、ワンアンドオンリーとトゥザワールドが外、トーホウジャッカルとサウンズオブアースが内という形。1000mの通過タイムは60.9秒。各馬ゴール板を通過し、2周目の1コーナーに入っていく。
縦長の隊列にほとんど変化はないまま、向正面を通過し、3コーナーに入る。ここでシャンパーニュが一杯になったサングラスを交わして先頭に立つ。2番手がマイネルフロストとなり、内にいたトーホウジャッカルはサングラスが邪魔にならないようその外へ動く。サウンズオブアースは上手く内で立ち回ってポジションを上げた。ワンアンドオンリーとトゥザワールドは変わらず外を回って最後の直線に備える。
直線に入り、一旦マイネルフロストが先頭に立つが、その内からサウンズオブアース、外からトーホウジャッカルが交わしにかかる。外のワンアンドオンリーとトゥザワールドは全く伸びてくる気配がない。残り200mを切ったところでトーホウジャッカルが完全に先頭に立ち、内でサウンズオブアースが懸命に食い下がる。3番手にはゴールドアクターが浮上したが、前2頭との差は大きい。結局、後続が前2頭を脅かすことはなく、そのままトーホウジャッカルがサウンズオブアースを振り切って優勝。今年5月31日のデビューからわずか149日での菊花賞制覇(2歳戦が行われるようになって以降最速)を果たした。2着は1/2馬身差でサウンズオブアース、3着はさらに3.1/2馬身差でゴールドアクターとなった。ワンアンドオンリーは9着、トゥザワールドは16着に終わった。勝ちタイムは3分1秒0(良)で、これまでの菊花賞レコード(ソングオブウインド)を1.7秒、芝3000mの日本レコード(ナリタトップロード)を1.5秒縮める破格のタイムとなった。