■ヌーヴォレコルトが強力牡馬を撃破! 24年ぶりの牝馬V!
スタートで大きな遅れはなく、4番ヌーヴォレコルトは抜群の飛び出しを決めた。6番タイキパーシヴァルがこれを交わして先頭に立ち、7番ロゴタイプも続いて2番手に浮上。これらの外に10番イスラボニータが続く形で最初のコーナーに入る。
2コーナーに入り、先頭は依然タイキパーシヴァルで、そのリードを3?4馬身に広げた。2番手はロゴタイプ、1馬身差の内にヌーヴォレコルトが続く。半馬身差の外にイスラボニータがおり、この2頭の間に5番マイネルフロストが入ってきた。1馬身差で3番タガノグランパと11番ステファノス、3馬身開いて2番ゼンノルジェロ、半馬身差の外に8番ナカヤマナイトが続き、1馬身半差で1番ヒラボクディープ、そこから1頭大きく離れた最後方が9番トラストワンとなった。
1000mの通過タイムは49.8秒。馬群は3コーナーに入り、タイキパーシヴァルとロゴタイプらとのリードが縮まっていく。外からイスラボニータが3番手に進出してきて、ヌーヴォレコルトは内で窮屈になっている様子。
4コーナーでロゴタイプが先頭に替わって直線に入り、外に進路がないヌーヴォレコルトはロゴタイプの内(最内)をすくいにかかる。ヌーヴォレコルトの外にいたマイネルフロストとイスラボニータも食い下がるが、ロゴタイプとの差は縮まらない。残り200mを切り、先頭で粘るロゴタイプにヌーヴォレコルトが並びかけてきて、2頭が競り合う形に。外からはステファノスが脚を伸ばしてきたが、3番手まで浮上するのが精一杯というところ。競り合いはゴール前まで続いたものの、最後はヌーヴォレコルトがこれを制し、昨年のオークス、ローズSに続く3つ目の重賞勝利を挙げた。牝馬による中山記念優勝は1991年のユキノサンライズ以来で、24年ぶり。2着はクビ差でロゴタイプ、3着はさらに1.1/2馬身差でステファノスとなった。イスラボニータは5着に終わった。勝ちタイムは1分50秒3(稍重)。