■ルージュバックが無傷の3連勝&51年ぶりの牝馬V!
各馬概ね揃ったスタート。まずは2番ネオスターダムと7番エメラルヒマワリの内外離れての先行争いとなったが、これをネオスターダムが制した。2番手となったエメラルヒマワリから2馬身開いたところに3番ルージュバックと6番レガッタが続く。また2馬身離れて1番ムーンクレストと4番アッシュゴールド、さらに1馬身差で5番ポルトドートウィユが続き、その内の最後方が8番グリュイエールとなった。
1000mの通過タイムは61.6秒。3コーナー手前からポルトドートウィユが徐々に進出し、外からルージュバックを見る位置へ。4コーナーでエメラルヒマワリは失速し、自然とルージュバックが2番手、ポルトドートウィユが3番手に上がる形となって最後の直線を迎える。
直線に入り、逃げるネオスターダムのリードは3馬身ほど。この差をルージュバックが詰めにかかる。ポルトドートウィユもこれに食らいついていくが、脚色はルージュバックの方がいい。アッシュゴールドとグリュイエールも並んで脚を伸ばしてきた。残り200mを過ぎたところでルージュバックがネオスターダムを交わして先頭に立ち、後続を突き放す。ポルトドートウィユも2番手に浮上したが、ルージュバックとの差はもう縮まらない。アッシュゴールドらも3着争いが精一杯というところで、結局そのままルージュバックがゴールイン。並みいる牡馬を全く問題にせず、無傷の3連勝で重賞制覇を果たした。牝馬によるきさらぎ賞優勝は、1964年(当時は中京砂1200mで施行)のフラミンゴ以来で、51年ぶり。2着は2馬身差でポルトドートウィユ、3着はさらに1馬身差でアッシュゴールドとなった。勝ちタイムは1分48秒6(良)。