■インカンテーションが鮮やかに逃げ切り重賞3勝目
各馬ほぼ揃ったスタート。まずは4番アスカノロマンと7番ニホンピロアワーズが押して出て行くが、これらを外から11番クリノスターオー・13番アジアエクスプレスが交わし、さらに1番インカンテーションも続いて最初のコーナーに入る。
2コーナーに入り、先手を取りきったのはインカンテーション。1馬身半差でクリノスターオー、半馬身差の外にアジアエクスプレスが続く。直後にアスカノロマン、ニホンピロアワーズ、12番ローマンレジェンド、16番マイネルクロップらが一団となり、その外を14番タガノゴールドが一気に上がっていく。一団の後ろに2番エノラブエナ、1馬身差で3番ナムラビクターと15番ドコフクカゼ、1馬身半差で5番サウンドトゥルー、6番グランドシチー、8番ダノンバトゥーラ、9番ソリタリーキングがひとかたまりとなって、3馬身ほど離れた最後方が10番イッシンドウタイとなった。
残り1000m地点の通過タイムは54.8秒。3?4コーナーでクリノスターオーがインカンテーションに並びかけていき、その外にアジアエクスプレスが続く。前3頭の後ろにニホンピロアワーズとローマンレジェンド、ナムラビクターがその外に持ち出して最後の直線に入る。
直線に入り、逃げるインカンテーションをクリノスターオーが追うが、差が縮まらない。アジアエクスプレスは手応えあやしく、ローマンレジェンドが3番手に上がる勢い。外からはナムラビクターが脚を伸ばしてきた。残り200mを切ってもインカンテーションの脚色は十分で、クリノスターオーとの差が逆に少し広がった。懸命に食い下がるクリノスターオーの外からローマンレジェンドとナムラビクターが上がってきたが、いずれもクリノスターオーを交わせるかというところまで。結局そのままインカンテーションが先頭でゴール板を駆け抜け、3つ目の重賞タイトルを手にした。1.3/4馬身差の2着にはインカンテーションが粘り、3着はさらにクビ差でローマンレジェンドとなった。ナムラビクターは4着、アジアエクスプレスは5着だった。勝ちタイムは1分55秒1(良)。