■ルージュバックが23年ぶりの牝馬V! いざGIへ!
1番ヒストリカルが出遅れ。4番ロンギングダンサー、12番ロサギガンティアも今一つ。6番マイネルミラノが押してハナを切り、1馬身差で11番ウインフルブルームが続く。1馬身差で好スタートを切った5番ディサイファ、その外に9番ロゴタイプとロサギガンティアがいるが、ロサギガンティアは口を割って掛かっている。1馬身半差で2番ステファノス、3番クラレント、8番ダノンシャークが並ぶ。2馬身開いて7番アンビシャス、1馬身差でロンギングダンサー、その外に10番ルージュバックが続き、一頭大きく離れた最後方がヒストリカルとなった。
1000mの通過タイムは60.3秒。3コーナーに入って各馬の差は詰まり一団に。ヒストリカルも馬群に取りついて最後の直線を迎える。
直線に入り、逃げるマイネルミラノをロゴタイプやダノンシャークが捕らえにかかるが、外のアンビシャスとルージュバックがこれらを一気に飲み込む勢いで上がってきた。ステファノスは内で窮屈になっている。残り200mを切って、アンビシャスとルージュバックが競り合いながら前に躍り出た。3番手にはヒストリカルが浮上したが、前2頭には及ばない。完全に一騎打ちとなったアンビシャスとルージュバックの争いは、最後にルージュバックがクビ差出て決着。エプソムCに続く重賞連勝で、1993年のシンコウラブリイ以来、23年ぶりの毎日王冠制覇を果たした。2着アンビシャスから3馬身差の3着にはヒストリカルが入った。ステファノスは5着だった。勝ちタイムは1分46秒6(稍重)。