■ヴェルトライゼンデが1年4か月ぶりの休養明けを重賞初Vで飾る
ほぼ揃ったスタートから4番キングオブドラゴンが先手。7番ショウナンバルディが2番手に上がって1コーナーを回っていく。
隊列は2コーナーまでに落ち着き、3番手の内に5番ギベオン、外に10番ヤシャマル。やや空いた中団に2番ヴェルトライゼンデと8番カイザーバローズがいて、その後ろで9番ジェラルディーナが脚を溜めていく。以下、3番サンレイポケット、6番アドマイヤジャスタといて、離れた最後方を1番パトリックが追走する。
最初の1000mは1分00秒1。淡々としたペースで3コーナーへ向かう中、逃げるキングオブドラゴンの手が早めに動き始める。パトリックも馬群に取り付いてきて一団で直線に向かう。
キングオブドラゴンは手応えの割に残り200m辺りまで先頭をキープするが、馬の間を割ったヴェルトライゼンデが一気の瞬発力でこれを交わし先頭に立つ。最後は外から追い込んだジェラルディーナ、その内のサンレイポケットらが迫るが、これらを振り切って優勝。屈腱炎による約1年4か月ぶりの長期休養明けを重賞初勝利で飾った。勝ちタイムは1分57秒7(良)。
ジェラルディーナが1/2馬身差の2着、サンレイポケットはさらにアタマ差の3着となった。1番人気カイザーバローズは追い比べに敗れて6着に終わった。