【新たな武器】
ディアドラが盤石。3歳時は、
オークス4着以降3連勝、秋は
秋華賞を手に入れた。しかし、タフな大型牝馬も一年に10走もすれば疲労はたまる。
エリザベス女王杯は12着に敗れたが、4歳となった今年は
京都記念6着、世界の中距離の雄が集うドバイ・ターフは3着と好走。
そこから4か月リフレッシュ期間を設け、前走の
クイーンSは1000m通過・59秒1というミドルペースを後方待機、はかったように大外一気にゴボウ抜き。上り3ハロンは33秒7をマーク、1分46秒2という好記録を計測。瞬発力と時計という新たな武器を手に入れた。
本格化した今は、決め手の生きる広々とした東京1800mが、たぶんベスト。夏場をひと叩きしたローテーションも、休み明けの馬たちよりは普通に有利になる。
対抗は
リスグラシュー。牡馬混合の
安田記念は
ピークもすぎ伸び一息の8着に終わったが、阪神JF、
桜花賞、
秋華賞、そして
ヴィクトリアマイルCなど、GI・2着4回歴のある実力派。東京コースでは立ち回りは自在、54キロという斤量もアドバンテージになる。
三番手は
ミスパンテール。連勝記録は4で途切れたが、
ヴィクトリアマイルは痛恨の出遅れ。緩い馬場に推進力を削がれたが、0秒3差なら巻き返し十分。馬体も一回り大きくなり、ハードなコース追いも数多く消化してきた。
連下一番手は
カワキタエンカの逃げ。
ソウルスターリングは腰の力が戻りつつあり
オークスの状態に近づいてきた。
ジュールポレールも9ハロンまでは守備範囲。