【精度の高い馬になった】
エアスピネルの実績と力量を信頼。3歳クラシック三冠は4・4・3着。マイルから3000mのGI戦線で好勝負を演じてきたが、4歳秋の
札幌記念5着を契機に、マイル路線に照準をスイッチ。1600mを目標に定めれば、馬体の造りに迷いは少なくてすみ、それまでとは一段違った、精密で覇気のある仕上げができるようになった。
その効果は顕著、不良馬場の
富士Sを4角先頭で悠々圧倒。
マイルCSは、GI奪取――勝ち星がほんの目の前に見えていた。半年近い休み明けになるが、3月末から時計を出し始め、緊張感をもった馬体造りを完了。
安田記念を控えているだけに、目いっぱいとはいかないだろうが、鞍上は
武豊、格はGII。56キロなら普通に勝ち負けに持ち込める。
逆転があれば
モズアスコットの勢い。
阪神Cは勝ちに逸りHペースに巻き込まれてしまったが、
阪急杯は後方で我慢。先行馬に上手くインをすくわれ2着に敗れたが、上り33秒7で唸るような外一気。ルメールが、マイルも想定したタメを覚え込ませた。
単穴は
ロジクライ。顧みれば
シンザン記念優勝歴もある
ハーツクライの息子。2年近くの骨折休養を余儀なくされ、条件戦からの再出発となったが、
節分Sは余裕の逃げ切り。
六甲Sは1000m通過・58秒4-1400m通過・1分21秒0というミドルラップを好位でスイスイ。ラスト3F推定・11秒3-11秒3-11秒6で、重賞レベルの1分32秒9に走破タイムを
バージョンアップした。
自分で競馬を作れない弱みはあるものの、
サングレーザーは、
マイルCS3着、
阪神Cも3着に好走。
ダッシングブレイズの基本はマイラー、この距離変更はきっと正解。
ヤングマンパワーは、中間ノドを矯正。まだまだ若々しい6歳馬です。