※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
安田記念に向けた
ステップレースで、古馬のマイル戦としては数少ないGII重賞でもある(他には牝馬限定の
阪神牝馬Sがあるだけ)。1984年の
グレード制施行当初からGIIに格付けされており、古馬のマイル路線の重要レースとして長い歴史を刻んでいる。
春の阪神の最終週から京都の開幕週に移動したのが2012年。直線に坂がある阪神から平坦な京都に替わって、よりスピードが要求されるレースになった。その反面、底力は求められなくなった印象もある。京都に移動後の過去6年間、
マイラーズカップを
ステップにした馬が
安田記念で連対した例は皆無である。
ステップレースとしての重要性が薄くなってしまったのは残念なことだ。
1.器用さと瞬発力が求められる
スローペースになりやすい舞台設定で、昨年などはレースの上がり3Fが33.4秒。底力よりも器用に立ち回れる機動力と瞬発力が求められる。脚質や折り合い面で注文がつくような馬は割り引き。
2.ベテランを侮るべからず
阪神時代を含めた過去10年の傾向。年齢別の勝率は、4歳から順に4.3%、7.7%、8.6%、10.5%となっている。ベテランの豊富なキャリアが活きるレースで、4歳馬は意外にも苦戦を強いられている。
3.使われている馬よりフレッシュな馬
同じく過去10年の勝ち馬は、すべて前走から中5週以上レース間隔が開いていた。そのうち、2ヶ月以上の休み明けが7頭いて、年明け初戦だった馬も3頭いた。格下レースを使われてきた馬よりも、休み明けの格上馬を重く見たい。
エアスピネルは新馬戦以外は重賞を使われて、ここまで掲示板を外したことがない。GIタイトルにはまだ恵まれていないが、直線で不利があった
安田記念で5着、
マイルCSでハナ差の2着と、昨年一年間で着実に力をつけている。これだけの力量馬が、別定の規定により重量加算がなく56kgで出られるのは、いかにも有利だ。京都コースは得意だし、休み明けも苦にしない。
サングレーザーは短距離路線に腰を据えてから、破竹の快進撃でトップクラスまで駆け上がってきた。ただし、今回に関しては脚質的な不自由さが、開幕馬場で不安材料になる。
ロジクライは条件戦から連勝してきた上がり馬だが、3歳時には
シンザン記念勝ちの実績がある。前で立ち回れる脚質は魅力だし、京都マイルは3戦オール連対の得意コース。
以下、栗東に入厩して臨む昨年の3着馬
ヤングマンパワー、得意のマイル戦に戻る
ダッシングブレイズ、同一コースの
京都金杯勝ち馬で切れ味に自信がある
ブラックムーン、直線の長い外回りコースで末脚を活かしたい
モズアスコット。