【ドッシリ構えて】6歳春、
シャケトラが心身ともに充実。4歳1月、
日経賞・2分32秒8という
有馬記念レベルの好タイムで勝ち上り、同年春の天皇賞は3番人気の支持も集めた。しかし、
日経賞を境に調子は下降、1年以上の休養も余儀なくされた。休み明け緒戦の
AJCCは、調教は動いたが、さて実戦ではどうか。自分のリズムで迷いなく動いて行ったのも正解だったが、後半800mのラップは11秒7-11秒8-10秒9-11秒9。天才児
フィエールマンの切れを、残り2F・10秒9という純正加速ラップで封印。前走後の上積みも際立つ。3000mは適距離とはいえないものの、折り合いさえきちんとすれば、ラップ通りなら、2着より下に崩れることは考えにくい。
対抗一番手は
リッジマン、もしかしたらに備え、安全策で本命を打つ人もいるだろうか。2018年の
ダイヤモンドS2着など、マラソンレースのハンデ戦で、ちょくちょく勝ち負けに顔をのぞかせていたが、56キロで
ステイヤーズS快勝は、人馬ともに自信になった。GI・
有馬記念12着は仕方ない。GIIの3000m戦なら57キロでも勝ち負け必至。
一発があれば
コルコバード。夏の丹頂Sは、
リッジマンに迫ること0秒2差。
愛知杯もバテず、しぶとく0秒2差に詰めてきたが、今回がラストラン。引退のはなむけにと、最終追い切りは、後悔のないよう、ゴール板をすぎてもなお、これでもかというくらいにゴシゴシ追った。
アドマイヤエイカンは、
ステイヤーズS2着。
万葉Sはスローペースを強引に仕掛け、なし崩しに脚を遣わされてしまったが、
ステイヤーズSの疲れも残っていたか。調教の動きは再び上昇モード、好位のポケットで脚をため、3勝を挙げている岩田との剛腕タッグでバチンと馬群を割りたい。
万葉S優勝で長距離の呼吸法がわかった
ヴォージュ。
ステイインシアトルの、あれよあれよの逃げ残りも要警戒。