近2年の
京王杯2歳Sの勝ち馬が栗東坂路で追い切られた
エイシンアポロン(09年)、
グランプリボス(10年)ということで「2週連続栗東坂路で追い切り」という調教パターンで成績を検証したところ、
[2-2-1-9] 単回収133% 複回収132%
複勝率にして36%の馬券圏内の信頼度が高い結果を残しています。
ただし、輸送があるからといってレース週の併せ馬を馬なりや強めといった強さの手控えを行うとその効果はありません。馬なりや強めに該当した馬は4頭いましたが、すべて着外に敗れています。
つまりレース週一杯に追われている、2週連続栗東坂路で追い切られている馬という条件に再設定すれば、複勝率は50%の信頼度。
馬券圏内に入ったすべての馬が最終追い切りで一杯に追われていた結果から、ハードにやってこそ栗東坂路
パワーがレースで効果を発揮すると言えるでしょう。
「2週連続栗東坂路で一杯追い」の調教パターンに該当したのが
ネオヴァンクルと
ゲンテンの2頭です。
2頭の選択であれば、調教本数が多く、
音無秀孝厩舎の鉄板調教に該当した◎
ネオヴァンクルに魅力があります。
中5週と間隔が空いていますが「2歳のこの時期は少しの間に成長する。それも見込めそう」と
音無秀孝調教師はこの中間、馬の成長を口にしていましたが、それが実証されるように、最終追いでは坂路4F自己ベストを0.7秒更新する4F51.9秒。併せ馬で遅れたとはいえ、相手は攻め走るノルマンディーですから、むしろよく走っています。
○
ゲンテンは坂路4F時計は少し遅くなっていますが、追い切りの動きはなかなか。輸送があるとはいえ、緩められていない調教本数にも好感が持てます。
一杯追いという項目に該当しなかった▲
オリービンですが、2週連続栗東坂路という調教データには該当しています。追い切りで見せた動きも文句なく、キャリアの浅さと実績不足は素質でカバーできるタイプでしょう。
△
モンストールは最終追いが前走時とは違う美浦坂路。美浦坂路自体は東京芝1400mに適性ある調教馬場だけに減点にはなりませんが、久しぶりという間隔を考慮すれば、あまり評価を高くできません。
1.
ナイスヘイロー
今回:標準坂路
前回:標準トラック
2.
コスモアンドロメダ
今回:馬ナリ平均併用
前回:馬ナリ平均トラック
3.
サドンストーム
今回:標準多め坂路
前回:一杯平均トラック
4.
オリービン
今回:標準多め坂路
前回:馬ナリ平均坂路
5.
ゲンテン
今回:標準坂路
前回:標準坂路
6.
ハヤブサソング
今回:標準トラック
前回:標準坂路
7.
レオアクティブ
今回:馬ナリ平均トラック
前回:軽目トラック
8.
キングクリチャン
今回:一杯平均トラック
前回:地方
9.
ロッソコルサ
今回:馬ナリ平均坂路
前回:標準トラック
10.
ターコイズクラウド
今回:軽目坂路
前回:軽目坂路
11.
ネオヴァンクル
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路
12.
ダイワインスパイア
今回:標準トラック
前回:標準トラック
13.
エーシンブラスター
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路
14.
モンストール
今回:標準併用
前回:標準多め併用