マイネルネオスは前走のイルミネーションJSでは5着に敗れてしまったものの、昨年のこのレースで3着、今年7月の中山GJで1着と実績は十分。前走は休み明けでプラス20キロでの出走だったためまだ仕上がってなかったと考えて、ここでは本命にしたいと思います。

　相手筆頭はマジェスティバイオ。最近は7戦連続で3着以内に入るなど障害馬としては異例の安定感を誇る1頭で、重賞2勝の実績もありこのメンバーならまず好勝負になりそうです。中山の重賞は初めてとなりますが、実力でカバーできると思います。

　3番手以下が問題となりそうですが、個人的に注目しているのはメジロクリントン。前走東京コースで逃げ切り勝ちを収めており、スタミナがありそうです。最内枠を引いたし、中山実績もあるので、好条件が揃ったと思います。まだ重賞での実績はありませんが、連勝中の勢いを買いたいです。

　4番手はディアマジェスティ。人気を裏切る惨敗が続いていましたが、前走のイルミネーションJSで復活しました。障害入りしてから3連勝したように本来ジャンプレースへの適正は高そうなので、このメンバーなら期待できます。距離が伸びるほど力が出せると思います。

　もう1頭は中山コースで安定して走っているジャストルーラーです。

東大ホースメンクラブ　テリア

【伏兵注意】状態上昇の前走でレース振り一変のディアマジェスティは障害馬としての素質も十分。鍵は初の63kg。センス良好のマジェスティバイオは前走で初の中山をクリア、状態キープで上位争い必至。実績トップのマイネルネオスはひと叩きで上昇。ドングラシアスはスタミナ豊富。メジロクリントンはしぶとさ魅力。ジャストルーラーは状態良化。父に続くJG1制覇を目指すディアマイホースにも注目。

【三つ巴】ディアマジェスティの前走・イルミネーションJSは、バンケットや仕掛けどころ。中山コースは初めてだけに、「試走」の意味合いが濃かったが、2キロの斤量差があったとはいえ、マジェスティバイオ、マイネルネオスを1秒4差以下に封印。もちろん、その二頭も、あくまで本番はここ。同斤の63キロとなるが、基本的な飛越は巧み。しかも少頭数と、ある程度自分のリズムで走り切れる。勢いに注目だ。無事飛越さえすれば、上位三頭の力が抜けている。ドングラシアス以下は、押さえまで。

　今年の中山大障害はちょっとタレント不足というか、大障害コースで安心して買える馬が少ない。2年半以上の休み明けを叩いた▲スプリングゲントあたりでも、シルシの範囲内に入れなければならない状況だ。

　おそらく、◎マイネルネオスの圧勝か、待ったをかけるとしたら○マジェスティバイオ、この2頭の争いではないだろうか。前者は既に大障害コースに実績があるし、後者はここまでのレース内容がこれ以上ないほどに安定している。

　本来ならここに、前哨戦を勝った△ディアマジェスティも割って入ってこなければならないのだが、同馬は飛びが低く、前肢の畳み方がうまいことでこれまでの障害をこなしてきた印象。大障害ではやや不安だ。それよりは☆ドングラシアスのほうが上位だろう。

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