11R

JCダート

15:40発走 / ダ1800m (右) / 天候:晴 / 馬場:良
6回 阪神 2日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 16頭
本賞金:13000,5200,3300,2000,1300万円
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 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・ダートG1勝ち馬をのぞく、前走4着以下の日本馬
※阪神過去3年[0-0-0-16]
●2010年該当馬→バーディバーディ(4着)、シルクメビウス(5着)、クリールパッション(6着)、ラヴェリータ(7着)、ダイシンオレンジ(8着)、マルカシェンク(10着)、ダイショウジェット(12着)、トーセンブライト(13着)、マカニビスティー(15着)、アリゼオ(16着)
○2011年該当馬→マカニビスティーエイシンダッシュダイショウジェットワンダーアキュート

・前走で1900m以上戦に出走していた日本馬
※阪神過去3年[0-0-1-10]
●2010年該当馬→ヴァーミリアン(14着)、アリゼオ(16着)
○2011年該当馬→マカニビスティーソリタリーキング、フリソ、ヤマニンキングリートランセンド

・牝馬
※阪神過去3年[0-0-0-2]
●2010年該当馬→ラヴェリータ(7着)
○2011年該当馬→ラヴェリータミラクルレジェンド

2010年残った馬→トランセンドグロリアスノアアドマイヤスバルキングスエンブレムオーロマイスター

【昨年結果】
1着:トランセンド(○)
2着:グロリアスノア(○)
3着:アドマイヤスバル(○)

2011年残った馬→テスタマッタエスポワールシチーバーディバーディニホンピロアワーズダノンカモントウショウフリーク

井崎:トーセンジョーダンが思ったより人気にならなかったおかげで、先週はギリギリなんとか耐えたってカンジだな(笑)。それに、外国馬全滅作戦も合ってたしさ。

須田:そこまでキッチリ押さえていれば万々歳だったんですが、昨年の4着馬とはいえ、ジャガーメイルは確かに拾いづらかったですからねえ。

井崎:で、今週のお題レースはJCダートか。師走にも突入して、今年も残すところわずかになっちゃったねえ……早いモンだよ。

須田:いい機会なので、ここで当コラムが今年残したトータル回収率を……井崎センセイ、発表してよろしいですか?

井崎:地を這うような数字が出てくるのはわかってるから、お願いだからやめてくれ(笑)。そういうことは来年やろうじゃないか、来年!

須田:来年より「今週」ですよ、今週! 超豪華メンバーが揃ったここをビシッと的中させて、少しでも赤字を取り戻すことを考えて下さいよ。

井崎:とはいえ、今さらガッチガチの配当を獲っても焼け石に水だからな。そこで、少しでも高い配当を目指して、今週はチャレンジ予想にしてみたよ。

須田:……センセイ、残った馬にトランセンドがいなんですが。

井崎:ウン、消してみた(笑)。だってさ、トランセンドを残して、さらにエスポワールシチーダノンカモンで決まったりしたら、トリガミ確定だろ?

須田:しかもそれ、来る確率がけっこう高い組み合わせですからねえ……。3頭残しくらいに絞り込むか、もしくはどこかを消すかって話になるのはわかりますよ、ええ。

井崎:それに、過去3年分しかデータがないレースなんだが、前走2000m戦組ってホントに成績が悪いんだよ。のべ7頭が走って、人気より上の着順に来た馬はゼロだからな!

須田:それにしても、トランセンドを消すとは思いきった……というか、暴挙ですねえ。大外枠を引いたとはいえ、阪神ダ1800mってそこまで外枠不利じゃないしなあ。

井崎:たとえ暴挙でも、結果を出せば「英断」と言われるのが、この世界だから(笑)。ま、トリガミにおびえるくらいなら、これくらい思い切ったほうがいいよ。

須田:それ以外では、牝馬のぶった切りやヤマニンキングリーの消しも気になりますが、「トランセンド消し」の前ではかすみますなあ。果たしてどうなることやら……。
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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連複

6

-

12

-

16

1点 1000円

3連単1着流しマルチ
1着

12

相手

6

8

13

14

15

16

90通り 各100円

東大ホースメンクラブの見解

 トランセンドエスポワールシチーの一騎打ちの様相を呈しているジャパンカップダートですが、2頭が激しく競り合えば穴馬にもチャンスはあります。

 今回はニホンピロアワーズを中心に狙います。前走でエスポワールシチーに決定的な差を見せつけられたように見えますが、上位馬のほとんどが逃げ・先行集団だった中、唯一中団から差してきており、2着以下の馬の中では最も良い内容の競馬でした。4歳秋という競走馬として最も脂が乗り切ったシーズンで、後入れ偶数の外枠と枠も恵まれました。デビューから馬券圏内を外したことのないことからも実力は疑いようがなく、今回も馬券圏内に絡む確率は高いと踏んでいます。

 相手は素直にトランセンドエスポワールシチーを上位に取ります。

東大ホースメンクラブ TOM

 望田潤の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

6

-

16

1点 7000円

馬連流し

6

相手

5

11

14

3通り 各1000円

望田潤の見解

 ◎エスポワールシチートランセンドどちらをとるか本当に迷うが、◎はブライアンズタイムパワーとスタミナを増幅した配合で東京1600mよりも阪神1800mのほうがベターだとずっと書いてきた。ここはベスト条件で完全復調なったとなれば一昨年に続いて◎でいきたい。

 ▲ヤマニンキングリーの前走の勝ち方は馬ナリ4角先頭ちぎるという真のダート巧者のそれ。器用さを活かすには内枠が欲しかったが、自力で一角崩しがあるならこれだろう。ワンダーやダノンも3着ならとは思うが、二強の線が崩れた際のヒモ穴はやはり差し追い込みではないか。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

6

1点 2800円

馬連

2

-

6

1点 800円

馬連

3

-

6

1点 100円

馬連流し

6

相手

8

11

2通り 各300円

ワイド

2

-

6

1点 1500円

ワイド

2

-

16

1点 800円

3連複

2

-

6

-

16

1点 1000円

3連複

3

-

6

-

16

1点 200円

3連複軸1頭流し

6

相手

2

3

8

11

6通り 各100円

3連複軸2頭流し
軸1

16

軸2

6

相手

8

11

2通り 各500円

3連単BOX

2

6

11

6通り 各100円

井内利彰の見解

 JCダートが阪神ダート1800mで行われるようになって4年目。過去3年の勝ち馬の調教タイプですが、

2008年
カネヒキリ/標準多め併用
2009年
エスポワールシチー/標準トラック主体
2010年
トランセンド/標準多め坂路主体

 併用系統の優勝しかありません。もちろん今年もこの調教傾向は続くと考えています。しかし最も重要なのは過去の勝ち馬2頭が今年参戦してきたところにあるのではないでしょうか。エスポワールシチートランセンド。それぞれステップに選んだレースは優勝した時と違いますが、調教タイプはそれぞれ優勝当時と同じ併用系統です。

 そこで◎エスポワールシチーを上位に選んだのは最終追い切りの内容。南部杯、みやこSと坂路4Fが53.7秒、53.5秒と遅かった時計が今回は51.5秒と2秒以上速い時計を出しています。本数は前2走よりも少なくなっていますが、その分、最終追いの負荷はこれまでにない強いものになっていますから、中身が出来たからこそ、この追い切りが出来たと思ってよいのではないでしょうか。まして調教タイプは2009年時より本数強化の標準多め坂路主体なので、調教適性は上がっています。またレコード決着も視野に入る今回のレースを考えると、最終追いでスピードを出した調教はプラス材料になるはずです。

 ○トランセンドに関しては枠順よりも、最終追い切りの時計が気になりました。4F52.6秒は決して遅い時計ではありませんが、それでも昨年JCD時より1.5秒遅い数字。前走時の49.8秒からは2.8秒遅くなり「最終追い切りの負荷」の違いで順位付けさせてもらいました。

 3番手に抜擢したのは▲ソリタリーキング。前日追いがなければ、標準多め併用で石坂正厩舎にとっては好データの調教タイプでしたが、最終的には標準多め坂路主体で出走。それでも調教本数の多いタイプであることはプラスですし、競馬予想TV!で使用している調教チャートの形はこれまでで最大の表示。また最終追い切りでは今まで散々遅れていた併せ馬で先着しており、これから充実一途を迎えるだろう時に馬券を買っておくのが調教捜査官としての役目です。

 △でも最も高い評価をしたのがミラクルレジェンド。こちらは前日追いが加わったことで、標準多めへシフトした調教タイプ。JCダートへの適性はぐんと高くなりました。あとは併用系統△バーディバーディ、△エイシンダッシュに印を打っています。

1.マカニビスティー
今回:一杯平均坂路
前回:標準少め坂路

2.ソリタリーキング
今回:標準多め坂路主体
前回:標準併用

3.エイシンダッシュ
今回:一杯平均併用
前回:標準少め坂路

4.ラヴェリータ
今回:標準多め併用
前回:地方

5.テスタマッタ
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路主体

6.エスポワールシチー
今回:標準多め坂路主体
前回:標準多め坂路主体

7.ダイショウジェット
今回:標準多めトラック
前回:標準トラック

8.バーディバーディ
今回:標準多め併用
前回:標準多め坂路

9.ワンダーアキュート
今回:標準併用
前回:標準坂路主体

10.フリソ
今回:標準併用
前回:標準多め併用

11.ミラクルレジェンド
今回:標準多め坂路主体
前回:地方

12.ニホンピロアワーズ
今回:急仕上げトラック
前回:急仕上げトラック

13.ダノンカモン
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路主体

14.ヤマニンキングリー
今回:標準トラック
前回:一杯平均トラック

15.トウショウフリーク
今回:標準坂路
前回:標準多め坂路

16.トランセンド
今回:標準多め併用
前回:地方

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

14

-

16

1点 6000円

馬連

6

-

14

1点 2500円

馬連

13

-

14

1点 1000円

馬連

11

-

14

1点 500円

山崎エリカの見解

 今年も外国馬の参戦がなく、中央で行われる日本のダート馬頂上決戦となりました。パワーポイント指数上はトランセンドエスポワールシチーの2強です。この2強の牙城を覆すとすれば、「未知の魅力」か「展開利」が必要でしょう。しかしトランセンドエスポワールシチーも折り合える逃げ馬なので、潰し合う可能性は低いでしょう。そこで今回期待したいのは、「未知の魅力」のほう。

 ◎には初ダートのシリウスSで、好位からレースを進めて2着に2馬身半差をつけて快勝したヤマニンキングリーを抜擢します。確かにシリウスSはそれほど指数の高い決着ではありませんでしたが、初ダートの一戦で重賞に挑戦した馬のほとんどは好位を追走することすら出来ずに大敗してしまいます。

 また、芝の重賞ウイナーで初ダートで重賞を制した馬は、過去10年だとクロフネメイショウボーラーサイレントディールの3頭しかいないのです。クロフネは初ダートで武蔵野Sを制し、次走のJCダートを制しました。メイショウボーラーも初ダートでガーネットSを制し、二走後のフェブラリーSを制しました。サイレントディールも初ダートで武蔵野Sを勝利した後、紆余曲折ありながらも、翌年のフェブラリーSでは2着に好走しました。

 即ち芝のスピード競馬にも対応できるダート馬は、初ダートで重賞を制した後、急上昇してG1レースでも手が届くということです。したがって、ヤマニンキングリーの未知なる力に期待します。

 ○は前走のJBCクラシックは地方競馬の絶対王者スマートファルコンに完敗でしたが、前走まではダートで4連勝したトランセンド。(ドバイワールドCはオールウェザー)

 ▲は一昨年の絶対王者エスポワールシチー。同馬の旬は過ぎたとはいえ、前々走の南部杯ではトランセンドと真っ向勝負で0.3秒差の4着。前走のみやこSではトウショウフリークに3馬身半差をつけての圧勝でしたから侮ると危険です。

 高橋学の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

6

-

16

1点 4000円

馬連

9

-

16

1点 1000円

馬連流し

6

相手

9

13

2通り 各2000円

ワイド

6

-

12

1点 1000円

高橋学の見解

 過去11回から「消える馬」「残る馬」をチェックしてみよう。なお、地方限定重賞戦はOP戦扱いにしている点に注意。

1.マカニビスティー……前3走内に日本の1700m以上ダート戦で着順掲示板を外す6着以下が2回以上あった馬は[0-0-0-9]

2.ソリタリーキング……ダート戦10回以上使用の日本馬のうち、前4走内にG1戦5着内、G2戦3着内、G3戦(みやこS武蔵野S)連対歴のない馬は[0-0-1-30]

3.エイシンダッシュ……前走6着以下かつ1秒以上敗退の日本馬は[0-0-0-31]

4.ラヴェリータ……前3走とも公営戦使用馬は、前走交流G1戦連対馬を除き[0-0-3-25]

5.テスタマッタ……ダート戦を10回以上走って、その連対率が5割未満の日本馬は、前走G1戦5着内好走馬を除き[0-0-1-33]

6.エスポワールシチー……残り

7.ダイショウジェット……前3走とも1600m以下のレース使用馬は、前走重賞戦連対馬を除き[0-0-0-10]

8.バーディバーディ……前走非重賞戦(地方限定重賞戦を含む)敗退の日本馬は[0-0-1-9]

9.ワンダーアキュート……残り

10.フリソ……ダート1800m経験馬で1分51秒0を切る時計がなかった馬は、前走G1戦5着内、G2戦3着内、G3戦連対、OPまたは準OP戦1着馬を除き[0-0-0-16]

11.ミラクルレジェンド……牝馬は[0-0-0-11]で、着外11回のうち着順掲示板に載ったのは3頭だけだが、この3頭には前2走内に牡馬混合の重賞戦で3着内の好走歴があった。ミラクルは前2走とも牝馬限定戦

12.ニホンピロアワーズ……前2走(秋9月以降に限る)とも0.4秒以上敗退の日本馬は[0-0-4-28]。連対例はないものの、3着4回は7・13・7・11番人気馬で穴に警戒。鞍上の酒井学J(31歳)はしばらくひと桁勝利が続いていたが、今季は32勝を挙げ自己最多勝利更新中と波に乗っており、過去の重賞戦3勝も5・8・9番人気時でのもので、前走みやこS2着馬とは0.1秒差なだけに激走要注意

13.ダノンカモン……夏8月以降に3戦以上消化して、前2走とも重賞戦連対の日本馬は[0-1-0-8]とやや息切れ状態

14.ヤマニンキングリー……前走初ダート戦快勝、血統の後押し(父はG1戦6勝中2勝がダート)もあって人気急上昇中だが、前4走内に芝のレース使用歴があるダート戦0-1勝馬は[2-0-0-10]で、勝った2頭は前4走内に芝G1戦で0.4秒差内の好走歴があった馬。ヤマニンは過去芝G1戦6回走ってすべて1秒以上の惨敗。ダートでの大化けもどこまで。また、前走G3シリウスSで2馬身半差の快勝だが、2着馬は前年のJCダート9着馬で次走G3みやこS7着・3着馬はJRAダート重賞3着があるのみとレースレベルに「?」が付く

15.トウショウフリーク……前走G3以下戦0.4秒以上敗退で斤量増加の日本馬は[0-0-0-9]。前5走の1000m通過は63.4-61.4-60.0(不良)-60.7-59.5で、前走初のオープン戦2着健闘も失速気味。同型・強敵が揃ったここで前走より1キロ増では展開面で厳しい

16.トランセンド……残り

■狙い……◎はエスポワールシチー。前2走(8月以降に限る)内にダート重賞戦で勝ち歴がある日本馬は[7-5-3-36]。このうち、

(a)前2走内の重賞戦で2馬身以上の快勝
(b)前3走内に着順掲示板を外す6着以下や非重賞戦敗退がなし
(c)前走から2か月以上の間隔をあけていない
(d)前走着外(4着以下)あるいは1秒以上敗退は×
(e)前2走とも1600m以下あるいは前走1400m以下戦使用馬は×
(f)当日10キロ以上の体重増加馬は×(エスポの事前発表体重は506キロで前走比8キロ増)、以上の6項目をクリアしていた馬は[6-1-2-0]

 ○はトランセンド。前走G1JBCクラシック敗退馬は[1-4-2-27]。このうち、6月以降のダート重賞戦で1馬身差以上の快勝が2回以上ない馬は[0-4-2-24]。また、同馬は1800m以上ダート戦でゲート12番より外ではG3エルムS14頭15番枠4着、G3武蔵野S16頭15番枠6着、G3アンタレスS15頭12番枠8着と外枠苦戦。

 ▲はワンダーアキュート。ダート成績[9-3-0-8]、阪神ダート[5-0-0-2]は魅力。マル地・カク地の地方馬を除く日本の牡馬で、ダート8勝以上かつダート連対率5割以上[3-3-1-17]。このうち、

(a)前2走内に1600m以上のG1戦3着内、JRAのG2戦で連対ない馬は×
(b)7歳以上の高齢馬は×
(c)前2走とも1600m以下戦使用は×
(d)前走6着以下かつ0.8秒以上敗退は×

 以上の4項目クリア馬は[3-2-1-0]。

 △はダノンカモン。☆に[6-4-3-0]と堅実ニホンピロアワーズ要警戒。

 三田明太の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

5

1点 1000円

3連複フォーメーション
1着

5

2着

2

5

6

9

相手

2

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

30通り 各100円
3連単1着2着流しマルチ
1着

5

2着

6

相手

2

7

8

9

10

11

12

13

14

16

60通り 各100円

三田明太の見解

 阪神ダ1800mになってからの当レースは、東京ダ1600mとの関連性が強くなっているのがポイントで、ここを攻略の糸口としたい。

 改装初年度の08年は、屈腱炎による長期休養から叩き2戦目となったカネヒキリが復活劇を演じたが、同馬は06年のフェブラリーSで「140」という驚異的な指数をマークしていた。

 昨年の勝ち馬トランセンドが次走で(今年の)フェブラリーSを制したことで、逆説的に東京ダ1600mとの関連性を示したことになるが、8番人気2着のグロリアスノアが前走で武蔵野Sを制していて、11番人気3着のアドマイヤスバルがOP特別ながら東京ダ1600mで最高指数をマークしていて、10番人気でハナ差の4着のバーディバーディユニコーンSで最高指数をマークしていたのは見逃せない。

 東京ダ1600mはスタート地点が芝のため、テンが速くなりやすいコース形態で、番組構成上、中距離指向のタイプだけでなく、1200m、1400m指向のタイプが出走することも多く、結果的に中盤が緩まないタイトな展開になりやすい。右回りと左回り、急坂の有無など、コースレイアウトは明らかに違うのだが、阪神ダ1800mのGIで求められる適性は、東京ダ1600mに似ていると考えたい。

 今年はトランセンドエスポワールシチーの2強が逃げ・先行脚質で、番手から早めに動きたい馬もいるメンバー構成だけに、GIらしい激流を想定してテスタマッタを狙いたい。

 5走前に当コースのマーチSを制し、「120」の指数をマークしている実績もさることながら、強調したいのは昨年のフェブラリーS・2着時にマークしている最高指数「128」。この指数は今年のフェブラリーS、南部杯でトランセンドがマークした指数と同じなのだ。自身の指数動向を見ても、淀みない流れを差す形がベストだけに、内枠でロスのない競馬が出来れば一発あると読む。

 昨年のフェブラリーSを予想の根拠にする以上、トランセンドエスポワールシチーの評価はエスポワールシチーを上に。デキさえ戻っていれば、指数的な絶対値はこのメンバーでも格上だ。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

14

-

16

1点 2000円

馬連

9

-

14

1点 2000円

馬連

12

-

14

1点 1500円

馬連

6

-

14

1点 1000円

馬連

4

-

14

1点 1000円

馬連

9

-

16

1点 1500円

馬連

12

-

16

1点 1000円

古澤秀和の見解

6番:好仕上がり。ただ、軽いスピードが身上で、馬場はあまり合わない。
13番:距離こなせるが、マイルの方が良いのは確か。
14番:グンと上向いた。このデキなら上位争いできても良い。
16番:順調。上位争い。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

丹下日出夫の見解

【駆け引き】トランセンドの連覇か。一昨年の覇者エスポワールシチーの復権か。ジャパンCダートは、新旧ダート王の創意工夫を凝らした叩き合いが濃厚とみたが、勢いはトランセンドにあり。前年のJCダートは、前哨戦のみやこSを勝った勢いそのまま。「上手くマイペースにもち込んだな」という印象が強かったが、年明けのフェブラリーSを、2着に1馬身半をつける余裕の逃げ切り。ドバイワールドC2着の後、帰国緒戦の南部杯を1分34秒6で走破。前年のフェブラリーSの記録を1秒6と短縮してきた。南部杯、JBCクラシックと、二戦続けてタフな先陣争いも経験。土曜日までは雨。二度のレコードを記録したトランセンドにとって、1分48秒台の時計決着も望むところ。ただ、復調なったエスポワールシチーにも逆転の目。BCクラシック遠征の影響で落ちた、トモや胴回りの筋肉も回復。前回のみやこSは、1000m通過・59秒5というミドルレンジのタフな流れを、他馬のマークを一身に集め、それをハネ返しての1分48秒4。強いエスポワールが帰ってきた。トランセンドは大外。エスポワールは内めの6番枠を引き、藤田・佐藤哲騎手の駆け引きがデリケートになってきたが、1コーナーまでに素早く2、3番手を確保すれば、まず狂いはない。両頭の牙城は高く強靭だが、JBCレディクラシックを1分49秒6のレコードで駈けた、ミラクルレジェンドも時計的には足りる(1分49秒6に、13秒0を足すと2分2秒6。トランセンドのJBCクラシックとは0秒差)。アグネスデジタル産駒ヤマニンキングリーは、ダート転身で再開花。ただ、1800m通過タイムは1分51秒台。脚抜きのいい馬場になれば、時計更新可能な配合とはいえ、あと1回、時計の証明が欲しかった。みやこS組のトウショウフリークは、初の重賞挑戦、あのプレッシャーの中、みやこS2着は立派。もし◎○の二頭が牽制し合い、思わぬスローよりの流れになれば、大仕事はトウショウ。ワンダーアキュートも、見せ場を作っての4着と、本番に前進も見込める内容だった。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

6

-

14

1点 1600円

馬連流し

14

相手

5

16

2通り 各2600円

馬連流し

5

相手

6

16

2通り 各1600円

須田鷹雄の見解

 ▲トランセンドは大外枠が少しファンに嫌がられているようだが、阪神ダート1800mの外枠はそれほど悪くはない。枠なりで消極的な位置取りにさえならなければ、大きな問題にはならないと見る。ただ、JCダートは人気2頭が揃って好走することのないレースなので、☆エスポワールシチートランセンドの間に割って入る馬を探したいところだ。

 1頭目の候補が◎ヤマニンキングリー。この年齢になっての初ダートで前走を完勝。考えてこれば父は芝ダート兼用の極み的存在、祖母はアメリカの名牝。ダートが悪いはずはない。自分で競馬を作れる脚質で、かつデムーロというのは買い要素が揃っている。

 ○にテスタマッタ。JCダートでは、ダートG1で3着以内した経験がありながら人気薄だった馬が馬券に絡んでくるケースが目立つ。ひょっとしたらこの馬ではなくダノンカモンバーディバーディかもしれないが、1800mが向くこの馬を選んだ。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

6

9

13

16

12通り 各400円

3連単BOX

6

9

13

16

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

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高配当もズバリ! netkeiba関西本紙の予想

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netkeiba関西本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

16

相手

5

6

9

11

13

14

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

16

2着

6

相手

5

9

11

13

14

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

16

2着

14

相手

5

6

9

11

13

30通り 各100円

netkeiba関西本紙の見解

【一騎打ち】トランセンドエスポワールシチーの2強ムード。一騎打ちを制すのは、昨年の覇者トランセンドか。前走のJBCクラシックはスマートファルコンに真っ向勝負を挑んで、負けて強しの2着。今は控える競馬も問題なく、実績あるコースで4つ目のG?タイトルを手に入れる。エスポワールシチーは前走のみやこSで復活をアピール。2走前の南部杯は4着とトランセンドに敗れたが、ハイペースで飛ばして0秒3差なら悲観する内容ではない。好枠を引き当て、逆転の可能性も十分にある。ヤマニンキングリーは前走は初ダートのGIIIを快勝。今回は相手が強力だが、未知の魅力にかける手も。ダノンカモンは南部杯でアタマ差の2着。距離延長がどうかだが、今回も大崩れはないだろう。連下はワンダーアキュートテスタマッタミラクルレジェンド

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

6

相手

5

9

11

14

16

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

6

相手

5

9

11

14

16

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎エスポワールシチーは「ゴールドアリュール×ブライアンズタイム」という組み合わせ。母の父に重厚なブライアンズタイムを据え、それを最大限に活かす形でパワー型の血を繊細に織り上げた配合は高く評価できる。

 春シーズンはアメリカ遠征のダメージが尾を引いて苦しんでいたが、夏を越して秋に2戦を消化し、ようやく完調に近づいてきた。こうなれば大レース向きの底力に恵まれたこの馬が本領を発揮する。コーナーを4つ回る多頭数競馬だけに、外を回されるロスがない6番枠は大きなアドバンテージ。ゴール前の競り合いになったときにこれがモノを言うだろう。

 奥田隆一郎の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

5

6

16

2着

5

6

9

12

13

15

16

相手

5

6

9

12

13

15

16

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

 ジャパンCダートは、08年から阪神ダ1800mに変更された。直結コースに、京都ダ1800m・中山ダ1800mと同コースがあることから、ダート1800m巧者が有利。人気馬の▲トランセンドは昨年のジャパンCダート勝ち馬、○エスポワールシチーは一昨年の勝ち馬で、2頭ともに適性×能力の両面から高評価となる。

 本命は、穴を狙って◎テスタマッタとする。今春に中山から阪神に開催変更されたマーチSを制した。近走で同コースの重賞を制したことから、有力馬。前走は休養明けで出走馬中もっとも重い斤量を背負っての敗戦なので度外視。それを叩いての上積みあり、コース適性の高さを見せられる。○▲の2頭が逃げ・先行脚質となるため、差し馬の◎に逆転を期待する。

 その他の注目レースは、直結コースの京都ダ1800mで施行されたみやこS。中3週のローテーションが組める直結コースの重賞なので、激走馬に注意したい。勝ち馬は前述した○エスポワールシチーだが、穴馬として注目するのは2着の△トウショウフリーク。この馬は、500万から1600万までのすべての条件戦をダ1800mで勝ち上がり、ダ1800mで連を外したことがない。重賞出走は前走だけだが、距離実績を評価したい。

 みやこSの3着馬△ニホンピロアワーズも穴馬。1600万クラスを直結コースの京都ダ1800mと同コースの阪神ダ1800mで勝利、京都ではオープン特別の祇園Sを制した。叩き3走目で調子は良さそう、適距離での大駆けを警戒する。

 そして、ダ1800m以外のコースで唯一気になるのは、東京ダ1600m。昨年のJCダートで武蔵野Sを勝ったグロリアスノアが穴をあけている。そこで今年は、武蔵野Sを連対した△ダノンカモンを推奨する。南部杯は▲トランセンドとアタマ差の2着で、能力的にG1でも足りている。距離を気にされて人気を落とすようであれば、人気の盲点。

厳選予想 ウマい馬券