北九州記念が芝1200mで行われるようになったのは2006年。
その2006年は栗東坂路が工事のため閉鎖されており、1着から3着は最終追い切りDW追いが独占しましたが、2007年以降は計12頭の馬券圏内馬のうち、9頭が最終追い切り栗東坂路でした。
また調教Gメン研究所でも記したましたが、その栗東坂路追いの時計が重要なレース。
2Fが24.5秒以下という「400mしっかりした脚力を使える」馬が激走しており、2007年
キョウワロアリング、2010年
メリッサがこの調教データに該当し、優勝しています。
逆に2F25.0秒以上だった馬の成績を調べてみましたが、[0-1-3-18]と結果は出ていません。
2007年
アストンマーチャン6着、2010年
デグラーティア5着といった1番人気が馬券に絡めていないあたりに調教適性の低さが表れていると言えます。
というわけで、2F24.5秒の枠を少し広げて、2F24.9秒以下にして該当馬を列記すると、
・24.1秒
ヘッドライナー
・24.2秒
スズカコーズウェイ
・24.4秒
タマモナイスプレイ
・24.5秒
テイエムキューバ
スカイノダン
・24.6秒
エーシンリジル
・24.8秒
シゲルキョクチョウ
となります。
この中で真っ先に評価を下げたのは
スズカコーズウェイ。中30週の休養明けになりますが、このデータに該当しながらも中9週以上の休養明けに該当した馬は凡走しているので印を打ちませんでした。
また
ヘッドライナー、
シゲルキョクチョウ、
テイエムキューバの「逃げて勝ちパターン」の3頭はハナ争いで調教適性以上の消耗が予想されるので評価を下げます。
それでも最も速い2F時計をマークした
ヘッドライナーには△評価はしておきます。
昨年このレース2着の
スカイノダンは4F時計が昨年時よりも3秒遅く、それがマイナスに出る可能性が高いので△止まり。
そうなると残るのは
タマモナイスプレイと
エーシンリジルになるというわけです。
この2頭で◎
エーシンリジルを上位に評価したのは、これまでの追い切り時計の流れ。
4走前に
淀屋橋Sを4F52.5秒と速い時計で勝ちながら、オープン2走は4F56秒台と遅い時計。これは凡走するだろうと思っていましたが、あと一歩の競馬が続きました。
そして自己条件に戻ると4F51.5秒と再び速い時計での1着。
この勝利で芝1200mでの栗東坂路4F51秒台は2戦2勝となり、今回の最終追い切りは4F51.6秒。
これだけハッキリした時計による傾向があれば、それを信頼して評価したいと思います。
一方、○
タマモナイスプレイも負けないくらいに素晴らしい今回の最終追い切り。
自己ベストを0.4秒更新した時計は今の充実ぶりを物語っています。
▲
テイエムキューバはハナに立つことはできないと思いますが、前走時の追い切りとは比較にならないくらい終いまで動けたのが今回。
差しに転じて二走連続二桁着順から巻き返しても不思議ない調教内容。超人気薄ということもあって、馬単総流しという馬券を買わせていただきました。
トラック追い切り馬では一昨年1着、昨年3着の△
サンダルフォンは評価対象。
今週の最終追い切りの動きも抜群に見せてくれました。